欲しい映画のBlu-rayの話。あれも欲しい、これも欲しい 【追記あり】
「あの夏、いちばん静かな海。」のBlu-rayを買おうかで迷っている。
何故迷っているかと言うと、一度も見たことがないからだ。
でも見たい。めちゃくちゃ見たい。見たら多分好きになるだろうという確信もある。もしかしたら「二度と見ない」ってなるかもしれないけど、それでも好きになるだろうなという予感が確実にあるので欲しい。
でも一歩踏み出しきれない。どうしよう。
メインテーマの「Silent Love」(作曲:久石譲)がすごく好きなのだ。幻想的で切ないミニマル音楽。もうこの曲を聞いただけで「あ、これがメインテーマってことは絶対良い映画だわ」と分かるレベルの名曲。
↑これは原曲ではなく公式のオーケストラアレンジなのだが、良さの片鱗は伝わると思うので聞ける人は聞いてみてほしい。……と書きつつ、今私も初めてこのアレンジ聞いてる。思ってたよりずっと良い。このアレンジでも良さは十分伝わるな。
北野武映画は今まで「ソナチネ」と「菊次郎の夏」しか見たことがない。どちらも、どちらかと言えば肌に合う作品だったと思う。特に「ソナチネ」は。あの北野映画独特の妙な間の取り方が、私は嫌いじゃなかった。
「菊次郎の夏」に関しては正直あまり覚えていない。申し訳ない。
これは完全に余談だけど、「ソナチネ」もメインテーマが物悲しくて良い。
今「ソナチネ」を見直したら随分違うんだろうなと思う。初めて見た時、私はまだ子供だった。あの作品の本当の良さは理解できずに、ただなんとなく侘しい物語だと認識して見ていた記憶がある。相撲するシーンや、笑顔で自分の頭を拳銃で撃ち抜く(イメージ)シーンが妙に頭に残っている。
さて、そんな風に書きつつもまだ「あの夏、いちばん静かな海。」のBlu-rayを買おうかで悩んでいる。悩んでいる要因は値段ではないのだから、さっさと買っちゃえばいいのになと自分に対して思っている。が、もう少し迷う楽しみも味わっておこうではないか。
欲しいBlu-rayと言えば、ジブリの「風立ちぬ」も欲しい。「風立ちぬ」は劇場でも見たしテレビでも見た。二回見た上でまた見たい。テレビで放送した時に録画しなかったことを後悔した。
あれはジブリの中でもトップクラスに「地獄」みてえな話で最高に良い。あれは単なるラブストーリーなんかじゃない。もっと業の深い、一人の天才が引き起こす悲劇の物語だ。初めて見た時は気付かなかったが、見た後にそれに気付けた時の快感ったらなかった。胸の内を掻き毟りたくなるような地獄の話だ。最高に良い。
(今Amazonで見てみたら何故かBlu-rayが中古でしか売ってなくて、買うとしたらDVDしかなさそう。なぜ。)
「風立ちぬ」だけじゃない。「めがね」も欲しい。「めがね」。ご存知だろうか?
これです。
「かもめ食堂」「トイレット」「レンタネコ」などと同じ監督作品なのだが、これもミョ〜〜〜な間の取り方があって人を選ぶ作品だと思う。全体的にめちゃくちゃシュールなのだ。人によっては「退屈」だと思うかもしれない。
が、これは心が最高潮に疲れている時に見ると、本当に涙が出るほど癒されてしまう魔法みたいな作品だ。
ゆっくりと、のんびりと、たそがれて、何か足りない心の穴をそっと埋めてやるような、とても優しい映画。
大好きなのだがまだ自分用のDVDを買っていなくて、いつも父の家に行って見せてもらっている。そろそろ自分用の「めがね」も欲しいなと思っているところだ。
さらにさらに余談だがこの映画も音楽が良い。
今回、音楽が良い映画の話しかしてないな。
……。
もう!悩むくらいならさっさと買っちゃえばいいのに!
ポチってしまえば一瞬だ!ほら!押してしまえ!
えい!ほら!えい!押せ!押しちまえ!
……。
ごめん。やっぱりもうちょっと迷わせて。
【追記】25日16時
「あの夏、いちばん静かな海。」のBlu-ray、ポチりました。
記事書いた後しばらくして結局買っちゃった。ガハハ。
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