蘭たん、とっても優しい「ゆめにっき」実況だった。
note書くことをすっかり忘れていた。危ない危ない。
昼寝の景色がやたらと気持ちよくて、叶うならばずっと眠っていたかった。MAMAMOOの「Paint Me」聞きながら一時間半くらい寝てたと思う。
ゲーム実況を見るのが好きだ。
「ジャック・オ・蘭たん」という、「ゲーム実況」文化の黎明期からゲームを実況し続けている人物がいるのだがご存知だろうか。「ナポリの男たち」というグループでも活動している。通称「蘭たん」。
私はまず「ナポリの男たち」の存在を知って、そこから蘭たんを知ったクチ。
最初のイメージは「だらだらとのんびり喋る、けど異常に口が回る、ホラーが極端に苦手な人」。初期に「どうぶつの森」と「呪怨」のゲームの実況見ちゃったからね。
(冒頭から叫んでる人が蘭たんである。)
今はホラーも克服してて(すごい!)怖いゲームもすいすいプレイできるようになっているんだけれど、「呪怨」の全然怖くないところでも絶叫したり「シュッシュッポッポ」など奇声を発していた姿があまりにも面白く、ホラーが苦手な人というイメージは随分長いこと私の中に根付いていた。
本当に、よくここから「魔女の森」だの「Ib」だのの怖いゲームをプレイできるところまでいけたな。どうやって克服したんだろう。すごすぎる。
今少し話に出したが、約8年前に発表され爆発的なブームを起こしたゲーム「Ib」(イブ)のソロ実況もやっている。これは非常に面白い。
特徴的なのは、主人公の幼い少女・イブを操作するにあたって、蘭たんは徹底してイブの味方であり、側に連れ添うように心情を汲み取りながらゲームを進めている点である。
まるで、イブと共に冒険をしているかのようだ。
途中から登場する重要キャラクター・ギャリー(成人男性)が登場してからも、やっぱりギャリーの味方や友人のような立場で物語の展開を共に楽しんでいる。
蘭たんがエンディングを見て泣いているのを見て、視聴者のこっちまで泣いた。
蘭たんは博識だし頭が回るから何を喋っても大抵面白い。咄嗟に「ポジティブにいこ!タピオカ飲むぅ?チュースポンスポンスポン。美味しいね。」なんて台詞が言えるか?伊達に何年も実況してない。プロだと思う。
さて、ここから本題に入る。
「Ib」の実況で見せた蘭たんの優しさが、存分に発揮された動画が発表された。
10年以上前からカルト的な人気を誇っているフリーゲーム「ゆめにっき」の実況である。
主人公の少女「窓付き」(本当にこういう名前なのだ)になって、不可思議な夢の中を探索するゲーム。
このゆめにっき、とにかく作中における説明が無い。全てはプレイヤーの想像と考察に委ねられる。
故にプレイヤーを選ぶゲームだとも考えられる。作中に散りばめられたあらゆる要素をただの記号としか捉えられない人、考察ができない人はプレイしても「よく分からなかった」で終わりだろう。
蘭たんはどうだろう、と見守っていたのだが。
これは素晴らしい実況動画になった。
蘭たんは「Ib」の時のように、主人公の「窓付き」に寄り添う形で「夢の中」を探索する。エフェクト(作中で集め、利用できる能力のこと)を集めて窓付きに使用しては「かわいい」「似合う」と褒めちぎり、非常に優しく窓付きの冒険を見守った。
そして昨日、この「ゆめにっき」シリーズの最終回がアップされた。
(※これからいきなり見るとネタバレどころの騒ぎじゃないので、興味のある方は第一回から見てみてください)
蘭たんは、主人公・窓付きが置かれている複雑な状況をよく考察し、動画のサムネイルにもなっている綺麗な屋上(夢の中の世界)に窓付きを連れてきて、自分の考えを語る。
しかもかなり丁寧に。窓付きという何か大変な悲劇を抱えた少女のことを強く想いながら、きっと彼女はこうなのではないか、と、決して明るくはない話を、言葉を選ぶように説明している姿が非常に好印象だった。
「ゆめにっき」は、見る者の心に深い刃物を突き刺すようなエンディングを迎える。この終わり方には賛否両論あるだろう。
それでも蘭たんは窓付きの選択を尊重し、最後に一言、窓付きへとこう声をかけるのだ。
「お疲れ、窓付きちゃん。」
私は泣きながら見てしまった。
蘭たんの優しさ、人柄の良さが存分に出ていた実況動画であった。
まだ見ていないという人は、ぜひ、深い深い「ゆめにっき」の世界、衝撃的なラスト、そして蘭たんの窓付きへの愛を見てみて欲しい。
全6回。一つ一つが少し長いのだが、この最終回を見るために全話見る価値はある。
特に、自殺願望を抱えている人。怖い夢を見る人。人生が辛い人。
そういう人が見ると、いくらか救われた気持ちになって良いと思う。
私がそうだったように。
蘭たん、素晴らしい動画をありがとう。これからも応援してます。
ありがとうございます!生きる励みになります。