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イラストの主線の話

絵の模写練習用のイラストを探す為、サイトを漁っていた。
まずはpixivを見た。たまに海外の方もいるが、圧倒的に日本人が多い。日本のサービスだし。
で、アニメや漫画などのキャラクターが中心だ。
一次創作イラストを描いてる人もたくさんいるが、やはりアニメチックなイラストが多い。

次にDeviantartというサイトを見た。これは海外のpixivのようなものだ。
アニメチックなイラストからドット絵、絵本のような絵、絵画のようなデジタル絵、リアルみたいなCG…多種多様である。いい刺激になった。

pixivもDeviantartも絵が上手い人がたくさんいるのだが、pixiv…というか言ってしまえば日本のイラストレーターはやはりアニメチックな絵が中心だなと思う。
日本のイラスト人口はとても多いと思うが、人口の多さの割にワンパターンというか、みんな線画を描いてから塗り(最近は厚塗りが流行ってる)をするアニメ系イラスト、かわいい女の子やかっこいい男の子キャラクターのイラストに固定化してしまっているように思う。

別に悪い事ではない。アニメ的な絵も大好物だ。
だが、せっかくイラスト人口が多いんだからもう少し多種多様なイラストがあってもいいんじゃないかなとは思う。
日本ではアニメや漫画がとても身近な存在だ。
いまやこれらのコンテンツは子供向けのみではなく、大人向けの作品だって多数ある。

だから"イラストを描く"イコール好きなアニメのキャラクターを真似して描いてみる、から始まる。そんな人が多いように思う。
幼い頃から漫画が身近にあると、イラストと言えば下書きして主線があって色を塗った漫画的な絵…という潜在意識があるのかもしれない。
そもそも江戸時代に大流行した浮世絵だって主線ありきの絵なので、そういうお国柄なのかもしれない。わからん。

だが別に、絵画のように主線が無くても構わないわけだ。
最近は主線のないイラストもじわじわ流行ってきているように思う。
実際に私も主線なしイラストの描き方を勉強してみた事があるが、「あ、下書きして線画…とかじゃなくてもいいんだ、こんな描き方ありなんだ」と妙に感動してしまった。

イラストはアニメ的な絵で主線があるのも当たり前。そんな潜在意識に捉われがちな日本で、型にはまらない絵、悪い言い方をすると量産的じゃない絵を描ける人は、めちゃくちゃ上手い印象がある。大抵経歴見たら美大卒だったりするんだけど。
というかそういう人はみな自分の世界観を確立しているので、説得力のある絵を描いてる気がする。

海外の絵師さんは、質感表現がめちゃくちゃ上手い人がとても多い。
主線のないイラストは質感と光の表現が命だからだろう。
最近pixivで人気のイラストも質感を重視したものが多い傾向にあるが、海外絵師のようなお化けクオリティの質感表現はあまり見ない気がする。

主線ありなしどちらが良い悪いではなく、日本的な線画と海外的な質感表現の魅力を組み合わせた、いいとこ取りな絵が描けるようになりたいなと思う。

気圧で頭がぼーっとしてるので怪文書みたいになってしまった。
生憎分かりやすく纏める気力がない。

そもそも何でこんなわけわからん文章書き始めたかというと、pixiv見てた時の感想が「この絵かわいいー、かっこいいー、上手いー」だったのがDeviantart見たら「何じゃこの絵は…うますぎる…どうやって描いてるの…わけわからん…」となったからとか何とか。

何にせよ刺激受けて自分も絵描きたくなっちゃったよね。
まあ最近お絵描きサボってるんだけど。つかこれから寝るんだけど。起きてから考える。

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