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ハングリータイガー

静岡県のハンバーグレストラン”さわやか”。
いまや知名度全国区のローカルチェーンだ。

実は、神奈川県にも肉を食べたい人にうってつけのローカルチェーンが存在する。
その名はハングリータイガー
横浜DeNAベイスターズのお膝元なのに、どこか猛虎魂を感じる店名だ。

本店は保土ヶ谷。近隣住民しか用事がないような微妙な場所である。
かれこれ30年神奈川県民をやってる私も足を運んだ事はない。
他には横浜や武蔵小杉などに店がある。

そんなハングリータイガーに行ってきた。
平日夜なのでそこまで混んでおらず、20分ほど待ってから店内に入った。
サーロインステーキ200gを注文する。
料理を待っている間、周りのテーブルの肉にかぶりつく人が視界に入る。
ジュージューとした肉の焼ける音もあちこちから聞こえてくる。
焼いた肉の匂いが充満する店内。

既に腹を空かせた虎の心持ちだ。
グルルルルルル…唸りたくなる衝動を必死に抑え、大人しく待つ。

店員さんがやって来て、紙ナプキンの用意を促される。
いよいよ獲物のお出ましだ。

ジュージュージュゥウウウウウウウ…

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胃袋をざわつかせる音とともにやって来たサーロインステーキ。
鉄板の上で熱々の油が踊り狂っている。ああ、もう我慢出来ない!

ステーキ用ナイフで切り分ける。ジュワーっと溢れ出す肉汁。
フォークで突き刺し、一気に口へ運ぶ。思いっきり頬張る。

うまい。

当たり前だ。焼いた肉がうまくないわけがない。
思わず顔が綻んでしまう。

幸せ。

うまいものは人を幸せにする。
幸せを頬張る。噛みしめる。飲み込む。
ああ、生きるって素晴らしい。

付け合せの甘い味付けがされたミックスベジタブル、いい食感のインゲン、ホクホクのじゃがいももどんどん口に運んでいく。

うまい。うまい。うまい。
無心で貪る。まるで獲物にありつく獣のように。
これぞビクトリーデブロード。ひた走っていけ。


あっという間に完食してしまった。
幸せとはかくも儚いものである。

さすがに少し運動が必要かなと歩いて帰ろうとしたが、やる事がたくさんあるので電車で帰った。
で、結局やる事を放置してこの文章を書いている。どうしようもない。

ちなみにこのハングリータイガーはGOTO EAT対象。素晴らしい。
県民じゃない方も、神奈川県にお越しの際は是非寄ってみたらいかがでしょうか。


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