超基本!5つのポイントで文章力格段アップ(前編) 〜みんなの知らない出版の世界シリーズ#37〜
みなさん、こんにちは!UTSUWA出版編集長の岩井です。
『みんなの知らない出版の世界シリーズの第37弾』をお届けします。テーマは「超基本!5つのポイントで文章力格段アップ(前編)」です。
文章力が格段に上がる5つのポイント
一つの文章に、一つのメッセージ
「上手さ」よりも「わかりやすさ」
(笑)や(泣)を多用しない
感情がわかる表現を入れる
改行、使う漢字も文章の重要な要素
1.一つの文章に、一つのメッセージ
「一つの文章に、一つのメッセージ」、これを意識するだけでも文章、ひいては原稿の読みやすさが格段に変わります。
一つの文章に、複数のメッセージや意味を込めてしまうと、「この文章は何が言いたんだ?」と読者にストレスを与えてしまいます。
また文章が長くなるため、そもそも読者が文章の意味自体を理解できない可能性もあります。
「一つのメッセージ(意味)ってどういうこと?」
と思った人は、「一つの文章に、一つの主語」と考えてもらっても構いません。
(悪い例)私が世界一周旅行中にタイを訪れて、お寺での修行体験という貴重な体験をさせてもらっているとき、私のおじは日本で肺炎を患ってしまい、その肺炎は軽症ではあったものの入院することとなり、タイで私と合流をするという計画は水の泡となりました。
大体何を言いたいのかはわかりますが、「読みにくいな」という印象がありますよね。
(良い例)私が世界一周旅行中にタイを訪れて、お寺での修行体験という貴重な体験をさせてもらっているとき、私のおじは日本で肺炎を患ってしまいました。肺炎は軽症ではあったものの、おじさんは入院してタイに来られませんでした。
※今回の例では、読点で区切ったセンテンスに一つの主語としています。
読みやすさは、悪い例と比べて格段に上がったはずです。
つまり「一つの文章に、一つの主語」は、「文章を意識的に細かく区切る」こととも言えます。
2.「上手さ」よりも「わかりやすさ」
「私、文章が"上手く"ないのですが、本を書いても良いのでしょうか?」
と言われる方を何度かお見かけしました。
そして、そういう方ほどよく本を読んでいらっしゃいます。
小説家のようなプロの文章によく触れると、「こんな絶妙な表現、心に染み渡る表現はできない…」と思われるのでしょう。
結論、そんな文章は必要ありません。
小説や詩を書くのであれば別ですが、「自分の仕事や知識を伝えたい」「自分の人生を知ってもらいたい」という場合は、「上手さ」は不要です。
読者の目的は「文章や表現を楽しむ」ではなく、「本にある知識を吸収すること」だからです。
だからこそ「わかりやすさ」を意識しましょう。
「わかりやすい」文章を作る方法は、先ほど紹介した「一つの文章に、一つのメッセージ(主語)」が一例です。
他の重要な方法として「改行、使う漢字も文章の重要な要素」を、次の記事で解説します。
3.(笑)や(泣)を多用しない
よく文章のチェックを依頼されることがありますが、「(笑)や(泣)を多用する人」をよく見かけます。
結論、少し使う分には問題ありませんが、多用はやめてください。
文章が稚拙に見えて、読者からの信頼を失う理由になりかねません。
もともと(笑)や(泣)はブログのようなインターネット記事でよく使われており、本で見かけることはほぼありませんでした。
しかし、以前と比べて出版するハードルが下がったためか、最近の本には(笑)や(泣)といった表現をしばしば見かけます。
それでも1ページに何度も出てくるということはありません。
個人的な意見になりますが、(笑)や(泣)を多用するということは、「私は楽しかったです」「私は悲しかったです」という文章を何度も挿入することと同じです。
感情的な表現、それも婉曲的でない直接的な感情表現が多い文章を何度も入れることは、子どものような、幼稚な人が書いたという印象を与えてしまうのです。
では、幼稚な印象を与えることなく、文章に感情的な表現を入れるにはどうすればいいか? 次回お伝えします。
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