読まれないと本は価値を生めない 〜みんなの知らない出版の世界シリーズ#25〜
みなさん、こんにちは!UTSUWA出版編集長&世界一周中の岩井です。
『みんなの知らない出版の世界シリーズの第25弾』をお届けします。テーマは「読まれないと本は価値を生めない」です。
本の企画における最後の部分、「どのように」の決め方を説明します。
「本の出来は、企画の出来」、再度「企画とはどのようなものだったか?」を振り返る人はこちら↓
「どのように」を変えるだけで本が変わる
「どのように」とは具体的に、
・漢字やひらがなの分量
・改行の数
・写真やイラストの数
・文字の大きさの変更、装飾の追加
・図の挿入
などを指します。
「どのように」によって、同じ内容の本でも、読み手の受ける印象、ひいては本への評価がまったく変わります。
Instagramで同じものを撮影したとしても、光の加減、角度などで、投稿の印象がまったく変わるのと同じことです。
ただInstagramなら問題はないかもしれませんが、本では大きな問題になります。
「この本、文字が詰まってて読む気がしない…」と思われたとしましょう。
本の内容が読者にとって非常に有益なものであったとしたら、読者と著者の双方にとって、もったいないことになるのです。
本は読まれなければ、価値を生み出せません。
読まれるための工夫、それが「どのように」なのです。
読者の状況を想像する
「どのように」を決めるために考えるべきは、
①どんな本が読みやすかったか、読み切れたか
②「誰に(ターゲット・読者像)」はどんな状況にいるか
です。
①を考えるうえで、自分が読みやすかった本はどんな本だったかを思い出しましょう。
そもそも自分が読みにくいと思う本を出してしまっては、その後、自分で本の宣伝をするときにもためらいが生じます。
②が決め方として、最も重要です。
僕が今、編集を担当している著者さんで、大病を何度も患った経験を持つ方がいます。
その方は自身の病の経験を包み隠さず伝えることで、今まさに病に苦しんでいる人にメッセージを送りたいと出版を決められました。
その方が「どのように」を決めるうえで、
・病で体力が落ちており、読書も簡単でないため、文字は大きく、改行も多い方が良い
・内容をわかりやすくするため、イラストが多いと良い
などと決められました。
まさに読者が「どんな状況で本を読むか」を知っているからこその決め方ですよね。
繰り返しになりますが、どれだけ良い内容でも、本は読まれないと意味をなしません。
読者に内容を伝えるまでが本の役目なのです。
本を書くとき、ブログを書くとき、SNSで発信するときも、ぜひ「どのように」を意識してください。
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