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【2021.2.15 加筆】 オリジナルメンバーか否か〜WANDS第3期と和久二郎〜

<2021.2.15 加筆>

2代目ボーカルが明かす『第3期WANDS』解体とジャニーズ時代
FRIDAYデジタル
https://friday.kodansha.co.jp/article/161877

青天の霹靂か、和久氏のインタビュー記事がアップされました。

15thシングル「「今日、ナニカノハズミデ生きている」」
について、和久氏からの興味深い言及が。

>「初めて音源を渡されたとき、『他にいい曲があるのに、なんでこの曲なんだろう』と感じたんです。メンバー3人とも、同じ気持ちだった。きっと事務所の方針だったのでしょうが、当時、僕らが意見を言える場もなかったので、そのままあきらめてCDを出しました」

>和久が違和感を覚えた通り、4枚目のシングル売り上げは前作の11万枚超から大幅に減少し1万5000枚。その直後、『WANDS』は事務所から解体を言い渡される。

当曲については公式にて、誰もが感じる曲の特徴を表明していました。
>「doorsの名曲「ハートに火をつけて」を彷彿させるオルガンのフレーズ、シンプルさとハードさを追及したエッジのきいたギター、力強くからみついてくるヴォーカル、その一つ一つがWANDSの新境地を感じさせる意欲作に仕上がった。」

“アルバムの何曲目“みたいな曲調で、シングルとして送り出す楽曲ではなかったのでは?と、当時多くのファンは思っていたかもしれません。

確かに、この楽曲の役割は、従来のようなキャッチーなシングルに加えて、新しいWANDSの懐の深さを感じさせ、アルバムに深みを持たせるものであったと思いますし、実際情報なしにアルバムを通して聴いた場合、その渋さやいぶし銀具合から、この楽曲をシングルと思うことはないでしょう。

大袈裟かもしれませんが、B'zクラスのユニットに格上げするチャンスが4枚目以降に潜んでいたのかと思うと、プロデューサーのジャッジは“神の一手“としか言いようがありません。


また、
>「『WANDS』の次期ボーカルにならないか」と持ち掛けられたのだ。
>「反射的に断りました。

と、極めて当初からその重責を十分理解していたことも、
はっきりとわかりました。

第3期解体後の心境も下記の通り本人のコメントがあり、和久氏としてはその重責を全うした感が伺えます。

>だが、和久のそのときの感想は、前述したように「ホッとした」というものだった。
「後悔は一つもありません。『WANDS』のメンバーとして活動できたことにはとても感謝しています。」


現在の和久氏は、会社員とのことです。

>元ジャニーズJr.という経歴を持つ和久は、’97年に『WANDS』に加入。’00年のグループ解体後はバーのオーナーを務めつつソロ歌手としても活動し、現在は会社員として働いている。

和久氏本人は納得の上での現状なのか否かは知る由もありませんが、これほど充実した経歴と実績を積んできた人物なだけに、ファンとしては勿体ないという思いでいっぱいです。

>「実は’19年に『WANDS』が再結成した際、当時のディレクターから『今度歴代のボーカル3人でステージに立ってよ』と言われたんです。冗談だと思いますけどね(笑)」

上杉氏はまず参加しないと思いますが、和久、上原両氏による、
『錆びついたマシンガンで今を撃ち抜こう』
が実現するならば、放心状態は禁じ得ません。


しかしながら、
WANDSそのものが、
常に不完全、不安定で、いつ消えるかもしれない、
もう見られないかもしれない存在…。

こういった、

“儚さ“

すらも、WANDSをWANDS足らしめる要素なのかと、
最近は思うようになってきました。

上杉氏、和久氏、上原氏、それぞれの人生にドラマがあり、
そこにはWANDSがあった。

いつの時代も、
選ばれし者がWANDSを通り過ぎ、
ドラマを刻み続ける未来を望んで止みません。





<以下、以前の投稿です>

2020年10月28日、『BURN THE SECRET』がリリースされました。

長年のWANDSファンとしては、待望も待望のニューアルバムです。

できる限り情報をシャットアウトした状態で耳にしたサウンドは、
“あぁ、WANDSだなぁ(涙)“ と心震わせるに十分なクォリティでした。

“オリジナル楽曲がもっと聴きたい!“
“上原大史はWANDS史において、重要な痕跡を残す逸材“
“柴崎さん嬉々としてハッスルしてるなー“
“木村さんジャジーで今後の音楽的広がりが楽しみ“

感想は溢れるばかりですが、
世の感想としては、

“上杉上杉上杉上杉上杉上杉上杉上杉上杉“

と予想どおりのものでした。

冷やかしや当時のことしか知らない方のコメントが大半かと思いますが、
中には真剣なトーンで、

“第1期で終わるべきだった“

という意見も見受けられました。

私はグループやユニットのメンバーチェンジには寛容な方で、
例えば48グループの代替わりには以前より大賛成です。

“球団のごとく、初期メンバーは遠い昔となっても、
長きにわたり受け継がれて、あらゆる世代との架け橋的な役割さえ担う“

“親子ほど歳の離れた人同士が、
ガンダムや仮面ライダー、戦隊シリーズ、プリキュアetc.
を介してつながれる“

これらは、簡単なことではありません。

多くの人の想い
多くの人の情熱
多くの人の人生

が一つとなり、形になって、多くの人の心に響き、
それが点ではなく線でつながり、
初めて実現されるものです。

上杉昇の自伝も読みましたが、
ゲスト出演も含め、WANDSへの復帰はないと予想しています。
(実現されたら、親を質に入れても現場入りしますが…)

もし第1期でWANDSが終焉を迎えていたら。

親子で、歳の離れた友人・恋人同士で、
WANDSの話に花咲かせる機会は大きく閉ざされたことでしょう。

21年前にリリースされた前作、第3期の『AWAKE』は、
キーボードの木村氏以外、新規加入メンバーで制作されました。

この頃は、第5期へのそれが穏やかな水面に思えるほど、
第3期へのバッシングが強かった印象です。

しかしながら、アルバムのクォリティは、
スルメのように聴き飽きしない、
よく練られた傑作でした。
(実際、中古盤の価格は2,000円以上を維持しています)

和久氏、杉本氏は上杉脱退ショックも相まって、
世間からの過小評価が過ぎたと個人的には思います。

幸い、第5期は上原氏のポテンシャルの高さもあり、
安定した滑り出しを見せていますが、
今後は5期以前の楽曲をプレイすることへの賛否も気にせず、
“オールタイムWANDS“ であってほしいです。

とりわけ、
「錆びついたマシンガンで今を撃ち抜こう」
は、いつの日か現メンバーでのプレイを切望します。
(もし和久氏との共演が実現した日には、涙が枯れることでしょう)

第6期、第7期…と、
WANDSには永遠なる存続を期待しています。

仮に上杉昇がこの世を去ったとしても…。

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