不協和音

音楽的な不協和音とは、トランプで言うジョーカーのような存在である。基本は使ってはいけないとされているけれど、それを使うことによって、その曲に深みが出たり、感情の表現として似つかわしいものを作り出すことができる。敵でも味方でもないヤツだ。

自分はそういう両面性が好きというのもあり、不協和音の響きがすごく好きだ。不協和音で不快な音だけど、その不快さと同居する神秘みたいなものが、よくよく聞いていると聞こえてきて、すごく素敵な音だと思う。

両面性。自分にもあるのだろうか。自分そのものについては自分でしかわからないけど、その回りに着飾ったものとか、自分のキャラクターとか、そういうものは外から見ないとわからない。自分が着た服が似合っているのかどうかは、他人の目からしか判断しかねる問題である。けど、そういう自分を信じ続けるしかないんじゃないかと思う。誰かにやめろと言われようとも、やめられない何か、自分にはあるのだろうか。

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