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【にっき】2024/09/18

ずっと病室のなかにいるのに、その方が秋を感じるのは不思議だなと思ったけど、夏の気温は感じずに秋の空の様子とか視覚のみの空気感みたいなものが感じられるからかな。
下界はまだまだ暑そうですのう。

急な入院だったので、姉に必要なものを家から持ってきてもらった。
このひと子どもの頃からそうなんだけど、やや気が利かない傾向にある。頭はいいから言われたことはきちんとできるけど、なんというかゴニョゴニョ……。
でも、そういった特質をなんちゃら症候群みたいなもののせいにすると、彼女はおそらくそこに逃げ込むだろうし、当たり前だが本人にも失礼なのでわたしからは言わないし、思わないようにもしている(実際ただの性格だと思っている)。

年齢を重ねるなかで、彼女が自分の気転や機知のなさに気づいたのか、気づかされたのかしたようで、今は一生懸命頭の回転の速い人間になろうと振るまっている。それが、ただのわちゃわちゃしたひとになってしまっているのが痛々しくもあり、またこっちは病人ということもあり、それが少し疲れる。
でも、そんなのはこっちの単なるわがままだし、感謝はほんとにしてるので、わたしが死ぬまで彼女とは平穏に付き合っていきたい。

主科の大部屋があいたので、別フロアーの個室から移ってきた。
前回退院したのは10カ月ほど前になるけど、長い入院だったからか、スタッフの皆さん覚えててくださって、再びよろしくお願いしますという気持ち。

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