【にっき】2024/09/26
今週末には退院できそうな運びになったが、去年は何度も退院が延期されたので、迂闊に退院日を言わないようにしている。退院するには条件が整う必要があり、それ次第で予定は未定となる。
しかし、いつ退院するのかという類の質問には、健常者と病人との隔たりを感じる。ほかにも例えば、なんでも食べられるのか否か、どんな運動をしてもいいのか否か等々、健常者が白黒を付けたがるのは、自分の安心材料にしたいのかも。
一度大病すれば、(基本的にはなにしてもいいながらも)制限というグレーゾーンがいつも頭の隅っこに鎮座することになる。生活のなかで、習慣的・無意識的に「これはやめとこ」という行動をするようになる。概ね健康であっても、アレルギーとかでそういう制限をもつひとも多いと思うけど、それすらないひとには、なかなか理解が難しいかもしれない。
去年の退院時は今より状態もよくなかったけど、一人で帰って、自分で荷物の整理や部屋の掃除、宅配ボックスに溜まったいくつかの荷物を引き上げるなどできたから、今回もひとの手助けが必須というわけではない。自分が楽できるからという理由だけで、ひとの手を煩わせるのも気がひける。ひとに頼るのが苦手なので。
でも、家に帰ったときのあの心細さをできれば回避したくて、どうせタクシーで帰るから迎えには来なくていいけど、家で猫と一緒に待っていてほしいと素直に姉に頼んだ。
10日ぶりに外の空気を吸った。湿気が多いけど、体感的には夏とも秋とも言えない気候だった。
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