【プロCFOが教える】優秀なCFOの資質12選

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今日は、優秀なCFOの資質についてです。

僕が考える優秀なCFOの資質を厳選して12個あげました。
1つずつ解説していきます。

1,知識欲と好奇心
もうこれが無いと優秀にはなれません。CFOに限った話ではないですけど。新しいことに興味を持って挑戦していく姿勢が成長に必要な要素だと思います。現状に満足せず、さらに上を目指していく、そういう貪欲さが必要です。私の好きな言葉に、自ら機会を作り、機会によって自らを変えよ、というのがあるのですが、まさにそういうことです。

2,学習と応用力
1にも通じますが、勉強するというのは、地道な努力が出来るという一つの才能です。天才にはなれませんが、秀才にはなれます。成功や失敗から多くを学ぶこと、そして、それを糧として、違う曲面で活かせる応用力が必要といえます。

3,大局観と現実能力
割と木を見て森を見ずな人が特に管理系の人には多いんですけど、経営に携わる以上、俯瞰して物事を把握する能力が必要です。そうすることで、今がどういう状況なのかという現実認識ができ、それを踏まえて対策を講じることが出来るようになります。

4,コミュニケーション能力
CFOは管理系のトップなので、営業とかみたいにめちゃくちゃコミュニケーションを要する訳ではないですけど、自分の思ったことを正しく伝えて、相手が言っていることを正しく認識する、そういうコミュニケーションが必要となります。言葉通りの部分だけでなく、真意はどこにあるのかを見極めることも必要です。この辺を飛ばしてしまう方がいるんですけど、これを丁寧に行うことで、誤解や伝達ミスがなくなり、結果的に時短になったり良いものが出来たりします。

5,コミットメント
有言実行できるかどうかです。これやります!という決意を言葉にして、その言葉にしっかり責任を持つ、これが経営に携わるCFOの本懐です。12個の中でこれが一番大事です。諦めない、逃げない、言い訳しない、ですね。高い目標を掲げて、必死で努力して達成していくことを続けていかないとCFOとしての成長は無くなります。楽な現状維持を選んだり、部下に丸投げしたりしていると成長できないというか、逆に力が落ちていきます。経営層が成長しないと会社は成長しません。なので、コミットメントはめちゃくちゃ重要です。

6,失敗とリカバリー
人間ですから、ミスもしますし、失敗もします。ただ、それを反省して見つめて、何が悪かったのか、どうすれば良かったのか、次はどうするべきかをしっかり考えることです。そして、不測の事態をちゃんと予想して、マイナスを最小限にするだけの策を講じておく、これがリカバリー能力です。最悪を想定しておくということですね。CFOがこれ出来ないと、気づいたらお金が無かったりしますので、一番やばい結果を常に考えておくのは必須です。

7,読解力と文章力
CFOって実はとにかく文字を読む仕事なんです。めちゃめちゃ情報をインプットしないと、良いアウトプットは出来ないからです。必要な資料を見つけて、じっくり読んで、ちゃんと理解して、それを今度は自社の状況に当てはめて、アウトプットしていきます。数字を扱っているという風に見られますが、数字より文章を書く能力の方がはるかに必要です。読み手に合わせてどれだけ正しく理解してもらえる文章を書けるか、国語力が試されます。

8,記憶力と検索能力
必死でインプットしても、それを保管していないと、意味がありません。大量の情報を記憶していくには、脳の中をカテゴライズして、思い出しやすいように整理します。それでも脳の容量がパンクすることがあるので、情報を分類して外部に保管して、そこにあるということを記憶するのが効果的です。よくPCのファイルがあちこちに分散している人がいますが、ちゃんとわかりやすいフォルダを作って、きちんと整理して、後から探しやすいようにしておくのがベストです。あとは、ネットで調べることがときに、どうやって最速で答えに辿り着けるかが重要ですので、検索ワードを色々な言葉に置き換えできる言葉のストックも重要です。

9,数字に強い
先ほど文章が数字より重要と言いましたが、重要度としてという意味で、もちろん数字も必要です。CFOを目指そうとする方で数字に弱い方は少ないと思います。ただ、何を持って強いというかです。1つの数字からどれだけの情報を入手できるかが重要です。例えば財務諸表を見て、会社の状況をどこまで把握できるかは、人によって違います。これを強くするには、計算式をどれだけ多く知っているかです。比率と金額を組み合わせて計算するパターンをたくさん自分の中にストックしておくことが重要です。

10,育てる
これが苦手な方が多いです。CFOやろうと思う人って、まあ仕事が出来る人が多いんですよね。仕事が出来る人のところに仕事が集まっていくのは世の常です。そうすると死ぬほど沢山の仕事を抱えて、期日までに正確なアウトプットを出すことが求められます。ある程度までは力業でいけちゃうんですけど、どこかで破綻します。その段階で部下に仕事を振っても満足できるものが出来てこなくて、結局自分が苦労します。どうすればいいのかというと、常日頃から部下のレベルを上げておくことです。余裕のあるときにしっかりと教えて100%とは言えないまでも80%くらいの完成度が出せるように育てておけば、残り20%を自分でブラッシュアップすれば仕事が終わります。育ててないと大抵40%以下のクオリティのものしか上がってきません。この差はでかいです。なので、教育、育成は重要な要素です。年齢を重ねるとどうやってもパワーは落ちていきます。それを補う意味でも、優秀な部下を育てるのは重要な仕事だと思います。

11,PCスキル
まあ、当たり前なんですけど、しょぼい人もいるんですよね。関数使えないとか、段落変える時にスペース使っちゃうとか、情報量が多くて見づらい資料しか作れないとか、ショートカット使えないとか、生産性を上げるツールを使ってないとか。これ全部時間の無駄です。世の中の流れに応じて自分のスキルも上げていかないといけないです。あと、システム系やプログラマーさん、デザイナーさんと直接話をすることもあるので、そっち系の知識も広く浅く知っておくとより効率が上がります。イラレ、フォトショ、サーバー、ネットワーク、HTMLくらいは最低限必要ですね。

12,ネットワーク
人との繋がりです。社内社外問わず、困った時に相談できて、一緒に解決まで至れる人や、自分の足りないところを補ってくれる人、助けてくれる人がどれだけいるかです。もちろん自分もそういう立場でいないと一方的なメリットでは長く続きません。連絡とらなくて何年も経っていても、必要な時に連絡して相談できるような関係を、どれだけ多くの人と構築できているかです。別に飲んで仲良くしなくても、仕事だけの関係でも、そういう繋がりは作れます。自分に出来ることは何なのかを相手が知っていて、相手に出来ることは何なのかを自分が知っている、それがあればいいです。

以上が、僕が考えるCFOの資質でした。


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