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マーケティングがプロモーション活動だと勘違いされる理由を考察してみた

どうでもいい話をひとつ。

マーケティングのフレームワーク

マーケティングでよく使われるフレームワークに、4Pと呼ばれるものがあります。

Product(製品)
Price(価格)
Place(売場、流通経路)
Promotion(販売促進)

の頭文字を取ったもので、今どきはもう古いなんて言われることもあるみたいですが、個人的にはとりあえず現状を整理するのにすごく便利なものだと思っています。

4Pの整合性

この4つのPは整合性が取れていることが重要で、たとえば

Product 高級万年筆
Price 高価格
Place 文房具専門店や百貨店など限られた店舗だけで販売
Promotion マス広告はせず店頭で高級感のあるパンフレットを配布する

という具合です。
たとえばここでPlaceだけを変えて「コンビニエンスストアで販売開始!」などとやっても、誰も手に取らないであろうことは想像に難くありません。

順番としては、まずどんな人たちをターゲットにするかを決めて、その人たちに受け入れられる4Pを考えていく、というのが教科書に書いてある流れです。

しかし実務においては

4Pをゼロから考えられる機会は多くありません。

既に商品が存在し、価格は決まっており、流通にも乗っかっていて、プロモーションもある程度されている。
だがしかし現状ではあまり売れ行きが芳しくない。どうしたら良いだろう?

そんなケースが多々あります。

Productは短期間で変えられない。
流通の段階で他社が絡んでいるので、PriceとPlaceも変えづらい。
Promotionは、まあ自社の話なので割と変えられる?

というわけで、マーケティングの見直し=プロモーションの見直しという事例が多発し、表題に掲げた「マーケティングがプロモーション活動だと勘違いされる」という事象が発生しているのではないか。

というのが、本日の仮説です。

そもそもマーケティングとは

先ほども少し触れましたが、どんな商品を作るか考えるところから始まり、実際に販売するところまでの一連の流れを指します。色々な定義がありますが

「売れる仕組みを作ること」

というのが一番シンプルで分かりやすい表現だと思います。

マーケティングという単語を使っていても会話がかみ合わない時は、相手がどんな「マーケティング」を想定しているか、確認してみると良いかもしれません。


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