うとQ世話し (続) ド派手な「胡蝶の夢」からの覚醒

2021/1/13
(うとQ世話し (続) ド派手な「胡蝶の夢」からの覚醒 )
直前の記事でお話ししました「胡蝶の夢」の中の「夢」がわかりにくい方もいらっしゃると思いますので、少し紐解いてみます。
その「夢」とは何か?
ここで指す夢とは「経済成長」の事です。
通常では「経済」はGDP(国内総生産)」とか「お金儲け」を意味します。
しかし、これが我々の「通常認識」「通常語使用」になってしまったのが問題の様な気がするのです。
というのも、本来は「経世済民」即ち「世を経(おさめ)民を済(すくう)」のが経済の意味するところであり、本来の目的だったからです。要するに「和する(分け合う、分かち合う)」という意味だった様です。
それがいつの間にか「環境破壊」と「社会内格差」の増幅器になってしまった。
なので、前者の夢、即ち「GDP信仰」「お金儲け」の誤解や誤認識、取り違いから醒めて、後者、即ち本来の意味である
「経世済民」に立ち帰り
「地球と和する」必要がありはしないだろうか?
という意味で「ド派手な胡蝶の夢からの覚醒」と著(あら)したのです。
「経世済民による、人間社会の成長と成熟」こそが「経済成長」の名に相応しい有り様(ありよう)ではなかろうか?という意味で。
夢をillusion(幻想)から本当のdream(夢)へ、です。
そうした中、又新しいキーワードが出てきました。
「downsizing」
です。
之も単に「縮小」と捉えるのではなく、プラスの意味を込めて
「物理的な拡大、拡張を抑え、心の豊かさや充実、充足感を深める」という意味で使います。
downsizingというのは、現在の物理的拡大、拡張に対して「down」と言っているのであって、本来なら
「Just-sizing(身の丈)」
といった方が良いのかもしれません。
但しそれは地球様に対して。
格好よく「Just-sizing」などと言った処で、現実問題としては物理的に「downsize」せねばなりません。当然苦しみが伴います。
具体的に言えば「限られたπの奪い合い」が起こり、そこから生まれる「苦しみ」に遭遇するでしょう。
しかし、ここからが「ものは考えよう」です。
どうせ限られたπであるなら、逆に限られたπをシェア(分け合う、分かち合う)してはどうでしょうか?
之には、今度は地球様と人間がではなく、人間同士が「和さなくては」なりません。
しかし、これまた限られたπを「限られた市場、職場、利益」と捉えるのではなく「限られた範囲(地球、地球資源)」と読み替えれば、今度はその狭い範囲の中で和するコミュニケーション能力がもとめられる事になります。
つまり、狭く限られているからこその「和するコミュニケーション能力」が。
ですので、今言われているICT(information and communication technology)ではなく、CA(communication ability=交流能力)こそが、求められているような気がします。
ICTはCAの一手段に過ぎない話でしょう。
また、現在三「密」は良くない事とされていますが、今後のコミュニケーションにおいては、逆に「密」はとても良い事に変わっているかもしれません、ね。

よろしければサポートをお願い申し上げます。戴いたサポートは自分が書く上での活動費として使わせていただきます。