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【暖かさの秘密は空気】なぜあんなに軽く柔らかいのに暖かいの?

なぜあんなに軽く柔らかいのに暖かいの?

 
 カシミアの魅力はなんと言ってもあの暖かくふんわりとした柔らかさと軽さですね。
 なぜカシミアはあんなにふんわりと柔らかく暖かいんでしょうか?

 ちょっと堅い話で恐縮ですが、暖かさを保つには外の冷たい空気が我々の肌の熱を奪うのを防ぐことと、自分の体温を逃がさないことですが、その壁の役目をするのが、我々の着ている衣服なんです。
この衣服は外気からの熱を遮断したり肌が傷つくのを守るのは当然ですが、動きやすいとか、軽いとか、適度に熱を交換するとか、色んな機能が要求されます。
 その総合評価が『着心地が良い』ということでしょうね。

 その壁(衣服)の中身で大きな働きをするのが実は『空気』なんです。
空気が動くと(風のように)肌の揮発を促し寒く感じるんですが動かない空気は断熱効果が高いんです。これを熱伝導が低いと言います。
 『あったか~い』と感じるには衣服に如何に熱伝導率の低い空気を沢山蓄えるかが一番の課題です。
 衣服の殆どが糸から作られますね(当たり前か)。その糸の原料は植物の綿や麻、動物の毛、合成繊維などいろんな素材が使われています。それぞれに特徴があり用途によって使い分けされていますが、その糸の原料は綿や毛などの繊維を束ねて撚り合わせて作ったものです。
 同じ太さの糸なら糸の元の原料の綿や毛が細ければ細いほど沢山の空気を抱えることが出来ることはご理解いただけるでしょう。
一般的に動物の毛の中ではカシミヤの毛が一番細いんです。(周りくどくなってしまいましたがこれが言いたかったんです)
 細いということは当然軽い、柔らかい、繊細ということが理解できますね。


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