このゲームには、ウラがある。(5)
あらすじ
「楽しいことしてないのに、死ねないでしょ?」彼女はそう言った。 美大の試験日に入院してしまい目標のないフウガの病室に、いとこのウラが3年ぶりに現れた。クリエイターを目指すと宣言した彼女は、勝負を持ちかけひとつのゲームを作り出すが、そこには別の目的があった――。 ©2023 星子意匠 / UTF.
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5話『妹のティナ』
脚本・星子意匠
■ 05-01 ダイニング
◆ 05-01-01 ゲーム1巡目
仕事に出かけたウラ。部屋に取り残されたフウガとティナは、仲介役だったウラを失い途方に暮れる。
ティナ「あの…」
フウガ「とりあえず、これ
やってみますか?」
フウガはテーブルに残された眠たくなる説明書を読み、思い浮かぶ絵を描いては消す。
好きなものを3つ、苦手なものとダメなものをそれぞれひとつ。ヒントを出しても当てられなければいけない。
ティナ「…わかりました」
ティナもやぶさかでない。もとより義理の兄を訪ねてきたのだから、話すべきことを後回しにしていたが、対面すると上手く言葉を紡げずにいた。
フウガ「こっちはできましたよ」
ティナ「わたしもいいよ。
どっちが先? ですか?」
フウガ「じゃあ、鬼助さんからで」
ティナ「わかっ…りました。
それなら1番。寿司でしょ」
フウガの描いたのは2段になった4つの四角。真ん中に黒い長方形がある。
フウガ「正解。これは3点です」
ティナ「玉子、好きなんですか?」
フウガ「よく、ウラ姉が
くれたからですかね」
ティナ「押し付けられたんじゃ
ないですか?」
そんな指摘に否定できずにうなずいた。
フウガ「…そうかも」
ティナ「じゃあ、そっちの番です」
ティナの描いた図形はどれも線が整っていて、簡潔で綺麗だが、その分、ハズレが分かりづらい。
フウガ「うーん、ヒントください」
ティナ「そんなに難しいですか?
4番は大きいのと
小さいのがあります」
円の上部に短い棒が刺さった物体。
フウガ「…あっ、トマトだ」
ティナ「正解です。けど苦手なものです」
フウガ「うわっ…いきなりですね…。
トマト食べられない?」
ティナ「プチトマトなら食べられますよ。
普通のトマトはドロドロの
種の部分とかが苦手です」
フウガ「ケチャップはどうですか?
ミートソースとか」
ティナ「あっ、加工されたのなら平気です。
サラダとか小さくされたのも
あまり気になりません」
フウガ「それならいいですね」
ゲームのことなど忘れて、フウガはきょうの献立について考え、安心感を覚える。
◆ 05-01-02 ゲーム2巡目
ティナ「わたしの番ですね。
4はホットケーキですか」
二重に描かれた丸に、小さな四角。食べ物つながりで、ティナにはすぐにわかった。律儀に焦げ目とバターまでついている。
フウガ「わっ…ノーヒントで?」
点数はプラス4点。ティナはトータル7点になった。
ティナ「これは簡単過ぎますよ」
フウガ「うーん。
簡単過ぎてもダメって難しいな。
やっぱりヒントください」
ティナ「1番は…冬眠します」
3つの丸が重なるようになっているが、左右2つの丸は離れていて少し小さい。フウガにはネズミのように見えたがヒントで分かった。
フウガ「カエルだ。あれ?
冬眠、しますよね?
え、これ好きなもの?
ハズレ?」
ティナ「はい。グッズですけど、
生のカエルは触れません」
フウガ「生…? そういえば、
ジビエとかにありますね、
カエル料理」
ティナ「いやっ…食べたくないっ!」
フウガ「鶏肉の味がするそうです」
ティナ「味まで聞いてないっ!」
ゾッとする話に耳をふさいだ。
◆ 05-01-03 ゲーム3巡目
ティナ「3番! 3番!」
先の尖った六角柱。つまり鉛筆。美術部であるなら絵だと思って選んだが、正解は異なった。
フウガ「マイナス2点」
ティナ「え?」
フウガ「これは勉強でした」
苦手なものとして描いたものが、見事に引っかかった。
ティナ「えー。デッサンかと思ったのに」
フウガ「美術部の後輩だっていうから、
選んでくれるかなと思ってました」
ティナ「ハメましたね。
わたしも勉強は苦手ですけど」
フウガ「受験はウラ姉に
よく見てもらったんですよ」
ティナ「生徒会長? だったんだよね。
例の」
フウガ「それも僕の入学式の年に」
ティナ「なんで辞めたの?」
フウガ「詳しくは聞いてません。
相倉の家とは
絶縁してるとは言ってましたが」
ティナ「あの人にも事情があるんだね…」
自らを家出の先輩と称していたウラは、ティナへの詮索もせず、義母相手に説得までした。
ティナ「鈴土先輩の番ですよ」
フウガ「ホントに難しいですね。
ヒントください」
ティナ「2番は…食べ物です」
フウガ「食べ物…?」
整った線画のなかでひとつだけ、ガタガタの歪な形をした歯車。ただ、食べ物であれば、トマトでハズレを引いたので、逆を突く可能性を狙った。
フウガ「じゃあ2番…」
表情を見ると嬉しそうにする。折りたたまれた紙から出た点数は、マイナスがついていなかった。
ティナ「でもヒント付きなので
減点してプラス3点。
これで5点差だ」
これでティナが7点、フウガが2点になった。
フウガ「なんですか、これ」
ティナ「からあげですよ」
フウガ「からあげかぁ…
アメーバかと思いましたよ」
ティナ「食べ物だってば」
ガタガタの輪郭だけで、からあげと当てるのは難しい問題だった。
◆ 05-01-04 ゲーム4巡目
ティナ「最後?」
フウガ「これヒントいりますか?」
フウガに残った2つの絵。
ティナ「5番はわかるけど、
2番はなんですか?」
フウガ「え? 虫で、食べ物? ですね」
2番はダンゴムシのようにも見えるが、食べ物となるとティナには見当がつかない。
ティナ「なにそれ…
それなら5番…はヘビだよね?
食べるんですか?」
斜線の入った三角形。とぐろを巻いたヘビ。
フウガ「食べません…、
ダメなやつです」
ティナ「あー、逆なの?」
フウガ「むかし、ウラ姉が
小さなヘビを捕まえて、
僕を追いかけ回して以来、
夢に出てきてダメで…。
絵や写真なら大丈夫ですけど…」
ティナ「だいたいウラさん絡みなんだね」
フウガ「言われてみると、そうですね。
ホットケーキもおやつで、
よく作ってくれましたし」
ティナ「あー逆転されちゃう…」
これでマイナス3点が付き、ティナのトータル4点。フウガは現在2点。そしてティナは5点とマイナス3点の絵を残している。
フウガ「あとは3番かな…」
ティナ「えーヒントは?」
フウガ「ヒントなしで。
たぶん絵画? 映画?」
ティナ「ハズレですよ」
四角い枠に縦に細長い丸。風船にも見える。折りたたまれた点数を開くと、5点。フウガは見事に、一番良い点を引き当てた。
フウガ「あれ、当たった。
正解は?」
ティナ「…答えはマンガです」
フウガ「そっか…なるほど、上手いなぁ」
コマ枠に吹き出しの線。簡略化した図形にうなずき、関心した。
◆ 05-01-05 ゲーム反省会
フウガ「でも僕の負けなんですよね。
ルールだと」
ティナ「そうなの?」
フウガ「ヒントを出した絵が
選ばれなかったら、
出題者が負けって」
ティナ「ホントだ。
このルールだと
最後はヒントの
逆を選べば勝ち
ってならない?」
フウガ「そうなりますね。
でも、わかりにくい絵を描いた、
僕にも問題はあります…」
苦手なヘビと対称になる生物を描いた、フウガの誤ちだった。
ティナ「なら、わたしの勝ちだっ!」
と喜んだものの、フウガが一番好きなものとして描いた、肝心の2番はわからずじまいになっていた。
ティナ「それでこれ、なんなの?
ダンゴムシ?」
フウガ「食べ物ですって。
正解はタイノエです」
ティナ「…なにそれ?」
知らない名前に、ティナは素になる。
フウガ「タイやアジに寄生する虫ですね。
カニみたいな味で美味しいですよ」
ティナ「うぇ…なにこれぇ…」
スマホで検索した画像を見て、魚の口の中に潜むタイノエのグロテスクな生態に、ティナは気分を害する。
フウガ「美味しいですよ」
ティナ「強調しなくても食べないからっ!」
フウガ「で、5番はバナナに見せかけて
トウガラシですか?」
ティナ「…正解」
瓜のような長い身に、上部にヘタが付いている。隣が苦手なトマトだったので、フウガには赤色の印象が残っていた。
フウガ「辛いのがダメ?」
ティナ「ダメ」
フウガ「お昼はカレーチャーハンに
しようと思ったんですが…。
あまり辛くないやつで」
ティナ「中辛くらいなら…あっでも…」
フウガ「ウラ姉は、むこうで
まかないが出るって言ってたんで
食べていってください」
ティナ「そうじゃなくてっ!」
ティナが切羽詰まって声を張り上げるので、フウガは少し驚いた。
◆ 05-01-06 訪問理由
ティナ「突然来て、上がり込んで、
ごめんなさい」
フウガ「僕はここの契約者じゃないので、
気にしなくていいですよ」
ティナ「その…先輩は、美大行かずに、
なんの仕事してるんですか?」
うっ、とうめき声が出た無職。
フウガ「…ヒモ」
ティナ「ヒモっ? ヒモって?
ひょっとしてウラさんに
養ってもらってるの?」
フウガ「そうなります…。
鬼助さんは、なにか
目標って持ってます?
僕はそれが見当たらず
このありさまで…」
フウガは美大を目指していたものの試験日に病に倒れ、見舞いに来たウラによって、その先はなにも考えていなかったことを認識させられた。
ティナ「目標…は、あるけど…
あの家じゃ無理…」
ティナには目標を断念しなければならない理由がある。
フウガ「それって、
母さんとの再婚が?」
ティナの家出など、フウガには理解はできないが、やってきた原因は察せる。
ティナ「それもあるけど…、
新しい家の場所から学校まで、
1時間半もかかるんですよ?
しかも地下鉄と電車で3本」
フウガ「わぁ…ハードですね…」
新居の住所は知らないが、会社の近くと考えれば想像は難しくはない。
ティナ「パパは悪くないよ。
会社から近いと、
帰ってくるのも早いもの。
カヤさんだって優しいし…」
フウガ「ふたりに相談は?
もしくは、お義父さんだけでも」
ティナ「先輩はあの場にいないから、
そんなこと言えるんですよ。
わたしのわがままで、
台無しにしたくないんです」
フウガは自らの軽率な発言を反省する。
再婚相手の息子、義理の兄が、関わりのなかった部活の先輩であることなど、年頃の女子であれば説明も困難である。
親の再婚で住所が変わり、通学が困難になったなど、知人友人に頼ったところで解決はしない。
彼女には頼る当てもなく、手ぶら同然で駆け込んだ先が、その義兄が経済的な支援を受けている女性の家で心底驚いた。
フウガ「離婚してほしいって
わけでもないんですね。
でも家出の継続は、ふたりに
迷惑が掛かるから避けたい。
これが鬼助さんの考え?」
ティナ「うん。ふたりの再婚は
たぶん…老後も考えての
ことだと思うんだ」
フウガ「老後…そうか…
この件で僕からふたりに、
学校近くに引っ越してください
っていうのも…無責任ですよね」
ティナ「うん。
無職でヒモだしね」
フウガ「そうなんですよね」
冗談できつい言葉を放ってしまったが、同意されてしまったので、ティナは苦笑いでごまかした。
母親の再婚も引越しも、受験で頭がいっぱいだったフウガは、我関せずな状況であった。
現在はティナの言う通り、従姉のウラのヒモである。
駆け込み寺のような相談を、再婚相手の別居中の息子であるヒモが、解決できるはずもなかった。
フウガ「ウラ姉はなんて?」
ティナ「言えないよ…そんなの。
だって――」
フウガ「他人だから?」
ティナはうなずいた。
切羽詰まっているティナの様子に、フウガは小さく首を横に振った。
フウガ「ウラ姉のことだから、
家出仲間ができたって
喜んでると僕は思いますよ」
夜分に弱っていたティナに対し一切の質問もせず、甲斐甲斐しく世話を買って出たウラ。ラーメンまで作りもてなした彼女の表情が、とてもうれしそうだったのをフウガは見ていた。
ティナ「そんなの…」
否定の言葉を口にしかけたが、ウラはティナを嫌がるような素振りは一切見せなかった。
ティナはフウガに複雑な表情を見せる。だが、心の重荷は少しばかり降ろせたのか、テーブルに突伏して、フウガの描いたゲームの紙を見て黙った。
フウガ「帰ってきたら、
相談してみてください。
相談するだけなら
どうせタダなんで」
ティナ「あはっ」
フウガが昨夜のウラと同じことを言ったので、ティナはひとりでに笑った。
フウガ「じゃあワイロじゃないですが、
ウラ姉が帰ってくるまでに、
凄いごはんを作ってみますか」
フウガはこの問題にこれ以上、なにかを言っても仕方がないので、席を立って夕飯までに必要な調理器を見繕う。
ティナ「あっ、手伝う」
フウガ「それならお願いします。
凄いのって何ですかね」
ティナ「わかんない」
フウガ「ですよね」
無茶振りに笑いあった。
■ 05-02 ダイニング(夜)
◆ 05-02-01 晩ごはん
ルームチャイムが鳴る。音に驚くティナだったが、モニタにはウラが映っていた。彼女の父親やフウガの母親が迎えに来たわけではなく、そっと胸をなでおろした。ウラは普通に帰って来たが、鍵を開けてもドアチェーンがされていて入れなかった事情がある。
フウガ「おかえりなさい」
ウラ「ただいま。おなかすいたー」
ティナ「ごはん用意できてますよ」
バイト先の比良坂で働くウラは、やや遅めの21時前になって帰ってきた。
今朝のウラの要望に応えられたかは不明であるが、少し遅い晩ごはんはからあげとなった。
ウラ「うわっ! 強い…」
ティナ「強い?」
ウラ「よく作れたね。
揚げ物なんて」
フウガ「調理器がなかったので、
鬼助さんに買い物から
料理まで手伝ってもらいました」
そう言ってフウガは、からあげを二度揚げをする。
ウラ「美味しそう…。
お昼はふたり、なに食べた?」
ティナ「カレーチャーハンを…」
ウラ「あー、それ聞くと
カレーも食べたくなる」
それを聞いて、フウガとティナは顔を見合わせて笑った。
ウラ「なにかあった?」
フウガ「カレー味のからあげも、
用意しておきましたよ」
ウラ「天才っ!」
ティナ「そう言うと思ってたんです」
ウラ「少しは仲良くなった
みたいでよかった」
ティナ「えぇ、そうですか?」
義理の兄妹だが、他人同然だったふたりは、この1日で少しは会話できる相手になっていた。
ウラ「美術部の後輩なのに、
先輩らしくないもんね、
フウガって」
ティナ「そうですよ。部活でも
他人を寄せ付けない、
オーラ凄かったですよ」
フウガ「そんなにでしたか?」
ティナ「自覚ないんだ」
フウガ「もう揚がったんで、
食べましょうよ」
ウラ「はーい」
◆ 05-02-02 家出解決策
ウラ「さて悪いけど、ティナちゃんは、
明日にはお家に帰って貰おうと思う」
フウガ「学校があるから?」
ウラ「もう春休みでしょ?」
ティナ「来週からです…」
手を握りしめて、身体を強張らせる。
ウラ「そっか。わたし、さっき
カヤさん経由で連絡して
そう伝えておいたから」
ティナ「わかりました…」
ティナを追い返す。彼女の家出はわずか二日で終わる。ティナはそう覚悟した。
ウラ「で、月曜からは、
ウチから学校通えばいいのよ」
フウガ「えっ?」
フウガと同様にティナも驚いた。
ウラ「だってティナちゃんの家からよりも、
ここから通ったほうが近いでしょ」
フウガ「たしかに…、電車で1本か…
もしくはバスがありますね」
ウラ「でしょ?
あんなとこから移動なんて、
時間の無駄だから」
フウガ「強制送還なんだと
思ってました」
ウラ「帰っちゃうと寂しい?」
フウガ「…まぁ、ふたりだと
食材がちょっと余りますから…」
と、言い訳をする。
ウラ「そういうことにしておこう。
ティナちゃんには申し訳ないけど、
何日も貸せるほどわたしは
服に余裕がないんだよね」
フウガ「それが理由?」
ウラはうなずく。
ウラ「服を取りに帰って
もらうついでに、
ふたりに説明すれば
いいんじゃない?」
フウガ「結局、母さんたちと
話はついてるんですか?」
ウラ「コブ付き同士の再婚でも、
ふたりきりの方が気が楽でしょ?
って言っておいた」
フウガ「コブ付きって」
片方のコブがそう言う。
ウラ「もしくはふたりに
弟か妹でもできるかも」
フウガ「想像したくないですよ」
ウラ「フウガはむかし、
そんなこと言ってなかった?」
フウガ「そんなむかしの話、
記憶にありません」
ティナ「パパは…なにか言ってました?」
ウラ「フウガみたいな無職と
同衾は許さーん!」
フウガ「それは言ってませんよね、
絶対」
ウラ「それに近いことは
思ってるんじゃない?
年頃のひとり娘なんだし」
ティナ「そう思ってたなら、
再婚なんてしませんよ」
フウガはふたりと同居した彼女の苦悩を推し量る。
フウガ「鬼助さんは、
いいんですか?」
肝心のティナの意見を聞いていない。ウラの言葉からずっと緊張していたティナだったが、肩の力が抜けていまは落ち着いている。
ティナ「いいですよ。
お風呂覗いたり
しなければ」
フウガ「しませんっ!」
ウラ「わたしはいいよ?
今度やり返すから」
フウガ「された前提で
話を進めないでください!
…もともと他人なので、
気にするなっていうのも
無理がありますよね」
ウラ「エッチな本買わないと」
脈絡の無い話題にティナが驚く。
フウガ「だから買いませんって…」
ティナ「まあ…わたしたちは他人だけど
一応、兄妹なので。義理の」
ウラ「ふたりとも知ってる?
法律上、義理の兄妹なら
結婚できるんだよ」
フウガ&ティナ「しませんっ!」
声の揃った義理の兄妹。
(5話『妹のティナ』終わり)
次回更新は7月19日(水曜日)予定。
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