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私のワークは何に対しての価格なのか

オンラインサークルを始めたわけ

今、描いて育てる音楽「音楽プロセス体験」の会、というオンラインサロンは1つ目のプラン「楽しくコース」が2ヶ月目に入ったところです。
そしてさらに「深めるコース」と研究コースの「秋津亭」の場を構築していっているところ。

どうしてここまでやってるか、というと、これがちゃんと社会に通用するワークにしていきたい、というところが一番かな、と思います。あと、体験した人の嬉しい反応はごちそうで、とても支えになります。やめないでこられたのは、一重に皆さんの体験に一石を投じられた感じが響いてきたとき、あ、っという発見をその人がするときそれを追体験できるのが嬉しいから。

でも、これで生計を立てる一助になってほしいというか、これが仕事なんだ、という意識はあるけれども、よい収入源になっているかというと怪しい。実際これまでだって、ほとんど旅費で費やしていて(飛行機で往復して一週間もホテルに暮らしてたら、そりゃ、ワーク代もそこをつくわな。)手元にお金として残ってるってほどのものはない。

ただ、私自身への体験的フィードバックは大変大きくて、今、音楽教室(音楽室)のほうが生徒も私もストレスなくいい感じにできているのは、わざわざ東京まで行って、いろんな方の体験に踏み込んでいって、逆に学ばせてもらったりしながら、家に閉じこもっていてはできなかった体験をたくさんさせてもらったことが影響していないはずはない、と思います。音楽の捉え方、人が無意識に音楽に求めているもの、そうしたものがutena drawing のワークを通して見えてきたことが反映しています。音楽室の方はきちんと収入源として成り立っているので、回り回って、やっぱり営業として失敗ではないんだろうと思っています。

そういうわけで話をもとに戻して、オンラインの目的はこれちゃんと社会に通用するワークに育てていくこと。utena drawing 自体の能力というか、内包している自己成長力は確かにあるとこれはもう疑ってはいません。3年くらい前までは、いいのかなあ、これでお金をもらって、という迷いが常につきまとっていました。それだけ、洗練もしてきたとも思いますし、的がわかってきたということもあると思います。あのころはよく、問いに対してすぐに答えられず、うやうやと答えていたように思います。よく付き合ってくださった、参加者さんたち。私もよくがんばった。

このワークの価格とはなにか

さて、そしていまオンライン化するに際して、価格の設定をしなければいけなかったわけです。楽しくコースはとにかく気楽に始められて、続けられる金額、と思っていたので、迷いなく月額600円にしました。

深めるコースは、最初2000円で考えていたのですが、noteの手数料やクレジットの手数料、さらに情報共有のツールの使用料更に、vimeoとzoomの年会費、購入した機材などを差し引いたら、流石に、これはつづけられない、という額で、3000円にしました。

お金をとる、ということは、私はこのutena drawingの 品質を守っていくことでもあると思っています。お金で買うということは、そこに「価値」があることを認められるということ。このワークにutenaの名前をいれたのも、いわば品質を保証するハンコのようなものとしてです。

ずっとつかっていた「音楽を描く」という名前というか動詞のワーク名も気に入っていたのだけれど、中身の誤解が多かったのも事実。まあ、音楽を絵で表現する、ということなら、誰でも思いつくだろうし、そこに商品価値を乗せて行けるものなのかどうか。それで私もずっと迷っていたところもありますし、今も、そんな高額で価値を釣り上げるような事はとてもできないししたくもないと思っています。いわゆる高嶺の花、というのに釣り上げることで、逆に本質から離れていってしまうものもあるはずで。

いちばん大事なのはちゃんと届けられるかどうか、というところ。
そのための価格。

レッスン代とは少し違うもの

こんど、これを逆に受ける側の立場として捉えたとき、これは果たして、何代になるのかしら。いわゆる教室や講座だったら、レッスン代ですが、私は先生ではないと言い張っています。お金が発生することによってできてしまう、先生と生徒の関係。昔、そういえば、ピアノの先生には新札でお渡ししなければならないという風習があったなあ、あれ、今でも続いているのかしら。そこは絶対踏襲したくないぞと思います。

東京にワークに行っていたころ、わけのわからないこのワークへのお金を払っての参加を「先行投資」と言っていた人がいて、わけの分からなさに対する半分嫌味だったかと(笑)おもうのだけれども、でも、と、今になってみれば、「投資」というのはこのワークにたいしていい捉え方かもしれないと思います。

レッスン料ではなく、投資、と思ってください。このワークに期待して育ててやってください。あなたが学ぶことは、ワーク全体に還元します。

多分それは、今構築しているstockという情報共有ツールの中をみてもらったら理解してもらえるのではないかと思います。ともに育てていく、そして、社会につながるものにみんなで育てていく、そういう形がシステム的にもできそうになってきていて、楽しみです。

私、こうやって改めてお金のことを考えていて気が付きました。

utena drawing を世に出したい、というだけでなく、「仕事」を創出したいのだと、それは社会に通用する、新しい価値を生み出したいのだということです。

初めて意識したな。こういうこと。

逆に、そうか、そうしたら、もっとまっとうにお金を集めて、それも活用しながら、生み出して行く必要があるな。それは私の仕事というだけでなく。社会に、ということは、誰でもこれが仕事にできるようになるということだから。責任は重いが嫌じゃないな。それを背負ってみるのは。












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愛媛の片田舎でがんばってます。いつかまた、東京やどこかの街でワークショップできる日のために、とっておきます。その日が楽しみです!