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譜読みの仕方をかえてみる

なにか新しい曲に取り組みたいと思いました。
と、同時に譜読みの仕方でひとつ取り組んでみたいやり方があるので、それを試して見たいと思います。普段の習慣にないやり方って、根気がいるから、できるんかな。一応ここに宣言してみる。

普段の譜読み〜納得の演奏までのプロセス

まあ、演奏に完成なんかないと思っているので、自分が納得が行くまでしつこくやり続けてしまいます。演奏会とか試験とかの期限がないというのは自由でいいぞ。
ただその分、いつまでも掘り下げて、いつまでも同じ空き地でずっと遊んでいられる子なので、きりない、というところはありますが、、、

その普段の曲に取り組むしかたなのですが、まずザラッと譜読みします。音楽を追いかけられるテンポにおとして、譜面見て弾きながら全体の構成を捉える一方で、まず楽譜が自然に体に入っていくように慣れさせていきます。あまり吸収のよい身体とはいえないので、まあまあ時間がかかります。音感も特にはよくありません。でも、いつかは慣れます。そうやって流れがある程度ついて、ミスもなくインテンポで弾けるようになってから、譜面から目を離す。グランドピアノの譜面台を倒して楽譜をおいて、覗き見しながら暗譜をしていきます。

つまり、全体のデッサンをさくっと描いて、少しづつ全体の仕上げの密度を上げていく感じ。

この方法は、今の自分には最良と思われます。
自然と音楽と一体化していくわけです。

ただ、一つのフェーズが描き上がるまで、例えば暗譜とか、テクニックとかそういう意識は眠ってしまっているのも事実。
少し危機感を感じているのは、正直老化と寿命ですね。
今までの方法だと確実に仕上がりが若い頃より遅くなっています。
私はいつまでも遊んでいたいが、いろんな曲にも出会いたい。

今回試みる方法

今までの方法はかなり無意識に頼っていたと思います。
だから老化に打ち勝てないのかも。
で、一つ一つのフレーズごとにもうある程度暗譜していってしまう。
あの、よく楽譜の読めない生徒が丸覚えするやり方です。2つのことが同時にこなせない、と、よくそういう子は言います。そして譜読みも遅い。でも、ちゃんといつかはできる。あれ、よくできるなあと感心するのですが、ちょっとあれに近いやり方かも知れません。ただ、違うのは全体も掴んでおく。

私の方法は決して人の演奏から耳コピで刷り込むということはしないようにしていて、ここは変わりません。自分でとことんその楽曲と向き合うのが好きなのです。いかにそれがスピードアップになるといっても。これについてはまたいつか。

ということで始めてみた

最近ベートーヴェンをちゃんと弾いていなくて、その空気感すら遠ざかってしまっているような気がします。改めてちゃんとベートーヴェンを感じたい、というこでソナタの中から探してみることにしました。死ぬまでに全曲触れておきたい。
ということで、ヘンレ版の重たいのをパラパラめくってみたら、結構食い散らかして、あちこち書き込みがあったりして、まっさらの曲がない、と思っていたら、7番が無傷。

わかりやすい曲だし、ベートーヴェンらしいし(らしくない曲なんてあるのか)テクニックもそう難しくはない、譜読みもシンプル。一楽章の第二テーマきれい。

ということで、これに決めました。数日さらっと全曲さらって、今日は最初のフレーズから暗譜してみることにしました。暗譜苦手やから時間がかかります。結局22小節どまり。一日の練習時間は1時間以上はとれない。毎日は当然できない。草刈りも気になる。期限はない、という練習設定。いきなり、5小節目あたり指使いで躓いて、これを模索。今まではなんとなくやっていて、慣れてきてから取り組む項目です。でも、面白い。自分の音楽フィールドが全部かかわってくる感じ。脳の活性化にヨシ。無駄がない感じがします。その分やったきになる楽しくお気楽練習ができない。(これもメンタル的には大事なのだが)

そして、これ、やっぱり知らない作曲家ではできないと思いますね。ベートーヴェンを体が知ってるから楽しめる。あと、音楽としての全体性が見通せているかどうかも大事。黙読もやってみよう。

いつ果てるかもしれぬが、これでやってみたいと思っています。
いつ、いつものお気楽モードにもどってしまうかわかりませんが・・・・








愛媛の片田舎でがんばってます。いつかまた、東京やどこかの街でワークショップできる日のために、とっておきます。その日が楽しみです!