見出し画像

音楽室7/3

金曜が一番生徒が多い日。

蜘蛛が糸を吐くような細い声で、ねむい、とつぶやきながら、超低速でピアノを弾いていた生徒が、弾き終わって、そのまま長椅子のほうへぐでっと寝そべってしまいました。ついでに枕がわりにもふもふのクッションを渡して、じゃあ、私がピアノ弾くから、今日は鑑賞の日にしよう。

一曲弾き終わったところで、生徒は「かっこうは弾くー」と言いながら「もう一回弾いて。」というので、私の演奏そのまま継続。

聞き終わると、自分で宣言したとおり、かっこうを弾きはじめました。弾いてるうちに元気になってきたらしく、歌も自分で決めて歌って帰ったのでした。

すぐに「むずかしい」と言って手を引っ込める女の子がいて、わかってるんだけど、量的にキャパを超えるらしく(と言っても4小節)じゃあ、少しずつ。今度は逃げずに取り組んでえらい。以前ははぐらかしてふざけてたけど、1年生になったし、さすがだね。

お母さんに買ってもらった五線ノートに元気のいい音符で、歌を作ってきてくれる生徒がいて、学んだことをすぐに作曲という形でアウトプットする、インとアウトのつなぎの良さにびっくりします。見たものかんじたことをスケッチするようにピアノに向かうって、羨ましいくらいです。

学びなさい、と言われるのは不自由だけれども、学ぶことは自由の領域。

春からもう夏になってきていて、夏の身体に入れ替えるべく、私の身体は風邪をひきたがっているのだけど、風邪を引いたら、しごとにならないから、どこかで抑え込んでいる気がします。

子どもたちも、きっと、何かを我慢しながら、頑張ってるのだから。

愛媛の片田舎でがんばってます。いつかまた、東京やどこかの街でワークショップできる日のために、とっておきます。その日が楽しみです!