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2019.8/20音楽を描く日々の記録/原点回帰

どっちに向いてスタートダッシュするの

ある程度自分の得手不得手がわかってきたら、原点回帰です。
というか、すぐ、原点回帰したがる講座。

講座を継続受講しているうち、できる気になっていたものが実は薄い層でしかとらえていなかった、というようなことを受講者さん本人が気づいてきたりする場合や、あるいは私がずっとみていて、ここを突破したら、次の景色が見えてくるのになあ、と感じ始める場合、それ以上難しい曲に取り組んでも上滑りするだけになっていくので、うちの講座ではもう、とことんシンプルな曲に向き合ってもらいます。

2年・3年とやってこられた受講者さんには、ここ最近みなさんに、古い西洋の短い歌をやってもらっていますが、いくらでも掘り下げることができますね。たのしいです。音楽のしくみについてもそうだし、自分が何をどんな風に受け止めるから、どんなふうになっていくのか、という体験を観察するのにもいいです。シンプルだからといっても疎なわけではなくて、解像度はいくらでもあげていくことができます。上げれば上げるほど細胞までみえてくるし、俯瞰して全体をながめるためにもシンプルな曲がいいんです。まさにそれをしたいところ。

そんな中で、先日の受講者さん。
一つのフレーズをよく吟味して、心でしっかりなかしてみて、そのフレーズの最後までイメージがしっかり出来たら、一つのフレーズごとゆっくりつなげてみてくださいね〜。と伝えると、「うんうん、わかった。やってみる」とおっしゃって、

楽譜を見て、いつものようにいきなり歌い始めるので、大爆笑でした。
人の所作って、ほんとにかわいい。

そこそこ、まさに、そこ。
ついやっちゃうでしょ?
それをほどいていこう。それがutenaのやりたいことです。

お買い物頼むねーといったら、がってんだ!と言って、飛び出したあと、あれ?なに買うんだっけ?と立ち止まる。。。。ほんとに、憎めないやつですね、こういう人は。
そして実は、とっても多くの人が音楽でこれをやってます。楽譜の左端からとにかくやる、とか、最初の1音で全力投球して先がない、とか(笑)というか大半の大人の方はそれでつんのめったり、引っかかったりしていますが、練習でこなす、という問題じゃないんです。大人だからそれまでに時間をかけていてそれがもう習慣化してしまってつんのめる道ができちゃってたりします。ちゃんと軌跡があるんで、それをもう少し遠くまでながめてみるんです、そして、フレーズがきれるところ、あそこを目指してうたってみませう、と。

写真は、小学生がメロディを掴んでいく補助に描いたものです。音楽の筋道。

油断すると、写真を撮っておくのをいつも忘れます。


愛媛の片田舎でがんばってます。いつかまた、東京やどこかの街でワークショップできる日のために、とっておきます。その日が楽しみです!