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音楽の背中・暮らしの奥に(日記)

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大人や子供がやってきて音楽をまなぶここutena music field での出来事と、日々のふりかえり、明日への希望などを。 音と音のあいだにある音楽と西洋音楽の仕組みへの敬意…
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#utenadrawing

音楽プロセス体験研究室の地味なZoom

ただただ、黙々と自習するために、集うZoomというのを見かけたことがある。 自習する内容はなんでもよくて、でもそこに集うためには課金が必要で。 それはきっと一人でするより、きっとうんと集中すると思うし、まして課金しているのなら、なおさら。 わかるわかる。 不思議なもんで、そのPCやスマホの向こうで他の人も黙々とやっていると思うと、一人でするのとはきっと全然違うんだろう、やってみたいなあと思っていた。 音楽プロセス体験の昨夜のズームは、二人きり。 私は取り組みの途中だったメロ

音楽ドローイングから身体への反映

愛媛グループワーク 今日は愛媛の定期ワークの日でした。 きのうnoteにもアップした白鷺の写真、実際に描いてみました。 それも模写ではなくて、質感と動きを体感で捉え、それを描いてみる、という試み。いやあ、面白かった。あえて、画像は載せないので、ぜひ、やってみて。楽しいから。 最初から嬉しくて仕方ない、という感じて描いている人もいるし、 しばらくじっと目をつぶっていてから、鳥の動きだけを集中して描いている人もいたし、 その鳥も、私は軌道を書いたのだけれども、羽ばたきの形が描

音を言い当てるよりも・・

音を見る、音に聞き入る、音を追いかける。 うんと受け身になって、 音の開示するものを受け取る。 それらは、 なっている音の名を大脳が言い当てるより うんと前に出会っている音の姿。 音楽の姿。 あるいは なっている音は銀河の星の一つのように 美しい群生として散りばめられている。 一つの音の名は その構成の中の、ほんのひとひら。 その一つを言い当てるよりも 大事なことがある。 音の名はたった12個。 それを言い当てるよりも それらがどう自らを音楽に投げだしているかを この耳

東京アレクサンダーテクニークセンター体験記

アレクサンダーテクニークワーク →←音楽プロセス体験ワーク 9月17日、東京アレクサンダーテクニーク(TAC)で、お互いのワークをシェアさせていただきました。お互い、というのは、TACのアレクサンダーワークと、私がもっていった「utena drawingを通した音楽プロセス体験」の体験です。 私のワークののほうは、TACブログのリンクと、私のinstaを貼っておきます。 そして、ここでは、TAC体験記のほうを書こうと思います。 本来TACはアレクサンダーテクニークの講

音楽を描く’ワークショップ近況'23/8

8/26中学生が見学に うちは音楽療法なのか、どうなのか。 今日は(今は真夜中で、もう昨日になってしまったけれど) 昼間には、急遽、短めの入門ワーク。 以前に問い合わせのあった、「学校の課題で研究テーマをもって論文を書くために見学したい、音楽療法に関するヒントがあれば」とのことで、中学生とそのお母さんが尋ねてこられました。愛媛で毎月ワークショップに参加している3人衆にも協力を仰ぎ、一緒にドローイング。 30分ワークをして、あと、質問なんでもしてみてね、という感じでやってみま

描いて育てる音楽・メンバーシップの活動をご紹介いただきました。

この日のZoomは珍しく午前中に行うことができたので、 窓際にpcを持ってきてお話しをしました。 utena drawingのおおもとになっている、音楽、人の捉え方について書いた私の記事を元に話し合うのですが、対話によって、それぞれに語られて、さらに深化させ膨らませていくプロセスが私にとっても貴重な時間となっています。 その時の印象や予感を参加者の長谷川さんがnoteに書いてくださいました。 大変地味に根気良く継続しています。 自分一人でできるもんではなくて、参加者さんの

東京アレクサンダーセンターでの音楽ワーク

アレクサンダーテクニークと、音楽プロセス体験は近いところにあると再認識した、ワークでした。 行ってきました。 TAC 4月24日、 音楽プロセス体験の研究コース秋津亭のメンバーの棚橋さんにご縁をいただいて、東京アレクサンダーセンター(TAC)で入門講座をさせていただきました。 東京アレクサンダーセンターは、北千住にある、 身体の気付きを促すアレクサンダーテクニークの 講師養成と、学びの場。 とくにここは、アレクサンダーテクニーク本来の学びに立ち返り、先生と生徒が平等に個

東京・音楽を描く’入門講座ご案内

4月22日(土)14:00~ 東京にて、 音楽を描く’入門講座 を開きます。 自分の感じ方を大事にすることが 音楽を理解し、音楽の苦手領域を乗り越える 一番確実な方法と確信し、お伝えしてきています。 道具は楽器ではなく、 線を描く、ことから。 そして、楽譜にも縛られない開放感。 画用紙に描いていくものは 音楽の要素であると同時に 私が聞き、私が心に描き、私が奏でる音楽 心地よさも違和感も大事な情報。 この方法を使って、 リズム音痴、と思っている人や 音程が不安定で悩ん

中3生、音楽教室を去る

リトルコンサートが終わってから、次の曲はドビュッシーのアラベスクを選びました。お母さんから、受験が近いのでそろそろ・・・というお話と伺ったのは曲を選んだ後で、2ヶ月でそれなりの演奏にして送り出すには難しかったかな、と思ったけれど、本人はこの曲を続けたい、とのことで、のこりの6回のレッスンはこの曲だけに集中することにしました。 そして、最後の演奏が今も耳に残っています。 泣き虫だった〇〇さん。 ドビュッシーの懐の深いところにさしはいっていく、心。 最後のレッスンもひたすらド

11月の音楽室

(写真は幼児さんのutena drawing。何描いても虫っぽくなる虫好きさん) 多感な年頃なので・・ 10月のリトルコンサートの時、ちょっとだけ心配をしていた生徒がいました。 キャサリン・ロリンの「スペシャルプレイス」は、左手の跳躍がひろくて、その生徒にはハードルが高く、練習もつかみどころが今ひとつきまらず、なかなか仕上がっている様子にならないかんじでした。 それでも、コンサート前夜のレッスンの時には、いい集中力でぐいっと自分に演奏を引き寄せてくることができて、おっ!

音楽を描く’10月愛媛のワークショップ

自分の体感や感覚から音楽に触れていく、そのために、感覚と音楽との間をつなぐツールとして、クレヨンや色鉛筆を使い、動線を描きます。 微細なところで、やりとりする作業。 昨日は、月一回開催されている愛媛でのワークショップでした。 いつか取り組まなければと思っていた 長調と短調の違い。 理論的なところを、体感で掴んでいく作業は 時間も手間暇もかかりますし、集中力も必要。 いつも開放感を楽しんでいただいているみなさんにも 今回は、地道に定規で線を引くところから始めました。 一度

ピアノの発表会までにすること

生徒たちがそれぞれ、10月初めの演奏会にむけて、暗譜が仕上がってきました。 ここから、誰かに演奏を聞いてもらう、という体験までに どんなことができるだろうか、ということ この段階だから修正できること、伝えられること たくさんありすぎて、レッスン時間いっぱい フル回転です。 「間違えなくなるまで、何度も練習する・・」なんてことは utena music field には眼中にありません。 今だから、この曲だから、何をつたえられるか。 普段ゆるめの音楽室も今は熱い。 みんななかな

生徒が主導権を握ろうとするとき

先週は、h君も私もなんとなく気分が噛み合っていなかったと思います。 いつもおだやかなhくんです。 が、この日は、カツンとなにか金物のように言葉も仕草も跳ね返ってくる。 自閉傾向がすこし強めな日。 その前の週に、絶対できると思うから、と 彼の意に反して、両手で弾かせたのが不満だったか。 だって好きな曲は言わなくったって両手で弾くやん、弾けるやん。 とはいえ、めいれいされるのが嫌なんだろな。 めいれいと違うんやけどな、 最初からできん、したくない、というのを、 前回はただ私は待

サークル最近の活動

noteのオンラインサークルがメンバーシップに移行となるそうで、どうなるんかな、うまく活用できたらいいけど、ついていくのにいっしょけんめい。参加してよかったな、って思ってもらえるように、模索中です。期待してるのが、会員限定記事がかけるところ。 継続2年目にはいった、音楽前夜のサークルは、音楽を「描く」(utena drawingといいます。)ことで体験を深める音楽プロセス体験ワーク。近況をお伝えします。 毎週15分zoom継続中 utena drawingは素朴でありな