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音楽の背中・暮らしの奥に(日記)

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大人や子供がやってきて音楽をまなぶここutena music field での出来事と、日々のふりかえり、明日への希望などを。 音と音のあいだにある音楽と西洋音楽の仕組みへの敬意…
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2024年4月の記事一覧

春の愛媛から東京へ

東京ワークショップの朝。 春爛漫の庭の写真を写真に収めてから出発。 帰る頃にはみんな散ってしまっているだろうなあ。 今日のフライトは薄曇り。 オンラインでしかお会いしたことのなかった、発展プログラム参加者さんと北千住で待ち合わせして、初めてお会いしました。 いつもこの瞬間が、嬉しい。 個人ワークのあと、 リアルオープンワークでも、 「やっと会えたねー」みたいな声が飛び交っていて、 オンライン、やってきたよかったなあと思いました。 グループワークは大いに盛り上がりました

音楽室便り5月

うてな便り5月 5月、爽やかな季節ですね。 音楽室の近くでも、燕が盛んに鳴き交わしています。 ただ、急激な暑さに体はついていくのに一生懸命ですね。 生徒たちもあくびの多いこと。 しっかり眠って、しっかり起きて、季節に馴染んでいくことは、体のリズム。習慣っていうのはとっても音楽的なものなのかもしれません。ピアノの練習も習慣化して「いつものこと」と体が覚えていけば良いのです。でも、「やらされ感」の習慣は私は歓迎していません。変な我慢の癖がついてしまうから。 心地よいものを繰り返

音楽プロセス体験研究室の地味なZoom

ただただ、黙々と自習するために、集うZoomというのを見かけたことがある。 自習する内容はなんでもよくて、でもそこに集うためには課金が必要で。 それはきっと一人でするより、きっとうんと集中すると思うし、まして課金しているのなら、なおさら。 わかるわかる。 不思議なもんで、そのPCやスマホの向こうで他の人も黙々とやっていると思うと、一人でするのとはきっと全然違うんだろう、やってみたいなあと思っていた。 音楽プロセス体験の昨夜のズームは、二人きり。 私は取り組みの途中だったメロ

音楽が気持ちを落ち着かせてくれることを伝えるのも音楽教室の任務やと思う。

新学期が始まっても、いつもと変わりない子もいれば、 明らかに、いつもの感じじゃなく ハイテンションだったり、あくびが止まらなかったり する子もいます。 今日来た女の子は、 音楽室に入った時から落ち着かず、 弾き始めたピアノも ガッツンガッツンと そりゃ工事現場の音ですかい? と言いたくなるような音。 もっと優しく弾きなさいとか、 指をこんなふうに腕をこんなふうに、体をこんなふうに、 なんて、もしもそんな「指導」をしたって きっと馬耳東風なので、 しばらく様子見。 そもそも

"描いて"深める音楽学習のオンラインコミュニティなど、ワークショップの案内です。

やっているワークショップの内容はこんなことです。 utena music fieldも例に漏れず、 コロナでやむなく、やっつけでオンラインでワークショップを始めました。 その良さもよくなさも体験しました。 世の中にもたくさんのツールが生まれ、使い勝手も変わってきています。 もちろん、伝わり切らなさ、はあります。 でも、全国どこの人とも繋がれる、というのは 大きな希望だと思いました。 なぜなら、 私のやっているワークは、 決して誰もが飛びつくようなものではなく、必要に駆られ

音楽ドローイングから身体への反映

愛媛グループワーク 今日は愛媛の定期ワークの日でした。 きのうnoteにもアップした白鷺の写真、実際に描いてみました。 それも模写ではなくて、質感と動きを体感で捉え、それを描いてみる、という試み。いやあ、面白かった。あえて、画像は載せないので、ぜひ、やってみて。楽しいから。 最初から嬉しくて仕方ない、という感じて描いている人もいるし、 しばらくじっと目をつぶっていてから、鳥の動きだけを集中して描いている人もいたし、 その鳥も、私は軌道を書いたのだけれども、羽ばたきの形が描

伝えようとすればするほど遠くなる

SNSが苦手です。 ・・とは言っていられないわけで。 美味しいお菓子もできました、 美味しいお茶も淹れて待っています。 の、泣いた赤鬼の気分で、 インターネットの軒先で 足をぶらぶらさせながら さて、ここから何をすればいいのか。 SNSが苦手なこの私が。 ・・・・・ 人を惹きつける言葉はたくさんあって、 かざるデザインも溢れていて、 目まくるしく変化していく動画もチカチカしてて、 小賢しく真似をしてみるものの 飾れば飾るほどに遠くなるし 伝えようとしればするほどに遠く

音を言い当てるよりも・・

音を見る、音に聞き入る、音を追いかける。 うんと受け身になって、 音の開示するものを受け取る。 それらは、 なっている音の名を大脳が言い当てるより うんと前に出会っている音の姿。 音楽の姿。 あるいは なっている音は銀河の星の一つのように 美しい群生として散りばめられている。 一つの音の名は その構成の中の、ほんのひとひら。 その一つを言い当てるよりも 大事なことがある。 音の名はたった12個。 それを言い当てるよりも それらがどう自らを音楽に投げだしているかを この耳