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音楽の背中・暮らしの奥に(日記)

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大人や子供がやってきて音楽をまなぶここutena music field での出来事と、日々のふりかえり、明日への希望などを。 音と音のあいだにある音楽と西洋音楽の仕組みへの敬意…
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2019年7月の記事一覧

五感って、感覚が5個ってわけでもない

ゲーテの目ゲーテは目の人だった、 と、なにかで読んだことがあります。なにだったかよくおぼえていないのですが・・それはどういう意味だったのだろうか、とときどきふっと思い出します。 よく、現代は視覚情報が溢れていて、人間の感覚も視覚過多だ、というようなことを耳にします。あと、視覚優位か、聴覚優位か、とか。現代人が視覚の情報過多、というのはそのとおりだと思うし、視覚に対峙させるのが聴覚、というのもわかる。でも、自分はどうなんだろう、ということでこれを考えてみると、私はどうも、ひ

連弾の練習もドローイングで。

リトルコンサートの前 8月に子どもたちのコンサートがあります。 仕上げの出来だけにこだわらないこと。 いつもレッスンの中で自分に言い聞かせていること。 みんな驚きの集中力ですが、中には、まだ途中で迷子になってしまったり、そもそも人前で演奏するってことにピンときてない子もいたり、で波乱万丈な毎日です。 6月までで譜読みが終わらなかった子は引きずらないように、曲を短くしました。なんでなら、結果だけが大事じゃないからです。 6月までにとにかく弾けるようになった曲を、7月は愛でる

身体の衰えと音楽との向き合いの話とか、ハモリの体験とか。

今日は愛媛講座の日7/10午後からいつもの4人の定期講座でした。 すっかり生活の一部になってきているのがいいです。 ハモリを導入東京のほうでは、和音を聞き取る分離唱をいいタイミングで始めたことで、体験が大きく動いた、という方がいました。期を同じくして、こちらでも、数ヶ月前から空間の縦を同時に体験する、ということが自然に講座の中に入ってきていたのを今回は一気にハモる、という体験に持ち込みました。 ハモる初体験、というと、メロディの三度下に平行の音を並べる、というパターンが一

音楽理論は点というより・と、7/7の庭

写真は生徒が描いたもの。 うまいヘタ関係なく、絵を描くのがみんな好きですねー、うちの生徒たち。 無意識領域では音楽が嫌いな人はいないと思うけど、絵を描きたいというのも、赤ちゃんのときからの自然な欲求なのかも。 音楽理論は点というより梁前回のnoteに音楽理論は点だ、と書いたけれど、あとから思ったのは、理論が導き出すのは点だけれども、理論自体はシステムだから、点を支える梁なのかも。 実音としての点に至る背景には、ほんとに複雑にいろんなものがあるな。そのシステムを生んださらに背

7/2 全と一

東京での音楽を描く’音楽リテラシー講座終了今日は東京の娘と東京散策したあと日本橋で別れ、 飛行機に乗って愛媛に帰ってきました。 東京での講座 (音楽を描く’ 音楽リテラシーと、 音程が不安の人のための音楽講座、個人レッスン) は昨日で終わり。 次は8月25日からになります。 東京での講座はまとまってあるので あとで振り返ってみて なんとなくひとくくりのテーマがあったような気になります。 今回は、全と1、といえばいいのかもしれません。 部分が全体を支え、全体性が部分に光を当

7/1東京個人レッスンと講座の日

ホテルの窓に映る信号が紫陽花みたいです。 音楽を動線でやり取りする utena drawingというツールを使いながら、個人レッスンも、「音程が不安な人のための音楽を描く’講座」も進めていきます。でも、大事なのはその人自身が納得する変化なので、このツールより対話のほうが大事と思うときもあるし、鉛筆をおいてきいてみることも大事。とにかくいろんな方向から、アプローチしながら、音楽の仕組みを理解と実感で育みます。 結局、4年継続している人達とじっくり関わることになった今回の東京