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音楽を描く(utena drawing)理論と方法

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参加者さんの悩みや問いかけなどを頼りに、音楽体験を線を描くことで紐解いていくなか、その奥深さに私自身が驚いています。興味を持っていただいた方に、より良く理解し、何となく全体像がみ… もっと読む
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音楽を描く’(utena drawing)理論と方法1

この記事は最後まで無料で読むことができます。 次に期待したい!というかた。ぜひ次にはこのお値段でご購入ください。 まえおき音楽という海、私という船 古代ギリシャでは、音楽は、私達の身体の外側だけにあるものではなく、人間そのものも音楽だと考えられていました。 ”私達はそれぞれに音楽という宇宙を持っている”、これは、西洋音楽の歴史の中で何度もくりかえし思い出された捉え方だったのです。だとしたら、一人ひとりの中にすでに音楽があるということですね。もちろん、これを読んでいるあな

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音楽を描く’(utena drawing)理論と方法4

さて、今回は、utena drawing だけでなく、utena music field の基本的な捉え方である”プロセス”を体験に呼び戻すということについて、と、消えてゆく音に敏感になっていくための”減衰音のワーク” それから、音楽の空間的要素をどうやって捉えていくかという音高のワークについて動画を交えながら書いています。 音楽プロセス体験プロセスは逆引きも輪切りもできない。

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音楽を描く(utena drawing)理論と方法5

相(フェーズ)について全体性を紐解くためには、生きたままの分類を 「音楽プロセス体験」では情報を時間軸のなかの生命線を見失わないで確実に捉えるために、utena drawing を駆使して、音楽をそれぞれの要素ごとに捉えていきます。絡まった毛糸をふんわりと解いていくように。 この、音楽の要素が混在しているということ、それらの個々の要素を「相」あるいはフェーズと呼んでいます。 実際演奏がうまくいかないというときは、各要素が混同され、癒着しあってつっかえてしまっていて、そ

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いまここ感と俯瞰

いまここ感と俯瞰 utena drawingを理解してもらうためのセオリー5回目になります。 以前に、音楽の要素と感覚体験の同質性について書きました。つまり、音楽を演奏したり感じたりする中にも、物質がある世界と同じように、浮かんだり沈んだり、跳ねたりするのと同じ体感や、濃い薄いなどを感じる質感がある、ということについて。 今回は、また別の体感、「いまここ感と俯瞰」について書いてみようと思います。 後半は、いまここ感と俯瞰それぞれのリアルを体験するワークと、 音楽については「構

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音楽を描く(utena drawing)理論と方法7

”私”と音楽 ”私”という存在がどのようにして音楽を受け取り、どのようにしてそれを音に乗せて音楽になっていくのか。 それを自分のリアルな体験として追跡していくことで、「自分の音楽」を育むために役立つ何かを得られるのではないかと思います。 ここでは、音楽プロセス体験の立場からこれを辿ってみます。 「音楽って何?」っていうとそれは大きな問いになりますが、ここでは素朴な「音楽体験」を浮かび上がらせたいのです。そして、自分の体感から音楽を知ることは、”私”を知ることにもつながってき

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音楽を描く(utena drawing)理論と方法8

子どもの音楽体験のプロセスと大人の学び直し、 そして音楽指導のために 子どもと同じように音楽をうけいれていくutena drawing(描く音楽体験)と音楽プロセス体験を理解してもらうための理論、今回は子どものutena drawingについて書いていこうと思います。これは、音楽を子どもに教える人だけでなく、音楽をもう一度学び直したいと思っている大人にとっても、面白い視点となるのではないかと思います。 身分化の状態をイメージする 赤ちゃんはまだこの世の音楽というものを知ら

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音楽を描く(utena drawing)理論と方法9

セッションと感覚の広がり 音楽する時いつもそこに誰かがいる この記事は、utena drawingと「音楽プロセス体験」を理解してもらうための理論です。今回は、音楽の向こう側に必ず存在する、誰か、とその間に生まれる音楽について。 自分一人では音楽はできない 音楽と関わる以上、自分一人で成り立つものはなく、音楽の向こう側にはいつも誰かの存在があります。それはよく考えてみると思った以上に至る所で出会う「音楽にとって欠かせない」要素なのです。そして他者こそが、自分の狭い感覚を

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