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音楽を描く(utena drawing)理論と方法

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参加者さんの悩みや問いかけなどを頼りに、音楽体験を線を描くことで紐解いていくなか、その奥深さに私自身が驚いています。興味を持っていただいた方に、より良く理解し、何となく全体像がみ… もっと読む
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#音楽学習法

音楽を描く(utena drawing)理論と方法7

”私”と音楽 ”私”という存在がどのようにして音楽を受け取り、どのようにしてそれを音に乗せて音楽になっていくのか。 それを自分のリアルな体験として追跡していくことで、「自分の音楽」を育むために役立つ何かを得られるのではないかと思います。 ここでは、音楽プロセス体験の立場からこれを辿ってみます。 「音楽って何?」っていうとそれは大きな問いになりますが、ここでは素朴な「音楽体験」を浮かび上がらせたいのです。そして、自分の体感から音楽を知ることは、”私”を知ることにもつながってき

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音楽を描く(utena drawing)理論と方法8

子どもの音楽体験のプロセスと大人の学び直し、 そして音楽指導のために 子どもと同じように音楽をうけいれていくutena drawing(描く音楽体験)と音楽プロセス体験を理解してもらうための理論、今回は子どものutena drawingについて書いていこうと思います。これは、音楽を子どもに教える人だけでなく、音楽をもう一度学び直したいと思っている大人にとっても、面白い視点となるのではないかと思います。 身分化の状態をイメージする 赤ちゃんはまだこの世の音楽というものを知ら

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音楽を描く(utena drawing)理論と方法9

セッションと感覚の広がり 音楽する時いつもそこに誰かがいる この記事は、utena drawingと「音楽プロセス体験」を理解してもらうための理論です。今回は、音楽の向こう側に必ず存在する、誰か、とその間に生まれる音楽について。 自分一人では音楽はできない 音楽と関わる以上、自分一人で成り立つものはなく、音楽の向こう側にはいつも誰かの存在があります。それはよく考えてみると思った以上に至る所で出会う「音楽にとって欠かせない」要素なのです。そして他者こそが、自分の狭い感覚を

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音楽を描く(utena drawing)理論と方法10

udを通した体験の向かう先複雑なものを複雑なままに utena drawingは、わかりやすい、とよく言っていただきます。描いてみて、そういうことだったのか、と気づくこともよくあります。 でも、utena drawingは音楽を単純に線化して、わかりやすく伝えるものだ、と理解しているとしたらそれは違うのです。 むしろ、複雑なものは複雑なままに情報として浮かばせ、簡略化ではなく、それぞれのフェーズを紐解いて、それぞれの持っている素直な流れ・プロセスを体験として、始まりから追

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