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20231208 サボ

何年か前にやってきたサボ

ちょうど体調をガッツリ崩して
実家に帰っていた時だった

花屋さんで目が合い
ちょうどよしもとばななさんの
王国というサボテンが出てくる小説に
夢中になっていた時だったので
これは運命だと思いお迎えした

このサボテンには
見えない手や足があるようで
窓辺に置いていたのに
なぜか床に転がっていたことが
2.3度あった

その度に、
何かに当たったのか
傷がついていたり
トゲが取れてしまったり

それでも、
たくましくすくすくと
育ってくれた

植物は好きなのだけれど
20代前半までのわたしは
自分のことでいっぱいで
水をあげるのを忘れてしまったり
何度もお花や植物を
枯らしてしまったりして
その度胸がいたんでいたので
なるべく植物は育てないようにしていた

だけどその時のわたしは
とってもさみしくて
もうひとつの命と
共にしたかったんだろうなぁ
相棒のような存在が
欲しかったんだろうなぁと思う

サボテンはほとんど水をあげなくても
生きていられるから
ちょうどいいと思っていた

たしかに、生きてはいられるのだけど
日当たりや、温度、水やりのタイミングで
伸びるスピードやトゲのトゲトゲしさが
全然変わってくる

旭川から森町の家に
森町の家から函館の家にと
わたしを見守ってくれている
ひとつの命

段々と、仲間が増えて
今ではガジュマル、アロエ、ゴムの木
苔たち、蘭のみなさんたちや
猫のてんもいて
気がつけばたくさんの命と
共に暮らしていた

みんな喋らないけれど
ふとした時になんだか
温かいものをくれる


自分のことでいっぱいだったし
ひとりが好きだからひとりでいいのだ
と思って生きてきたけれど
共存するということがやっぱり
ひとつの喜びになるのだなぁと感じた

いつかサボの花を
見られる日が来たらいいなと
ちっちゃな光を集めている

傷だらけのサボ
箱入り娘てん


リリースに向けて
レコーディングから
どどどっと駆け抜けた日々が
少し落ち着いたので
ドラマを観たりしてる

教えてもらった
SEX EDUCATIONという
イギリスの高校をテーマにしたドラマ
シーズン4まであって結構長い

昔からわたしは性について
恥ずかしいことだと
否定してしまうところがあったなぁと
物語に出てくる登場人物たちに
教えてもらった

ひとつの考え方に固執していては
いけないなぁと考えさせられた
もっと広々している世界を
見つめてみようと

色んなジェンダーについて
人の心をリアルに伝えてくれるドラマで
何度もうるうるっとした

品のないところも多々ありなので
前までの私だったら避けてたであろうけど
ものすごくストレートでオープンで
これくらいでもいいのかもな〜とも思った

出てくる登場人物たちと
友達になった気持ちになって
最後終わった時さみしい気持ちになるほど

みんな生きているんだ
みんないろんなことを
抱えているんだと
考えるきっかけになった


今見ているのは、
ウ・ヨンウ弁護士は天才肌
という、自閉症の弁護士の話の韓国ドラマ
こちらも面白い


ひさしぶりにさんぽをして
新しい空気が体を駆け巡った感覚

疲れも抜けきらずに
ちょっと重めだったけれど
またひとつひとつ整えていこう

フレッシュフレッシュ

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