見出し画像

間借り喫茶UTAU珈琲を始めました

こんにちは、うたうたいまえだゆりなです。

2021年2月13日
まえだゆりなの間借り喫茶
旅する珈琲と年中食べれるシュトーレン
『UTAU珈琲』
を始めました。

画像1

どうして間借り喫茶?


間借りとは、
すでにあるお店やスペースの空いている時間、
場所を使用料を払ってお借りしお店をすること。

札幌に住んでいた時、
カレー屋さん、サンドイッチ屋さん、
クリームソーダの喫茶店など、
身近にいろんな間借りのお店があり利用してました。

お店をやりたいけれど、
店舗を持つ前に試験的にやってみたい、
副業としてお店をやりたい、
開業資金はそんなにないけどお店をやりたい、
などフレキシブルにできるのが間借り。

お店にはすでにいろいろな設備が揃ってるし、
間借りの料金の中に光熱費なども含まれているので、
実際に店舗を持ってお店を始めよう!とするときよりも
かなりコストを抑えることができます。

昨年1年間、珈琲屋さんで働いた中で、
やっぱり珈琲や接客業が好きだなぁと感じました。

また、実家にいたため一人になりたい時、
いろいろな旭川の喫茶店を巡ってました。
(週の半分は利用してたので出費の大半が喫茶店...笑)

そんな中で喫茶店が自分にとって、
一人になって本を読んだり、
書き物をしたりと集中ができたり、
その喫茶店の人と顔見知りになってお話をしたりと、
自分のアイディアを描いて磨くための
居場所になっていくような感覚でした。

また、人と人との距離感も絶妙だなぁと感じていて、
店員さんの距離感はすごく大事だなぁと思いました。

喫茶店で働いていた時の先輩で、
とても人との距離感が素敵だなぁ
と思う人がいて憧れていたり、
よくいくお店はしっかり一人にもなれて、
しっかり心で会話もできる場所でした。

いつか間借りでそんな居心地の良い場所
わくわくを生み出せるような空間を
作れたら良いなぁ。
そんなイベントをやってみてたいなぁ。
と考えていました。

このコロナ禍、
なかなか外出が減り飲食店は大変な状況の中、
なぜ今始めるの?
と思われるかもしれませんが、
今だからやろう!と思いました。

函館にはお世話になった飲食店、
ライブハウスがたくさんあって、
いつも"おかえり"と迎えてくれました。

函館に戻ってきて
お店に挨拶に行った際、
「うちはありがたく(お客さん)入ってる方だね〜」
というお店もあれば、
「春までお店がもつかわからないね〜」
という声もたくさんありました。

実際に休業しているお店もたくさん。

なんとも胸が締め付けられる気持ちになったので
微力ですが間借りという形で
いろいろな場所を使わせていただき、
喫茶×音楽の空間で人の流れを作り
少しでもいい風をお届けできたらいいなと思いました。

UTAU珈琲とは?

画像8

まえだゆりなの間借り喫茶
旅する珈琲と年中食べれるシュトーレン
『UTAU珈琲』

2020年の11月に一度Tune Hakodateで
UTAU珈琲という間借りのイベントを行う予定でしたが、
当時はわたしが旭川市在住だったのもあり
コロナの状況を見て中止となりました。

再度練り直して考えたのが、

旅する珈琲と年中食べれるシュトーレン

わたしが一番やりたいことはうたを歌うこと。

でもここ数年歌を歌いながら生きてきて感じたのが、
"お金をもらうために歌いたいんじゃない"
ということでした。

もちろん、音楽を通してお金をいただけることは
とても嬉しいことで幸せなことですが、
それが目的になると
なんだか心がおかしくなりました。

わたしは、自分のうたを通して、
誰かの背中を押したり、寄り添えたり、
何かの気づきを感じてもらいたい。

音楽を通して、自分のできることで
いい流れを作っていきたい。

そう考えた時に、
喫茶とうたでいい空間を作れたら、
いい流れを作っていくため
人が考えたり、話したり、表現したり、
そんなことができる場が作れるんじゃないかな
と思いました。

旅する珈琲とは

画像7

社会人になって、
美味しい珈琲に助けてもらう場面がありました。
気合を入れたい時、
疲れた体を奮い立たせたい時、
美味しい珈琲を飲みにいきました。

そして、遠い街に歌いに行った時、
いろんな喫茶店、
いろんな珈琲にも出会いました。

自分の街のお気に入りの一杯も大切だけど、
知らない街の初めての一杯が美味しかった時、
とても心が穏やかになりました。

わたしはほとんどが
ライブのために旅をしていたので、
緊張感や何かに追われている感覚、
新しい街に来たわくわくと不安で
いつもいっぱいだったのですが、
ふらっと入った喫茶店で
美味しい珈琲に出会う喜びは
そんなわたしに空白の時間をくれるような
かけがえのないものでした。

珈琲のおかげで
ライブに集中できたことも多々。

そんなこともあり、
珈琲屋で働くことを決め、
楽しく日々珈琲の修行をしました。

実家で昨年暮らしていたわたしが、
唯一お世話になった家族にできたことは、
美味しい豆を今まで旅の中で出会った
珈琲屋さんから取り寄せて、
余裕のある朝に珈琲を淹れることでした。

ここ数年、
たくさんパワーをもらった珈琲で
いい空間を作れたらいいなと思いました。

そこで、なかなか遠くへ旅ができない
このコロナ禍でも
各地の珈琲を飲んでもらうことで
少しだけ旅をするような気持ちに
なってもらえたらいいなぁと思いました。

そこで、できるだけ近場ではなく
(函館もたくさん美味しい珈琲屋さんはありますが)
日本全国から豆を仕入れることにしました。

年中食べれるシュトーレンとは

画像6

シュトーレンとはドイツの焼き菓子。
日本ではクリスマスによく登場するもの。

わたしは2年くらい前に
知り合いの人が焼いたシュトーレンを
いただいたのがきっかけで知ったのですが、
その時の感動が忘れられず、
いつか自分も美味しいシュトーレンを作りたい!
と思うようになりました。

今年の11月にシュトーレンを焼くため、
業務用か!というほどの材料を買い込みました。

最初は、自分が食べたいだけの気持ちでしたが、
作ってみたところとても美味しい・・・

そこで、身の回りの人にも食べてもらいたいなと思い、
何度か焼き、職場のみんな、遠くに離れた友達、
家族にも食べてもらいました。

職場のみんなに、
年中食べれるシュトーレン屋さんやりたいな〜
と冗談で話したのが始まりで、
いいじゃん!できるよ!という言葉に
調子にのったまえだは、
シュトーレンのレシピを
自己流に研究し始めました。

日本ではクリスマス以外は
あまり見かけないシュトーレン

でもこんなに美味しいし、
毎日少しずつ薄く切って食べるという習慣が、
毎日コーヒーやハーブティーを飲むわたしにとっては
とても最高な時間になったので、
この感覚をお届けしたいな!
と思うようになりました。

ショコラ版のシュトーレンにはまり、
これをお店で提供しよう!と考えました。

オープン2日間の感想

〜UTAU珈琲 MENU〜
・旅する珈琲(とある珈琲)
・ほっとするチャイ(無農薬スパイス・茶葉)
・安らぐハーブティー(Vesau Herbのブレンド)
・ときめくゆめのクリームソーダ(妹監修の三層クリームソーダ)

シュトーレンセット 900円
ドリンクのみ 600円

画像2

画像3

画像4

画像5

突然はじめたにもかかわらず、
今まで音楽で出会った方が
たくさん足を運んでくださいました。

ドキドキしながらのオープン二日間でしたが、
それぞれのお客さんがそれぞれに話をしたり、
仕事をしたり、本を読んだりして過ごしてくれました。
また、2日ともアーティストが来てくれたので、
お客さんの了承をいただいた上で、
ゲリラミニライブもさせていただきました。

はじめてのことだったため、
今回は喫茶の作業に徹しましたが
とても可能性を感じる2日間でした。

気にかけてくれて、
時間とお金を使って
会いに来てくれる人がいること
本当にありがたいことだな…!
と思いました。

お店をシェアしてくださった方も、
本当にありがとうございました!

喫茶店の可能性


そしてそれと同時に、
喫茶店を続けることは
容易いことではないなぁと実感しました。

間借りというのは、
家賃や光熱費などがない分
間借りをするお金をお支払いして
営業をさせてもらうのですが、
リスクが少ない分、
利益を出すのもなかなか簡単ではない。

・間借り料
・食器や備品のお金
・食材を仕入れるためのお金

全てを考えた上で、
プラスの利益にしていくのは至難の技。

もちろん、この間借り喫茶で
ガッツリ稼ごう!だなんて思って
はじめた訳ではないのですが、
それでもマイナスでは
いくらコロナ禍の飲食店のために!
と動いていても続けられなくなります。

当然かもしれませんが、
アルバイトとして雇われていた時の方が、
簡単にお金を稼げていたな・・・と思いました。

経営者って、頭もフル回転で、
いろんなリスクと隣り合わせ、
今まで出会ったお店をやっている皆さんに
本当に尊敬と感謝の気持ちでいっぱいになりました。

どんなに困難でも、
作りたい世界観とか、
届けたいもの譲れないものがある
その気持ちで乗り越えていけるのかもしれないなぁと。

このコロナ禍で大変な中、
なんとか自分のお店を守ろうと
試行錯誤しながら頑張っているお店も
本当に凄いことだったんだなと
自分がお店をやる側になってみて感じました。


今回のUTAU珈琲では
このコロナ禍でなかなか外食してない中
勇気を振り絞ってきてくれた人もいたし、
その場で生まれていた会話や新しいわくわくは
とても価値がある最高の空間で、
わたしの目指していきたい流れがありました。

これをどうやって続けていくかは
今後のわたしのアイデアにかかっているな・・・!と
気を引き締める気持ちになった二日間でした。

何事も、最初から順風満帆ということはないでしょう。
今までもうまくいかないことだらけだったもの。

これからのこと


わたしのやりたいことは、
『境界線をこわす』ということ。

うたうたいも、バンドマンも、
絵描きも、写真家も、
ダンサーも、DJも、
ものづくりも、料理も、
ありとあらゆる"好き"や"夢中"が集まって
いい流れを生み出していくような
そんなことがやりたいと思いました。

以前からわたしの目標はフェスをやること。
音楽を軸に、いろんな人が輝ける場を作る。
大学を出る時にやったOto Fesというイベントを
これからも続けていくことは
アーティストとしてわたしの生涯やりたいことで、
UTAU珈琲も想いは一緒、
同じような空間を作って繋いでいけると思いました。


そして函館だけじゃなく、
道内、札幌や旭川でもやりたいし、
北海道だけじゃなくいろんなところへ
飛び出したいなぁと思っております。

やりたいことができないと諦めるんじゃなく、
じゃあどうやったらできるだろうと考える。
みんながアイディアを出し合って
きらきら出来る場になったらいいなぁ、
そんな気持ちで続けていきたいなぁと思います。


ちなみに、BGMもわたしが今まで出会った
大好きな音楽「UTAU珈琲セレクト」でお届けしてます。
そちらもぜひ一緒に楽しんでもらいたいな。


普段のライブはわたしが主役!の気持ちで
わたしの世界観を全て表現する。
わたしが存分に解き放って輝く。
それをみた人の何かに触れて
新しいものが生まれたらいいなという空間。

そしてUTAU珈琲は少し違う。
わたしが主役ではなく、
きてくれるみんなが主役。
喫茶店ってそういうものだったな、
店主がうるさい場所はわたしは嫌い。

その人それぞれに寄り添って、
その人それぞれが輝ける。

そんな空間を目指したいです。

なんだかムズムズしている人がいたら、
ぜひ足を運んで、
コーヒーでも一杯飲んでってください。

***

2月の営業日

画像9

2月のイベント

画像10

画像11

インスタグラム


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?