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大切にして欲しいお知らせ




直接人と会って喋るのが100%。
SNSで書く、ちょっとだけ気取って読みやすくした文章で70%。
ブログ、長過ぎて伝わんない。0%。


でもちょっと、もうしばらくこんな事言わないから、ひとつだけわがまま言って良いのなら、最近の「寺田町Fireloop」に思うところがある人に、最後まで読んで欲しい文章を書きました。
どうぞよろしくお願いします。


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寺田町Fireloopでは2022年11月以降から組み出すブッキングイベントに際して、関西圏のアーティスト様に一律で

・¥2,000×7枚(月〜木)
・¥2,400×7枚(金土日)

を出演費として、お願いする事になりました。

売上8枚目からハーフバック(半額お返し)、12枚目からはフルバック(全額お返し)です。

配信チケット(チケット代-¥1,000)の売上は
アーカイブ有り:手数料除く全額をバック
アーカイブ無し:手数料除く半額をバック

となってます。
ご参考までに。


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こっからは理由の話。
何でそれをしてどうしたいのか、それを分かって欲しいという話になります。



僕が寺田町Fireloopの企画・制作を任されて、もう3年くらいになります。
精算の度に、出てくれた皆様に期待値を込めて、バンドのお財布事情を考えて、サポートメンバーがいる負担を減らせたらと考えて、その度に
「お金は良いから次、もっと一緒に面白い事をしような!」
と話してきました。


いつも言ってるけど、うちは僕が(僕達が)好きだと思う音楽を鳴らすアーティストしか呼んでいません。
好きになれない音楽があるから、分かり合えない売れ線があるから、その分好きな音楽を愛して売って行く事にプライドを持って戦っています。
だから、偏りはあれど関西で一番良い音楽が鳴っている場所にする為に、ここまで寺田町のローカルライブハウスを
「Fireloopブランド」
にする為に、やって来ました。


ただ、その結果。
シンプルに言います。



「寺田町Fireloopは経営が立ち行かず閉店となります」

と言うまで、あと一歩の所まで来てしまいました。



当たり前のことを当たり前のように言いますが、
「音楽をやること」
「音楽を演奏する場所を提供すること」
これはどちらもボランティアでは無く、歴とした仕事なのです。
仕事の為の先行投資、と言えば聞こえは良いと思いますが、

「他のライブハウスはノルマが無くて」
「ノルマがあるイベントはお断りしてて」

という皆様にも思うところはあれど、それでも出演して欲しくて、少しずつ削って削って擦り減らして来た資本がもう本当に無くなってしまいました。


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少なからず、寺田町Fireloopをホームだと思って、自分達が売れてこの場所を盛り上げる!と言ってくれるバンド達がいます。
その為に守り続ける、なんて格好を付けて言ったところで、仕事である以上は1ヶ月の内で売上をしっかり作らなきゃいけない。

だからと言って(これは僕の努力不足ですが)バンドは勿論、アイドルやシンガーの定期公演や大人案件が少ないFireloopでは、日々のブッキングイベントで稼がなきゃいけないのが現状です。
今来てくれている皆様にはめちゃくちゃ感謝なのですが、、


「だからノルマ上げるってジリ貧じゃない?」


って声が今聞こえました。
言った奴、後で裏に来るように。



インディーズバンドあるあるですが、ノルマアレルギーが酷過ぎて本質までちゃんと考えて活動出来ているのかな?ってずっと思っていて。
そりゃよう分からんハコのよう分からんイベントに2万いくら払って、適当に扱われて、みたいな文化があった(今もあるらしい)から、仕方ない所もあるんだろうけど、


「Fireloopなら音も良くて環境も良くて、良いバンドが沢山出ている」


と君達が方々で話してくれるから、僕達はそれを信じてみようと思ったのです。
このライブハウスが21年頑張って来たブランドが、そこにプライドを持ってライブをしに来てくれる音楽のシーンが、今ちゃんと出来ていると思うから。
そんな君達がお客さんの居ないフロアにライブをする姿はもう見たくないから。

「7人のお客さん×演者数」

の壁を一緒に越えたいと思って、この文章を書いてます。



早い話が、少しだけ値上げしますというお話。
本質は、いつ来てもお客さんがひとりぼっちにならないフロアを一緒に作れる、いつ来ても最高な音楽が鳴っている、そんなライブハウスとバンドのワンランク上の関係を作りたいです、という話です。


でもやっぱり今、どうしても助けて欲しいと思ってるから、凄く情けない話だけどイベントもいっぱい打って欲しい。
「一緒に面白い事をやろう」
はちゃんとやるから、どっかで自分達の音楽がこの寺田町Fireloopを守っているんだと自信に思っていて欲しいのです。

どうか、本当にどうか。
愛してくれているなら僕達の力になって下さい。
よろしくお願いします。



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最後に。


どれだけ有名なバンドでも、どれだけ有名なシンガーやラッパーでも、必ず初めて立ったステージというものはあります。
僕のライブハウスもその一つ。


「あのライブハウスはノルマが高くて」
「でもあそこは売れたバンドが出身で」
「あそこ出演したら大人が見てくれるかも」
「あのライブハウスは駅から遠いから」
「あの対バンがダサかったから」

みたいな狡い皮算用としょうもない陰口を言っている奴が売れていった事、割と長くライブハウスに居て未だ一人として出会った事ありません。
安心して下さい、音楽の神様は僕達を見ています。


努力を必ず報われる場所にしたいですし、その為にはこのライブハウスを、
「たくさんある好きのうちのひとつ」
から
「ダントツ100点一等賞」
にして欲しいと思うのです。

君がいないと始まらないから君に、って言ってるけど、僕はいつだって友達がいない教室の隅でイヤホンから流れて来た音楽に救われて来た人の味方です。
全員に好いて貰わなくて大丈夫だけど、ここまで読んでくれた君がひとつ、行動を起こす切っ掛けになってくれたら嬉しいです。

「あのクソ長くて暑苦しい文章読んだよ」

だけでも嬉しいんで、よろしくお願いしますね。


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