私のサスティナビリティ

まず初めに、これから記述することはあくまで私の価値観、考え方であり、これが正しいのだと主張するつもりも押し付けるつもりもない。いろんな考えの人がいて当然なのは分かっていても、揚げ足を取るような喧嘩腰のコメントなどが怖くて文章にまとめるのがずっと怖かった。
ただこれらの問題に関して、知らなかった、というものがあるなら、どうか少しでも知って欲しい。面倒くさがらず、逃げないでほしい。できるなら自分で納得のいくまで調べてみてほしい。
その上で何を選択するか。単に可愛いから、安いから、手軽だからという理由ではなく。
1度に全てを変えることはできなくても、何かひとつでも"自分が"行動することの積み重ねで、変わることがあると思う。
これはあくまで私の考え(調べたものも含め)であり、全てが正しいとかではないけど、問題を無視しないでできることから始めるきっかけになればと思う。

【衣類】
日本における衣類の廃棄量は、年間100万トン。
つくられた洋服の6割以上が廃棄されているという。
何故か?
①おそらく2000年頃から流行り出した、ファストファッション。安いには理由がある。
・何故安いのか?⇨大量生産してコストを下げているから。(某大手ファストファッションメーカーさんでも、オーガニックコットンの洋服を格安で販売している。)
単純に、安く売るために大量に生産し、その後売れ残る。
・安いから、という理由で手にしたものは恐らく大切にされない。⇨ひとつひとつ手紡ぎで丁寧に織られた3万円のカディコットンのワンピースと、同じものが何万枚も存在するナイロン、ポリエステル等の化繊でできた4900円のワンピース(機械による大量生産あるいは過重労働によるもの)、どちらを大切に長く着たいかは明確だろう。
安い服が悪いわけじゃない。安い服であっても長く大切に愛用すれば、それはサスティナブルであると思う。
そして、毎日違う服を着ることがお洒落な時代じゃない。
P.S 小さな子どもがいるから高価な服は着られない…という方をよく見ます。化学繊維の服は確かに汚れが落ちにくいしすぐダメになるけど、リネンは大抵の汚れは簡単に落ちるよ!白は汚れが目立つかもしれないけど、黒など濃い色ならあまり目立たないし、安い服を買い替えるのではなく1万円くらいするブラウスでも何年も着られるものを選ぶことをオススメします。

②年々早くなるシーズンの立ち上がり、予測不能な気候による過剰在庫
私は洋服のバイヤー経験もあります。毎月メーカーの展示会に出向き、長くて半年以上先の納品になる洋服の発注をしていた。特にアウターの発注は非常にリスキーだった。真夏にアウターの発注。暖冬になるのか否か。分からないまま数をつける。メーカーも必死で、売れ残りを出さぬよう受注生産が多いため、実需の時期に追加発注をかけることはできない。暖冬であれば全く売れなくて単価の高いアウターの在庫が過剰になり、リスクを恐れて少なめに発注したらしたで機会ロスが生まれ店の売上に響く。そのバランスを見極めて発注をするのが本当に大変だった。
年々夏は長くなるのに、6月には夏物のセールが始まり8月にはAWが立ち上がる。それに合わせてメーカーや店は生産・仕入れをするわけだから、上記のような私の例は少なくないだろう。

◉まとめ
・服を選ぶときは最低5年は着たい・着られると思えるものを選ぶ。(ex.体型が変わっても着られるか?たくさん着たり洗ったりしても丈夫な作りか?)
・できるだけ生産者の背景が見えるものを選ぶ。
・着倒したり、あるいは補修不能なダメージになって破棄することになったとしても、環境に負荷がかからない天然素材のものを選ぶ。(化学繊維の洋服は、着ているだけでマイクロプラスチックを放出しているといわれている)
・たくさん着回しができるものを選ぶ。
・毎日同じような服装でもいい。

【化粧品】
人が美しくあるために、環境や動物の命を犠牲にする必要は全くない。
見せかけの美しさやブランドネームにこだわらない。
綺麗な発色のその裏に、何が行われているのか?
成分表示を必ず見る。全て分からなくてもいい。
オーガニック、自然由来のものを選ぶ。
それは自分の健康のため、そして環境のため。
動物実験を行なっていないメーカーを選ぶ。
日本における"オーガニック""ナチュラル"という枠組みは非常に曖昧で、だからこそ、自分で調べて納得のいくものを選ぶ。
「動物実験を行なっていません」と謳うメーカーであっても、出来上がった製品の動物実験をしていないだけで、原料においては動物実験を行なっていたり、または動物実験を行った他のメーカーから仕入れた成分を使っていたり、他の企業に動物実験を委託していたりすることもある。
プチプラと呼ばれる安い化粧品の裏で、自然や動物の命が犠牲になっていることを知るべきである。もちろん、そうでないプチプラブランドもあるのかもしれない。
美しさとは何か?今こそ立ち止まって考える必要がある。
今はまだ私もプチプラ、オーガニックでないもの、化学的なものも使用中である。でも、今使っているものが終わったら、少しずつ全てオーガニックなものへシフトしていくつもりです。

※ちなみに薬はどうするんだという声もある。人間の命を救う多くの薬は動物実験をしているだろう。
私は薬は基本的には飲まないようにしたい。(生理痛がひどいときはイヴやロキソニンを服用している)
薬を飲まなくてもいいように、つまりは病気をしたり風邪を引いたりしないような食生活を心がけたい。
少し脱線するが添加物を取りすぎると体が冷えたり生理痛がひどくなるとも言われている。

◉おすすめしたいオーガニックコスメ 
ものにもよるが、海外コスメなど日本版サイト等では成分表示すらないものもあるし、合成着色料を使用していながらヴィーガンコスメと名乗っているものもある。
直接肌に乗せるもの。一生付き合っていく肌に乗せるものは、自分できちんと調べて、値段やブランドにとらわれない本当の意味でいいものを見つけたい。

・rms beauty
問い合わせた結果、あらゆる段階において動物実験を行っておらず、仕入れにおいても動物実験を行なっていないことが明確な信頼できる企業のものを使用しているとのご返答を頂きました。
ホームページを見るだけでも、成分のこだわりや創設者の想いがよく伝わる。安心して愛用できるブランドだと思いました。
ただし、一部の商品(赤系のリップなど)には合成着色料が使用されています。合成着色料のほとんどは動物実験を通して使用が認められたものです。

・MiMC
ミネラルコスメ。使用しない成分を定めており、赤系のリップにも合成着色料は使用していない。
成分についてのFAQも豊富で、気になることがだいたい載っている。
スクワランに関しても一部商品を除いて植物由来のもの。ヴィーガン対応アイテムも多い。問い合わせに対しても迅速に詳しくご回答頂きました。

・natura glace
100%自然由来のもの。動物実験については返答なし。

・to/one
オーガニック認証取得。(USDA、ECOCERT)
いかなる工程でも動物実験を行なっておらず、外部への委託もなし。

【食生活】
ベジタリアンだとかヴィーガンだとかそういった肩書きは嫌いで、その枠にはまらない生き方があっていいと思う。
私の今の食生活は基本的にお米、野菜、穀物などのプラントベースで、卵は頂いています。(鶏にストレスがかからず飼育されている健全なものであることが大前提。)
※更新⇨2020年8月時点で卵・乳製品も控える食生活を選んでいます

そして化学調味料に頼らない料理を心がけている。基本的な調味料は、全て最低限の原料(国産、遺伝子組み換えでない、完全無添加)の塩、醤油、みりん、味噌、かつお出汁。砂糖は自宅では5年程使っていない。
乳製品に関しては今模索中で、牛乳やヨーグルトは豆乳やアーモンドミルクにシフトしていきたい。
また、お菓子などについては贅沢品であるという認識をもつこと。安い理由を考える。
100円のチョコレートを手軽に買うのではなく、500円のフェアトレードのオーガニックチョコレートをたまに買う、150円のプラ容器入りのプリンではなく500円の瓶入りのプリンをたまの贅沢で買うなど。
だってそういうのって高いでしょ?⇨答えはイエス。しかしそれは正当な対価である。

・25歳頃から、積極的に肉を摂らないようになった。安い肉(ファストフード、コンビニなど)は絶対に摂らない。厳密に言えば、肉を食べないようにしようと我慢したり意識したりするのではなく、肉を食べたいと思わなくなった。基本的には自らの手で摂って調理できると思えるものを食べるようにしたいと思う。
安い肉がどのようにして安く売られているか知ったのなら、それでも食べ続けたいと思う人はいないと信じたい。
繁殖のため強制的に妊娠させられたり、ケージの中で糞尿の悪臭にまみれて身動きが取れなかったり、そんなストレスの中で育った(という表現が適切なのかも分からない)動物を、それでも感謝して頂こう、とは思えない。
また環境面においても畜産業は多大な影響を及ぼしている。牛から出るメタンガスの問題、家畜のための餌、水の問題。畜産業において、世界中の摂取カロリーのわずか5%を生産するために、地球環境への負荷を40%生み出しているという計算になるらしい。また牛肉1キロを生産するのに水が13000リットル必要であることに対して、トウモロコシは同量を生産しても500リットルしか必要としないという。
肉食を否定する人々に対してよく見聞きする声。
・食物連鎖なのでは?
⇨食物連鎖は自然の世界で成り立つものである。わたしたちの家の外を牛や豚など動物が自由に生活していて、それを己の手で殺して捌いて食すのが自然な世界であるなら、食物連鎖と言えるかもしれない。アフリカのサバンナでライオンがシマウマを食すことと、人間が環境に過大な負荷をかけながら強制的に飼育したり、ホルモン剤を注入して早く成長させて餌代を削減したり、病気や規格外などが発生すれば殺処分したりした上でスーパーに並んだ肉を食すことは、決して同じとは言えない。
・植物だって命あるものでしょう?
⇨その考えは素晴らしいと思う。ただ、脳や心臓があり感情があり自らの力や意志で動き回ることができ、切られれば血が流れる動物を、植物と同じ天秤にかけるのはいささか疑問である。また、家畜の餌となる膨大な植物の消費を考えれば、肉食を控えることがサスティナブルであることは明確である。
ちなみに日本も犬肉を輸入しています。食べられますか?かわいそうだと思いますか?それと牛肉や豚肉や鶏肉の違いはなんだろうか。

ヴィーガンの中にもたくさんの種類があって、そのどれかに当てはまらないといけないわけじゃないと思う。
わたしは自宅ではプラントベースだけれど、たとえばお祝いの場所でのお寿司やお肉料理は感謝して頂く。(予め断りを入れることができる場合を除く)
出された料理に予想外にお肉が入っていたら、残さずに頂く。
厳格なヴィーガンの方からしたら、そんな中途半端なこと許さないと言われるかもしれないけれど、この便利になりすぎた世の中、何か変わりたくて始めたことが100%じゃないからと言って全否定されるようでは、誰も変わろうとしないと思うんだ。
この問題について少しでも心が動いた人がいたら、まずは1週間のうち1日や2日でいいから動物性のものを摂らない生活を試みてほしい。そして激安のお肉やチェーン居酒屋の安い肉料理や焼肉食べ放題などにお金を使わないこと。
そして化粧品のところで書いたのと同じように、買おうとする加工品の成分表示を見ること。全て分からなくてもいい。よく分からない名前のほとんどは、脳が美味しいと感じるように錯覚させるための化学品である。
内容を全て理解できなくても、成分表示を見る。その行為が周りの客や店員のたった1人でも意識を変えるきっかけになるかもしれない、というような内容の記事を読んだことがある。全くその通りである。
本当の豊かさとは何か。便利で手軽なのは嬉しい。けれど、その裏に不自然さがあるなら、それを無視してはいけない。

【日用品】
少しずつ、脱プラを試みる。
分別したつもりでいたプラごみも、違法に他国へ送りつけていたり焼却されず埋立地に積み上げられたままになっていたりする事実。日本は先進国と呼ばれているのに、発展途上国と呼ばれている国のほうがはるか先を歩いている。
7月からレジ袋が有料になった。これは人々の意識を変える1つのきっかけに過ぎない。
・レジ袋を有料にしたところで意味がない。レジ袋によるごみ被害は全体の0.3%である
・レジ袋による石油使用量、二酸化炭素排出量は微々たるものである
⇨0.3%や微々たる量でも削減できたらすごくない?これまで通りの生活じゃ、0.3%すら減らせない。

・それよりも食品トレーやペットボトルなどのプラ容器に関して企業が取り組むべきである
⇨それも大きな問題だろう。ただそれを、レジ袋有料化反対の理由にするのは間違っている。なぜならレジ袋を使わずマイバッグを使うことは、私たちが最も簡単に、且つ日常的に使い捨てプラスチックを減らすための行動だと思うから。私たちは何もしないで、ただ企業に改革を求めるのはちょっと難しいよね。わたしたちがペットボトル含めプラ容器の食品を全く買わないということが簡単にできるのならまた話は別かも。

衛生面からしても、すべてのプラ容器を無くすことは今の時代本当に難しいんだと思う。
だから大切なのは、できることから取り組むこと。
なぜレジ袋が有料になったのか背景を知り考えること。
(レジ袋にお金を払うか払わないかの問題ではない)
奈良公園の鹿やはるか遠い海のクジラやウミガメ、海辺で生きるアホウドリの胃袋から数キロのプラごみが出てきている。関係ないと思わないで、少しずつでいいから何か1つでも取り組むことで変わる未来がある。

◉まとめ
・マイバッグ、マイボトルは当たり前。忘れがちなマイ箸も習慣化する。
・プラ容器入りのものを控える⇨量り売りのお店や野菜がそのままの状態で売られているスーパーが近くにあれば嬉しいな。
・今持っているものが終わったら、竹製の歯ブラシに変える。⇨年間の歯ブラシの廃棄量は36億本だそうで。持ち手部分が竹、毛の部分も生分解されるナイロンのものが今は多くあるみたい。
・シャンプー⇨詰め替え用を選んでもプラごみが出ることに前々からもやもやが。今使っているものが終わったら、ethiqueのシャンプーバーを使ってみる。一見プラスチックに見えるコンテナも、実は竹製。
・化粧品、スキンケア用品などは瓶入りのものを選ぶ⇨コスメキッチンでは回収してくれるものもあるし、フラワーベースやインテリアとして可愛いものもある。
and so on...

【動物愛護】
これは化粧品、食品の分野とも少しかぶるところもあるんだけど、あえて項目を分けてみる。
私は過去に2回、犬を飼ったことがあるけれど、どちらもペットショップで買った犬ではなかった。
単刀直入に言えば、ペットショップで動物を買わないでほしい。私はこどものころからどうも、生きている命に値段をつけて狭い部屋で可愛い可愛いと見せ物のように晒しているペットショップが苦手でたまらなかった。
すべてのペットショップがというわけではないと思うが、ペットショップで売られている子犬たちがどうやって生まれているのか。強制的に妊娠させられて、何度も帝王切開させられ、そうやって身を削ってぼろぼろになりながら産んだ我が子とも早々に引き離される。生まれた赤ちゃん動物も、病気や疾患、奇形が見つかれば売り物にならないと保健所行き(殺処分)である。
近年では数字上は減少している保健所での犬猫の殺処分数も、蓋を開けてみればボランティアや愛護団体が増えているだけで捨てられる動物の数は変わっていなかったり、保健所にすら連れて行かれず闇業者や悪徳ブリーダーによって放棄され死に至る動物がいるというわけである。
・ペットを飼うことで命の大切さを学べる
⇨それは間違いないだろう。ただ、ペットを飼うということは人間が子どもを産んで育てることと同じくらい責任と覚悟を持つべきだと思う。その責任と覚悟を持った上で動物と生きることを選ぶなら、どうかペットショップではなく、行き場をなくした動物たちの里親になってください。少し耳が曲がっているだけ、少し毛の色がまだらなだけで捨てられる犬猫もいる。人間の勝手で繁殖させられ、引っ越すから、病気になったから、大きくなって可愛くないから、というような人間の勝手で捨てられた犬猫もいる。
私が初めて飼った犬は、知人の飼う犬が出産し引き取った子だった。2回目に飼った犬は、飼い主の勝手で施設に預けられた子だった。我が家に迎え入れたばかりの頃、警戒して餌もなかなか食べてくれなかったし、部屋の中でもあまり動かず、家族が団欒する和室には1歩も入ろうとしなかった。無理に連れ込むようなことはしないで、「いつでも君の場所はあるんだよ」と、家族みんなでコタツに入ってテレビを見ていたとき、気づけばそっと近寄って隣に座っていたあの冬の日を、私はよく覚えている。
動物はみんな、言葉を発さないだけで、知能や感情がある。そして、愛に応えてくれる。犬だけじゃない。牛も豚も同じ。
そしてペットショップだけでなく、動物の〇〇カフェみたいなのも不要だと思う。最近じゃ、ミニブタカフェなんてものもある。不思議だよね、豚肉は食べるのに、見た目が可愛い小さなブタは可愛い可愛いと愛でる。
繰り返すが、動物にも知能や感情がある。もちろん適切な暮らしを徹底しているお店もあるだろうけど、毎日数時間置きに違う人間に撫でまわされ、心を開いたにも関わらず去って行かれるというのは物凄くストレスになるんじゃないかな。ちなみに最近ニュースにもなったレンタル犬なんてものは論外だ。

【働き方、暮らし】
日本の環境問題の多くは、働き方を変えれば少しは良い方向に変わると思う。
以前にも記述したが、私は以前の会社に勤めているときはひどい食生活で、コンビニのご飯(もちろんプラ容器、安い肉や大量の添加物使用)やペットボトル飲料の消費が物凄かった。激務が続くと、人は食生活が荒れる。朝から晩まで働きづめでろくに休憩も取れないような働き方では、家に帰ってお湯を沸かしたり水筒を洗うことすらできない精神状態にもなる。もちろんできる人もいる。
ただ、現代の手軽で便利なものの多くは、「忙しいあなたに」のような謳い文句が付く。
生きていく上で大切なものはなんだろう。
私は迷いなく、心身ともに健康であることだと答える。
それが無ければ生きてさえいけないのだから。
もちろん、好きなことを仕事にしてバリバリ働いている人はとてもキラキラしているし素敵だと思う。
だけど、それと引き換えに環境に負荷を与えていたり食生活を犠牲にしているのなら、働き方を改める必要があるかもしれない。
朝昼晩と、適切な時間に三食きちんと摂り、適度な休憩も挟む。有給は100%消化し、残業もしない。
そんなの無理、そんな会社どこにもない、って思うか、少しでも自分から動いて変わろうとするか。
私はフィンランドの文化が好きでいくつか本を読んだことがあるんだけれど、フィンランドの人々の働き方、暮らし方は本当に素敵で理想的だと思った。それと同時に、それはすごく簡単なことに思えた。なのにどうして日本の企業はそれができない、しようとしないんだろう。
国民性、法律、制度の違いはもちろんあるけれど。そんなに実現が難しいことではないと思うんだけどな。

▼▼▼

私が恐れるのは、環境問題や動物愛護、健康、菜食などを語ることが宗教的なものだと距離を置かれること。
肉を食べないと言うと、ヴィーガンにでもなるの?と小馬鹿にされ、オーガニックについて語ると何か宗教にでも入った?と嘲笑われる。
自然に生きること、身体を大切にすること、本当の美しさを求めることが、そのまま地球を思いやることに繋がる。

ベジタリアンなのに〇〇なの?とか、そんなこと言って〇〇してるじゃない!とか、そういう揚げ足取りみたいなやり取りはもうやめよう。
いろんな考え方があって当然。
既に決められた肩書きの中に入る必要はないと思う。
例えば、「今の生活じゃ化粧品を全てオーガニックなものに変えることはできないけど、日焼け止めだけでも変えてみようかな」とか、「育ち盛りな子どもがいるので肉をやめることは難しいけど、着るものはできるだけ天然素材のものを選ぼうかな」とか、「仕事が忙しくて外食ばかりだけど、週に2日は肉を摂らないようにしよう」とか、そういう感じでもいいと思うんだ。

買い物は投票、という言葉があるように、私たちが消費するもので世界は変わる。企業だって儲けがないと困るわけだから、売れるものを作り続ける。
私たちが環境に優しいものを選択するようになれば、それが消費者のニーズとなり企業は応えるだろう。
私たちが動物実験を行うプチプラ化粧品を買い続ければ動物実験はなくならないだろうし、安い肉を扱う店を利用したり購入したりし続ければ、ひどい扱いを受ける動物たちは増えるだろう。ペットボトル飲料を毎日買い続けるのなら、企業はそれを作ることをやめないだろう。

こんなにもモノが溢れる世界で、私たちは自由に選ぶことができる。そしてその選んだものによって世界が動いていく。便利なものが増えすぎて、便利なのが当たり前になって。多少面倒くさいのが、人生だ。
選ぶ責任。それはこの地球で生きていくために忘れてはいけないこと。
完璧じゃなくていい。少しでも変わりたい、変わろうと思える人が増えますように。

◉今すぐできること
・繰り返し洗って使えるマイバッグを持とう
・過剰包装を断ろう
・次に何かを買うとき、それがどのように作られたものか考えてみよう


utatane.


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