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子宮内膜症の悪化、手術を終えるまでの記録。

こんにちは( ◠‿◠ )

前々からちょくちょく小出しにしていた
私の持病「子宮内膜症」について
今回は記録していこうと思います。

※結構細かく記録しているため長文になります。
 手術を控えてる方や興味のある方のみどうぞ!

特に手術が決まってから入院するまで
たくさんのいろんな方の体験レポートや
入院Vlog動画を見させていただき
脳内で予行練習ができ、とっても助かりました。

なので私もこの経験を結構細かく
記録していこうと思いますので
興味のある方、心配事がある方の
お役に立てたらと思います。

私の子宮内膜症遍歴

【11歳〜学生時代】
小学5年生で初潮。
中学生から酷い生理痛で鎮痛剤の服用は必須。
生理1日目は毎月保健室でグロッキーになる。
高校受験で生理日を調整するために
人生初の婦人科を受診する。

【21歳】
社会人になり、仕事中生理痛で動けなくなり
翌日最寄りの婦人科を受診したところ
子宮内膜症と診断される。
(チョコレート嚢胞6センチ)

ひとまず薬物療法になり、
そこから低容量ピル服用生活のスタート。
(ルナベル⇨途中ジェネリックに変更)
※毎月婦人科に通院、半年毎に採血など

ピル服用開始時は副作用で足のむくみが
あったけど、数ヶ月したらなくなる。
あんなにもしんどかった生理痛はなくなり
経血の量も圧倒的に少なくなり超快適!
ただ毎月の通院と薬代が3000円ほどかかる。

【28歳】
結婚後、子供を希望していたので
結婚式が終わったタイミングでピル服用を中止。
8年ピルを服用していた甲斐もあり
チョコレート嚢胞はかなり小さくなって
問題ないくらいまで治療ができていた。

自己流タイミングで妊活スタート!
⇨ピル中止後3周期目で妊娠するも初期流産。(手術)

【29歳】
流産から1年後、2回目の妊娠。
⇨またもや初期流産。(自然排出)

【31歳】
ピル中止から気づいたら3年経過。
徐々に生理痛が復活してきているのを実感する。
生理痛以外にも、下腹部の腫れ、排卵痛、
PMS、月の半分くらい謎の吐き気に悩む。
(吐きまではしないけどなんか気持ち悪い)
婦人科を受診し、まさかの子宮内膜症復活。
1月診察時:チョコレート嚢胞3センチ
 ⇨ひとまず経過観察。
5月診察時:チョコレート嚢胞6センチ
 ⇨子供を希望している旨を伝え、手術決定。


手術・入院前準備

①診断名・術式

診断名:右卵巣チョコレート嚢胞
    深部子宮内膜症
術 式:腹腔鏡手術

②入院までのTODO

◉ジエノゲストの服用
 病院や診断にもよりますが
 私はジエノゲストという薬を処方され
 手術前日まで服用指示がありました。
 簡単にいうと、月経が来なくなり
 子宮や卵巣を守ってくれるお薬です。
 ちなみに服用後、私はあらゆる不調が改善し
 「やっぱ薬すげえ…!」ってなりました。

◉歯科での口内クリーニング
 手術で全身麻酔を受ける際に
 口内から肺に菌が入ることを予防するため
 クリーニングの指示もありました。
 私は入院の約2週間前に歯垢や歯石、
 その他口内の汚れを綺麗にしてもらいました。

◉限度額適応認定証の交付
 月の保険適応の医療費が一定額を超えた場合
 超えた分は保険で賄ってくれるという神制度。
 ※入院時の食事代や部屋代などは
  保険適応外なので自費になります
 私の病院の場合は、保険適応で本来なら
 手術+入院で総額約20〜30万ほど
 かかるところが57,000円+保険適応外少々の
 支払いで済みました!
 私は国保なので事前に役所で交付してもらいました。

◉医療保険の確認、申請
 医療保険に加入している場合は、
 保険金が給付されるか担当の営業さんに
 確認しておくことをお勧めします!
 私は加入時にすでに子宮内膜症持ちだったので
 子宮関連の病気は全て対応外でした。(涙)



入院中の記録

1日目:入院日

昼過ぎに病院に到着。
すぐに部屋に案内していただき、
入院や手術に関する説明や事前に記入を
指示されていた書類たちを提出する。
この日は特に食事制限もないので
夜までゆっくり過ごす。
(まだ自覚もなくホテルステイ気分)

私の病院は全室個室でした。
シャワーもトイレも独立洗面台も完備で
大きい壁つけテレビもあり!(Netflix見れた)


2日目:手術前日

朝、昼ごはんは易消化食。(やわやわの米)
昼食後、看護師さんにお臍の掃除と
お下の毛を剃ってもらう。
(自分で剃ってくればよかったと後悔)
その後、下剤の服用開始。
人生初の下剤でびびっていたけど
緩やかなものみたいで、夕方から夜にかけて
自然に複数回に分けて無事排出された!
心配していたお腹を下したような痛みはなく
だんだんと腸内がスッキリしていくような感じ。
昼以降は絶食なのでお腹減って寝付けず。

お昼ご飯=術前の最後の晩餐。
塩麻婆豆腐美味しかった!


3日目:手術当日

11:00から手術なので、朝から手術着と
弾性ストッキングを着用する。
付き添いの旦那も到着して、ソワソワ。
手に点滴の注射をしてもらい、歩いて手術室へ。
手術に関わるいろんな人がたくさんいて、
「怖いよね〜けど大丈夫よ〜」って
皆さんに声をかけてもらって頼もしかった。

まず背中に打つ硬膜外麻酔をするが
私の姿勢の問題かなかなかうまくいかない様子。
麻酔科医の先生も「ん〜。何回もごめんね〜」と
3回ほど挑戦したところで硬膜外麻酔は断念。
(硬膜外麻酔をしない人もいるので問題ない)
(術後は手の点滴から持続的に痛み止めを投与)
この時は当然まだ麻酔がかかってなくガンガンに
意識があるので、恐怖で泣きそうになった。
(ベテラン看護師さんになだめてもらう)

そして、全身麻酔へ。
マスクをつけてもらい、2回深呼吸したところで
フェードアウトーーーーー!(さようなら)
本当に魔法みたいと改めて感じる。

約2時間の手術を終え、回復室に移動された
タイミングで旦那と後から来てくれた母と
5分だけ面談した。
看護師さんに呼ばれて意識が戻り、
術後ハイか知らんけど、すごい喋った。(笑)

さらに2時間ほど経過し、自部屋に戻る。

数箇所穴を開けたお腹はパンパンに
腫れていて鈍痛が続く。
お腹や尿管、胸などの身体中にいろんな管が
繋がれていて、違和感で気持ちが悪い。
術後は微熱が続いて、じんわりと汗をかく。
全身麻酔から覚めてくると副作用の
吐き気がきたので、吐き気止めを投薬してもらう。

身体はもちろん起き上がれないので
一晩寝たきりで過ごす。
1時間置きに自動で血圧が測られ
3時間おきに看護師さんが様子を見に来て
色々とお世話をしてくださりました。
(改めて看護師さんすごいお仕事!感謝!)


4日目:術後1日目

結局昨晩は身体中に
管が繋がれている不快感で熟睡はできずに起床。
麻酔の副作用でずっとモヤモヤと気持ち悪く
まだ若干の吐き気がするので再度
吐き気止めを投薬してもらう。

なんとか起き上がれるようにはなる。

昼から食事を運んでいただくけど
身体が固形物を全く受け付けず
ひたすら水分だけを摂る。

昼頃蒸しタオルで体を拭いていただき
手術着からパジャマに着替えて少しスッキリ!
同時に点滴と尿管以外の繋がれている管たちは
ここで撤去し、ちょっと身軽になる。

15:00頃看護師さんと一緒に歩行練習。
部屋のトイレまで歩けることを確認し
やっとこさ尿管が取れたので
自分でトイレにいくことができるようになる。
(最初のおしっこ緊張した〜!痛くはなかった!)

その日はとにかく部屋中をうろうろと歩行。
まともに食べれていないけど、とにかく
動けるようにならないとなので歩行した。

ちなみに手術当日と翌日まで、
見ると目が回って、酔いそうに
なるのでスマホまともに見れず…。


5日目:術後2日目

昨晩よりだいぶ睡眠が取れるようになり
麻酔の気持ち悪さも気にならなくなる。

今日から普通食が始まり、昨日に比べて
ずいぶん体調も良くなってきたので
朝ごはんがしっかり食べれるようになる。
が、3日ぶりの食事で口内がパニックになり
一口食べるごとに喉が瞬時に腫れる。
(そして30秒くらいすると落ち着く)

下善も自分でできるようになり
ゆっくり病院内をうろうろできるようになる。

昼前に点滴も取れて、
やっとこさ自分でシャワーが浴びれた。
兎にも角にも髪と頭皮がベタベタ過ぎたので
念入りに髪も身体も洗う。
(シャンプーは2回もした)

その時はじめて恐る恐るお腹の傷跡を見て
じんわりと手術の恐怖を思い出す。
シャワーしながら、洗えた気持ちよさの感動と
「あぁ、終わったんだな、怖かったな」と
実感して、泣きながら傷口を優しく触った。

痛み止めは点滴⇨薬に移行。
(ロキソニンと便秘薬を毎食後服用)


6日目:術後3日目

若干傷口の痛みは残るものの
しっかりと食べれるし、動けるようになる。

私の入院した病院は面会自由だったので
日頃から仲良くしてもらってる
お義母さんお義姉さんがお見舞いに来てくれた!
2人とも手術経験者なので、
色々共感してもらったり
久しぶりに楽しい会話をして、
いい気分転換になって嬉しかった〜。

お昼ご飯のビーフシチュー。
美味しく食べれるって
なんて幸せなんでしょうか!


食事もほぼ完食できるようになってきたけど
術後全くお通じが出ないので
術後張っているお腹がさらに便秘で苦しくなり、
少し胃が圧迫されるような感じ。

午後は先生の診察があり
傷口に固定されていたホッチキスのような
金具が外されて、退院の了承をもらう。


7日目:退院日

1週間の入院生活がやっと終わり
無事退院日を迎える。

退院当日車の運転NGだったので
母に迎えにきてもらった。(旦那は仕事)

10:00までに部屋を出て会計をして
1週間ぶりに病院の外に出る。
強烈な日差しと久しぶりの外の空気で
目が回りそうになった。

家までの30分の道のりで少し車酔い。
(翌日からは改善されました)

1週間の入院・手術代の支払いは
約8万いかないくらいでした!
限度額適応認定証のおかげ、ありがたい!



退院後の生活

私の場合は退院日後、
日常の家事やお出かけは問題なくできました。
(動きの速度は少しゆっくりですが)
ずっと横たわっていると私は逆に
身体が動きにくくなったので
無理のない程度に運動することを意識しています。
(20分程度の散歩や家事など)

入院で若干食も細くなりましたが
退院後1週間ほどでしっかり戻る。(食い意地)
傷口も2週間ほどで結構綺麗になってきています。
(内出血は残るけど徐々になくなるらしい)
子宮からの出血も徐々に少なくなり、
1週間ほどで無くなりました。

参考までに退院後の私の行動⇩
退院翌日…旦那の運転で外出できた
 2日目…自分で運転して外出できた
 3日目…友達とランチに行けた
 4日目…少し遠出&身内でバーベキューできた

ただ私の場合は、入院前に仕事を退職したので
ストレスフリーで回復に向かえています。
お仕事や育児をされている方とは
状況が違うので、“私の場合“はという感じです。

現在術後2週間経ちますが、気になることは
食後30分〜1時間後に決まって一時的に
子宮あたりがギュ〜っと握られるように痛むこと。
その後排便があるので、腸が動いているのかな?
と思ったりしてます。(排便後痛みは治る)



入院中に役立ったアイテム

◉置き時計

意外にも病室に時計がなかった場合、
個人的に必須でした!
特に術後〜翌日は寝たきり&起き上がりにくく
ひたすら時間が過ぎるのを待つ
ということになります。
ちなみにスマホやテレビを見るのも
しんどかったです。
その時、置き時計があると少しでも
時間の経過がわかるので
精神的にほんの少し落ち着く!
(3時間経過した!とか)


◉ペットボトルキャップ

こちらも術後に大活躍しました!
術後、傷口がイタタタってなるので
何度も言いますが起き上がるのがきつい時
これがないと水分が口からこぼれまくります。(涙)
100均で売っているのでぜひ。



◉前開きのパジャマ

すでに持っている方はぜひ
前開きのパジャマをぜひ持参ください!
体を拭いてもらうときに前開きだと
非常にスムーズでした。
私は持っていなかったので
こちらを2着購入しましたが
1着2500円ほどでかなり安く、可愛いし、
しかもポケットもついてて
とても気に入り、退院後も愛用しています。
(出産の時も使えるように大きめサイズで)




以上、とんでもなく長くなりましたが
私の子宮内膜症(チョコレート嚢胞)手術のまとめでした( ◠‿◠ )

医療従事者の方々の献身的なサポートのおかげで
順調に回復し、日常が戻りつつあります。

けど、正直に言うと
「なんで私がこんな目に〜!運が悪過ぎる〜!」
なんて思ったり、手術が決まった時は
結構落ち込んだり、
怖くて考えたくなくて“無“になったりと
色々情緒不安定になったりもしました。

ただ終えてみて、一つだけ言えるのは
時間が過ぎれば、必ず終わります。大丈夫です。
(当たり前体操だな)


私もたくさんの手術経験者の方の
情報をいただき、勇気と知識をもらったので
なんとか無事終えることができました。

これから入院される方にとって
少しでも参考になると嬉しいです。

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