見出し画像

好きだった自分が、なんだか遠くにいった31歳だったけど。


そんなに大声で言えるほどでもないけど
私は、自分がわりかし好きだった。

学生時代、恋愛はからっきしだったけど
面白くて、優しくて、楽しくて、
今でも忘れられない大切な時間を
一緒に過ごした大好きな友達と巡り会えた。

全青春を捧げたいと思った部活に出会えて、
頭の中いっぱいに“吹奏楽”を詰めこんだ。
朝練のために始発のバスで登校し、
夜遅くまで練習しても帰りのバスで
「早く楽器吹きたいな~」なんて考えて。
毎日息をするように
トランペットを吹くのが当たり前で
みんなでひとつになる音楽の空間が
最高に気持ちよかった。

そんな、泥臭くもキラキラした10代の私。


社会人になり、10代で培った泥臭さが
めちゃくちゃ活きた。

なかなかな激務も、
自分の成長へと手ごたえがあった。
そのしっかりとした手ごたえは、
確実にやりがいに繋がった。
上司や仲間に恵まれて、
尊敬できるたくさんの人に会った。
出会う人の素敵なところを、
できるだけ全部自分に取り込んで
私がしてもらったことを、
いろんな人に返したいと思って接した。

そして20代後半、
寡黙で優しい人と結婚する。
決め手は「人と物とお金を大事にできる人」だから。

そこそこな山も谷もあったけど
持ち前のスーパーポジティブな性格で
順風満帆だと信じていたし、そうだとも思う。


30代になり、早いもので今日で2年経つ。

昨日までの31歳の自分を振り返ると
たくさんのコンプレックスでよく溺れていた。

結婚生活も4年目、
特別な日々はすっかり日常になった。
旦那の優しさに慣れてしまい、
感謝できなくなった日も増えた。

身体の不調の連続パンチも食らった。
(コロナ、盲腸、子宮内膜症からの不妊体質)
未だお母さんになれない自分をたくさん責めて、
周りに申し訳なさを感じてしまった。
(家族、友達、みんな優しくて暖かいがゆえに)
すっかり中堅、仕事中に息が詰まりそうなる。
(尊敬できる人がいない今の環境が苦しい)
といいつつ、その環境の改善を
相手に求めてしまう超おこがましい自分。
(逆に今の自分は誰かから尊敬されるような人間では決してない)

どの悩みも、完全に自分の
気の持ち様が原因なのに
身体のせいや、周りの環境のせいにしてさ、
約30年もうま~く隠れていた“かっこ悪い自分”が
結構な頻度で目の前に現れた1年だった。

31歳の私はそれがなかなか受け入れられず
「いやいや、そんな感情はだめだめ」
「こんなの私らしくない、私じゃない」
なんて心の中で唱えて
無理やり引っ込めて過ごし続けた結果
かっこ悪い自分は、成仏できずに
どんどん膨れて大きくなった。


今日から32歳。

周りと足並みを揃えやすかった
10、20代とは違って
30代は自分軸をちゃんと持たないと
良くも悪くも流されやすい私はすぐ道に迷う。

昨日までの自分を振り返って、
今日からはかっこ悪い自分を否定するのではなく
(というか人間そんなん無理ですな)
「うんうん、そんな自分もそりゃおるよね~」
くらいのテンションでうまく
仲良くしていきたいと思う。

自分をちゃんと理解して
受け入れることができたら
たぶん自分の周りの人や出来事も
もっと優しくなれる気がするのです。

だから重い腰をあげて、
今年は自分のために動くことを決めた。

目指すのは
健やかで、爽やかで、
包容力のある人。



以上、本日32歳を迎える
自分へのメッセージでした( ◠‿◠ )

今日は旦那不在の夜。
自分が今食べたい欲に従ったひとり晩酌で乾杯!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?