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もしも運良く生き延びて かわいい花を見つけたら あの日の彼に届けて欲しい どうしたんだろう? 今日は嵐がいつもより荒れ狂っている。風で飛んできたものが壁にぶつかり、激しく大きな音をたてている。でも私は彼が守ってくれるからここに居れば安全なんだ。 小さな灯りがひとつだけで、窓はなく、目を凝らせば周りの壁が辛うじて見える程度の薄暗い部屋。それが私の世界の全て。 彼はいつも外で生き抜くことがいかに大変かを話してくれる。外には嵐が吹き荒れ、弱いモノを餌食にしようとするヤツラが腹