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惨敗                   ――画像しりとりはじめました (#27)

(#26)早産→「ざん」→惨敗

8番「あーあ…だから言ったじゃん、大会に出るのは9人そろってからにし  _______ようって…」
3番「え?だって『弱くても勝てます』ってこの前、huluで見たぞ、オレ…」
7番「いやいや、強い弱いていう問題ぢゃなくね?」
6番「ショートいないのはセカンドが頑張ってくれればギリなんとかなるけ
_______ど、外野が一人もいないってのは、なぁ?」
4番「そーだよな、アストロ球団だって外野二人いたもんな」


私立しりとり高等学校硬式野球部の短い夏は、こうして幕を閉じた。

え?スコアボードには9人名前入ってるぞって?
ん~なんのことかな、フフフ……(*1)

*1:ん~なんのことかな、フフフ……:『北斗の拳』世代の性格がひねくれた人たちが、自分たちに都合の悪いことが起きた時にその事態をごまかすために使う定番のフレーズ。唯一にして最大の欠点は、このフレーズを使ったところで何ひとつごまかせない、というところである。


弱くても勝てます』は、
正式タイトルが『「弱くても勝てます」開成高校野球部のセオリー』という、高橋秀実著のノンフィクション。

全国屈指の進学校である開成高等学校が、進学校ならではの角度や視点で試合に臨むユニークな野球部を描いた作品である。

2014年に、『弱くても勝てます~青志先生とへっぼこ高校球児の野望~』というタイトルでドラマ化もされた。
主演は二宮和也
脇を固める主要俳優陣も、福士蒼汰、有村架純、中島裕翔、山﨑賢人、本郷奏多に間宮祥太朗、となかなか豪華である。
 

アストロ球団』。
1972年~1976年連載の野球漫画。原作:遠崎史朗、作画:中島徳博。
ある意味で伝説の野球漫画である。

ざっくりいえば、伝説の名投手である沢村栄治の魂を受け継いだ9人の超人たちが、打倒アメリカ大リーグ(←当時はメジャーリーグとは言わないw)という目標を掲げ奮闘するというストーリー。

主人公チーム『アストロ球団』の9人のメンバーは、全員が昭和29日生まれで、体のどこかに野球ボール型の痣がある、という特徴を持っているらしく、まずはその9人の「超人」を探すことから始まるという、『南総里見八犬伝』的なノリで進む。

アストロ球団の信条は「一試合完全燃焼」である。
ただし、その燃焼の仕方がいささか常軌を逸している。
「全力を尽くす」というのは、まあ現代の野球にも通ずるところだが、彼らの場合、実際に命を落とすまで燃焼し尽くしちゃうのである。

そう、この漫画、野球漫画なのにやたらと死人が出るのだ。
中には試合中の不慮の死もあるが、そもそも「殺人L字投法」だの「殺人X打法」だの「ビーンボール魔球」だの、明らかに殺しにかかってる必殺技もあれば、足を使ったボールタッチと称して膝蹴りで肋骨をへし折るとか、いやいや、どう考えても野球漫画ちゃうやろ、それ……的な展開も目白押しだ。

また、この『アストロ球団』、試合が長い。
連載期間4年弱、単行本全20巻にも及ぶ長丁場の漫画なのに、その間に行った試合はわずか3試合(笑)。

最後の試合となるアストロ球団vsビクトリーの試合では、
🥎肋骨8本へし折られ、その骨が内蔵に食い込んで重症を負うヤーツ (←で も、試合の終盤に驚異的な回復力wで試合復帰)、
🥎魔球を使い尽くし急激に老化、廃人となって「成仏」するヤーツ、
🥎試合中に陰腹切って同点満塁ホームランとともに絶命するヤーツ、
🥎ファウルボール捕球時にフェンスに激突、頭を強打したままプレーを続行したため同点ホームランのホームインと同時に鼻から口から大量出血して絶命するヤーツ……

断っておくが、この『アストロ球団』、一応、野球漫画である(・_・)。

最後の犠牲者・バロン森

ワタクシ、小学校低学年の頃に初めて読んだ野球漫画が、不幸にもこの『アストロ球団』だったものだから、

「野球って、怖えぇ……」

とマジで怯えたものだった (*2)

*2:マジで怯えたものだった:しかも、運が悪いというかなんというか、私はそれ以前に実際にプロ野球を見に連れて行ってもらったことがあるのだが、記念すべきその初めての観覧試合は1973年10月22日の阪神甲子園球場だった。
 当時まだ野球のルールすらよく解っていない6歳の私は、単にかわいがってもらっていた「お兄ちゃん」(父の職場の若い同僚)と遊びに出るというだけで楽しかったのだが、回を追うごとに周りの空気がピリつきだし、試合終了とともに周りの大人たちがグラウンドになだれ込んでいくあの狂騒にトラウマに近い恐怖を覚え、
「プロ野球……コワっ!( ゚Д゚)💦」
という強烈な印象をインプットさせられていた。
 そこから時を経て、初めて読んだ野球漫画が『アストロ球団』だったので、余計に、
「ああ、やっぱ野球ってコワいものなんだ……」
という誤解を再確認させられたという (笑)
我ながら、よくもまあ、今ある「野球大好き人間🥎」に更生できたものだと感心せざるを得ない( ̄∀ ̄)

なので、その後、中島くん (仮名)から、
「磯野ぉー(仮名)、野球やろうぜ~♪」
と草野球のお誘いがあっても、いや、俺はいいや……と丁重にお断りし続けていたのだ。

本格的に野球を始めたのは小学校6年の夏、『ドカベン』を読んで、

「野球はスポーツなんだ!」

という当たり前の事実に辿り着いてからのことだ。

さて、話を戻すが、このアストロ球団の外野は、明智球七、明智球八という兄弟が2人で守っているのが特徴でもある。

2人??(・_・)?

野球のルールが頭に入っている方なら、誰もが頭上にハテナマークを大量に浮かべることだろう。

アストロ球団の外野守備は、センターのフェンス際に陣取った巨漢の弟・球八が、小柄な兄・球七を打球が飛んできた方向に「投げて」、投げられた球七が打球を処理するのであるwww

この方法なら、ライトからレフト、それこそ横方向だけではなく、縦方向にも守備範囲が及ぶので、球八の肩力の及ぶ範囲なら、ホームランですら簡単に捕れてしまうのだ( ̄∀ ̄)。

下を走ってる背番号7が兄の球七
絶対おまへ人間ちゃうやろ的サイズの背番号8が弟の球八
再度、断っておくがこれは『バトルフィーバーJ』ではない。野球漫画である。

せめて、しりとり高等学校にも、こんな兄弟がいたら57-0なんて惨敗はしなかったのにねぇ^m^


そんなこんなで
明日も、なるべく多くの人が
アンビリーバボーなくらい良いコトが起きる一日になりますよう✨


■ おまけ

今回の画像しりとり列車 (27両目) の前の車両です。タイトル「早産」と下のネタ画像で、なにこれ?て引っかかりを覚えた方がおられましたら、時間が許すような時にでも、覗いてみてやってください。
運が良ければ、アストロ球団ご自慢の鉄壁の外野手、明智球七がお宅の庭先まで飛んでくるかもしれません( ̄∀ ̄)🎵


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