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ハンガーストライキ        ――画像しりとりはじめました(#175)

(#174) 確信犯→「はん」→ハンガーストライキ

「ねえ、詩子しいこ。ハンストって半日ストライキのことだと思ってたでしょ」
「え?違うの?」
「違うんだなぁ、これが。
 ハンストはね、ハンガーストライキの略なんだよ♪」
「へぇー♪ さっすが英子ちゃん、物知りだなぁ(´∇`)♪」
「まあね」
「ねえねえ、じゃ、もひとつ聞いていい?」
「何でもどうぞ(⌒~⌒)」

「で、結局、これって、誰得だれとく?」

「………(・_・)」



惜しい、英子ちゃん、ハンストが「ハンガーストライキ」の略だと知ってたまでは良かったんやけどね^m^。

でも、お二人がぶら下がっているのは「ハンガー(hanger)」、
ハンガーストライキのは「ハンガー(hunger)」。
うーん、微妙、微妙^m^

では、そもそもハンガーストライキとは何ぞや、という話。

ハンガーストライキとは、その名のとおり「ハンガー(飢え)」を武器とするストライキのことであり、具体的には、公共の場に座り込んで、自分たちの主義や要求が通るまで一切食事を摂らない、つまり断食をするというストライキのことである。

この方法を最初に実践したのは、インドのマハトマ・ガンディー
非暴力・不服従を旗印に掲げて独立運動を展開したいかにもガンディーらしいやり方である。

また、アイルランドでは、北アイルランド独立運動の一環として刑務所内での囚人によるハンガーストライキが行われ、ハンガーストライキによる抗議・主張の究極の形――餓死者を出している。

なお、この一連の経過については、2008年に『HUNGER』という映画が作られてたりもするわけだが。

題材が題材だし (日本人だと多分、ピンときづらい💦)、
劇中セリフは殆どないし(笑)、
かと思ったら、映画の終盤で主人公のボビー・サンズと面会に来たドミニク・モーラン神父との会話は、長回しで15分以上と極端だし(≧▽≦)、

恐らく賛否はかなり極端に分かれそうな映画だとは思われるけど、下からの独立運動などを経ずに自由を下賜されてしまった日本人にとっては、見ておいて損はない映画ぢゃないかなー……なんて思ったりする、あくまで個人的な見解だけど( ̄∀ ̄)

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

ハンガーストライキとは直接は関係ないのだが、ガンディーちっくな「無抵抗」を掲げた村のエピソードは、漫画&アニメ『北斗の拳』にも描かれている。

世紀末覇者・拳王を称したラオウが進軍した先に出くわした「無抵抗」を掲げる村。
指導者である村長は、村にある食糧などの物資を自ら差し出しこう語る。

つまり、抵抗すれば相手の力を生み、結局すべてを奪われてしまう。だから、その前に奪われるものを差し出せば少なくとも身の安全は図れる――
主張としてはそんなトコだろうか。

だが、そんな「弱者の論理」は世紀末覇者には通用しない。

まさかの一発ビンタで、さっきまでの余裕のよっちゃんが消えうせる村長
( ̄O ̄)💦

ちょっとだけマヂな話をすると、結局、無抵抗を上っ面だけ掲げてるだけではダメなのよねー。それだと、こうして一発ビンタ喰らうだけで、見苦しく狼狽え、情けなく命乞いまでするハメに陥る。

そこはねぇ、ビンタを食らったらすかさず

殴ったね……親父にもぶたれたことないのに!

て返せるくらいの余裕は欲しい。
それでも拳王さま、一応、ラストチャンスはくれてるのに。
笑え!!笑ってみろぉ!!」と。

村長、なぜこのラストチャンスを生かさない!(*´Д`)

♪笑ってよ 君のために 笑ってよ 僕のために♪

そう。
「無抵抗」を旗印にするのなら、無抵抗を「武器」と言うのなら、このくらいの返しは最低限できないと。
でなければ、村はおろか、自らの身一つ守れないですよー( ̄∀ ̄)……ていう話。

「無抵抗」は抵抗しないという「抵抗」なのであって、「何もしない」こととは本質的に別物

ということが意外とよく分かるエピソードなのだ(⌒~⌒)
ちょっとだけマヂな話をすると、そういう真理が垣間見られる。

ツッコミどころ満載の面白不思議拳法漫画と思いきや、たまーに、こういう本質的に重要な寓話が差し込まれてたりするから、『北斗の拳』って面白い( ̄∀ ̄)♪

平和もね、黙って空から降ってくるものでもないし、そこらへんに落ちてるものでもないの。基本的には「勝ちとる」もの

なのよ。

そゆこと👆

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

ストライキというて私のようなおっさん世代がピンとくるのは、
旧国鉄と労組が春闘で賃上げ闘争を行う👉
👉その交渉が決裂するとストライキに突入
👉鉄道が止まる
👉学校が休み✨
👉子どもたちが狂喜乱舞\(^o^)/

――という、ちょっとした春の風物詩である。

が、ハンガーストライキは、そういう労使間の争議行為としてのストライキではなく、ガンディーが行った独立運動や、アイルランドの独立闘争といった、より大きなステージでの人間の尊厳を賭けた「闘い」だったりする。

ま、そりゃそうだ。
賃上げ闘争にハンスト持ち出す、なんてのはさすがに聞いたことがない。
ていうか、前々から思ってたことなのだが、ハンガーストライキには根本的にして決定的な弱点が潜んでいるよなぁ……と。

即ち👆
ハンガーストライキは、時間や日数をこなせばこなすほど、醸し出す飢餓の悲壮感が決意の本気度と説得力を増す、そういう心理的なシステムが武器となるのだと思う。

駄菓子菓子だがしかしっ!

ハンガーストライキは、時間や日数をこなせばこなすほど、実行者の体力は失われ、物理的に抵抗する力をも失うことになる、ということ。

つまり、いいだけ弱ってしまったところで、はい撤収~~♪
と、強制撤去させられそうになった時に、抗うだけの物理的体力が残ってなければ、なすすべなく容易にハンガーストライキ終了となってしまうではないか^m^

そんなわけで、今回のネタ画像の「ハンガーストライキ(Hanger Strike)」って、実は意外と悪くない争議行動であり示威行為となり得るのかもしれない
( ̄∀ ̄)

然るべき公共の場にストライキ実行者の人数分のロッカーを横一線ズラー並べて、そこに各々、ネタ画像のような格好でぶらさがり、あとは手持ち無沙汰気な両手に主義・主張が書かれたプラカードでも持たせればさらに良し(o^-')b♪

これなら体力が失われて強制撤去なんて憂き目を見ることもない。

なにより見てて楽しいではないか\(^o^)/🎉

ハンガーストライキの目的の第一は、何らかの主義や主張を世の中に広く知らしめることなのだから。そこにまとわりつかせるフレーバーは、なにも悲壮感でなくてもいい、
爽快感でもよくね?^m^――て話。

あくまで個人的にではあるが、そんな風に夢想したりする。

いつしか、こっちの「ハンガーストライキ(Hanger Strike)」がメインストリームになる日が来ることを♪(≧▽≦)♪

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 今日の〆の一曲は、中島美嘉で『RESISTANCE

個人的には、彼女の楽曲ではツートップの一翼を張るお気に曲(o^-')b♪
ただ、アルバム『LOVE』に収録されているアルバムバージョンでしか聴いてなかったので、今回、MV付きのオリジナルバージョンを聴いてみて、ちょっとだけ印象が違ったものになったけど、
それでもまあ、ツートップの座は揺るがない、そのくらいの佳曲ですな
( ̄∀ ̄)

おっと、今宵ももうこんな時間だ。
今日は22:00からAbemaニュースを見る予定だったのに、直前でFire Stickがフリーズして動かなくなるというトラブルが発生(>_<)
……結局、四苦八苦した挙句、あれ?そういや確かPCでも観れるやん(・_・)
という、ワリとベーシックな事実に気づく(*´Д`)

灯台下暗し、やな( ̄∀ ̄)←そういう問題やないと思うぞ


そんなこんなで、
明日も、なるべく多くの人が
食べたいものをなるべく食べられて、
やりたいことがなるべくできる
そんなステキな一日になりますよう✨



■ おまけ

 今回の画像しりとり列車 (175両目) の前の車両です。タイトル「確信犯」と下のネタ画像で、なにこれ?て引っかかりを覚えた方がおられましたら、時間が許すような時にでも、覗いてみてやってください。


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