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保育園児                ――画像しりとりはじめました(#49)

(#48) あっちむいてホイ→「ほい」→保育園児

同僚の保母さんたちの間で噂になっている、
年長さん屈指のめんどくさいツートップが

「むすんでひらいて」で
開いたっきり結んでくれない



この鋭い目つきといい、挑戦的なジェスチャーといい、そこには、大人の言いなりになんて決してなるものかという、反骨精神の塊のような強い意志が感じられる。

ましてや、保母さんせんせい、アンタみたいな若造には、オレたちゃ決してぎょせやしないぜ、
とでも言いたげな表情の堅さときたら。

――ま、言うてるおまへらが一番の若造だけどな( ̄∀ ̄)


誰もがご存じの童謡にして文部省唱歌でもある『むすんでひらいて』。
メジャーな童謡なので、当然 (というのもナニだがw) カラオケにも配信されているこの曲、クレジットを見てまずびっくりするのが、

作曲:J.ルソー

――て部分。
ルソー?(・_・)?
ルソーって、中学校や高校の社会の教科書に出てくる、コイツ?

ひげそり跡が青すぎるとか言うな

そう、コイツ。←いや、さすがに怒られるぞ、コイツ、コイツて( ̄∀ ̄)
あの、具体的な中身はよく知らなくても、とりあえず現社か倫理の中間テスト対策で
社会契約論」「エミール
と三点セット (*1) で丸暗記するであろう、あのジャン=ジャック・ルソーその人だ。

*1:三点セット:本来、J.J.ルソーを語るうえで欠かせない「三部作」とは、上記の『社会契約論』、『エミール』に加え、それ以前に書かれた『人間不平等起源論』を加えるのが普通。が、なぜか学校では『人間不平等起源論』についてはあまり触れてない印象がある。まぁ、もしかしたら今は違うのかもしれないが( ̄∀ ̄)

ただし、あくまで原曲を書いたのがあの世界的に有名な思想家、ジャン=ジャック・ルソーなのであって、ぶっちゃけ、ルソー・オリジナルは、いうほど今の『むすんでひらいて』ではない。

ルソーが書いた原曲は、『村の占い師』というオペラであり、『むすんでひらいて』の部分にあたるのは、そのオペラの第8場のパントマイム劇で用いられた曲である。

このメロディが、のちにイギリスでキリスト教の讃美歌『グリーンヴィル(Greenville)』としてアレンジされるわけなのだが、このアレンジが、メロディライン的にはほぼ今の『むすんでひらいて』だ。

そして、その讃美歌『グリーンヴィル』が日本に紹介された後、同じメロディで『見渡せば』というタイトルがつき、歌詞も新たに日本語オリジナルにして「小学校唱歌集」に記載された。

ただ、この『見渡せば』、古今和歌集の素性法師の和歌を基本に作られているのだが、その歌詞は小学生にはあまりにも格調高すぎて全然ウケなかった^m^💦。
また当時の時代背景が戦時中で、日本国中もてはやされるのは軍歌メインということも、まるで注目されることなく埋没していった不幸な一因ではあっただろう。

そして大戦後の1947年、小学一年向けに刊行された戦後最初の音楽の教科書に、新しい歌詞でリニューアルされて記載されたのが今の

『むすんでひらいて』

である。

以降、この『むすんでひらいて』は、童謡・唱歌として歌い続けられ、今日に至っているというわけだ。

ちょっと長ったらしい説明になってしまったが💦
こういった流れからすると、ぶっちゃけ「作曲:J.ルソー」といわれてもなぁ(笑)、としか言いようがない。


さて、「むすんでひらいて」というキーワードで真っ先に思い浮かんでしまったのがこの曲。

これが真っ先に浮かぶなんて、おまへさんさては病んでるな?
とか、失礼な本当のことは言わないように( ̄∀ ̄)。浮かんじゃったものはしょうがないのだ。

今週の3曲目、ハチ feat. 初音ミクで『結ンデ開イテ羅刹ト骸

ハチは、その後大ブレイクするシンガーソングライター米津玄師のボカロPとして活動していた時のアーティスト名である。

まぁ、全編米津ワールド全開の曲だわねぇ( ̄∀ ̄)、コワいわぁ…

……「結んで」「開いて」の暗喩が、いささかエグい(^^ゞ

画像ネタのめんどくさいツートップの保育園児は、きっとこの曲、毎晩のようにヘビーローテーションしてるかもなぁ……
勿論、意味とかは全然解らずにw


とはいえ、一日の終わりがこの曲では、いささか寝覚めが悪そうなのでw
もぉちょっとライトな曲で中和を促すとする。
今週の4曲目、キンモクセイで『むすんでひらいて

米津ダークワールドとは真逆の、穏やかな世界観とそれに見合う穏やかなMV。

Aメロの出だしが、なんとなく
はぁーるばる来たぜ、函館はっこだてぇ~
に聞こえそうになるのは、ここだけのナイショである( ̄o ̄)。

え? このキンモクセイの香りでも、米津玄師のダークな世界観が打ち消せないですと?(・_・)?
まだ、夢にキツネのお面が出てきそうですと?😿

しかたがない、今宵は大盤振る舞い。
今週の5曲目、松田聖子で『Rock'n Roll Good-bye

フツーに爽やかな80年代のアイドルソングだけど、曲全体の雰囲気がなんか大瀧詠一っぽいなぁ……思たら、大瀧詠一の作・編曲 (*2) だったw

*2:大瀧詠一の作・編曲:この曲の実際の編曲クレジットは「多羅尾伴内」だが、これは大瀧詠一の変名だったりする。

なんでいきなりこの曲かというと、2サビ後の間奏が唐突に『むすんでひらいて』のメロディをアレンジしたものが出てくるのだわ、この曲w
大瀧詠一が何を考えてこんな構成にしたかはよくわからないけど。

優しい曲と明るい曲の2本立て。
さすがにこれなら、今宵の夢の中にはキツネのお面は出てこないでせう
( ̄∀ ̄)♪

おっと、そうこうしているうちに、もうこんな時間か。
そろそろ保育園に預けっぱなしの息子を迎えに行かねば。←いや、おまへに子どもはおらんやろ。てか、こんな時間までほったらかしにされたら、さすがにグレるぞ💢

そんなこんなで、
明日も、なるべく多くの人が
自分の夢を心の中にしっかりぎゅっと結び、そして視界を広く開かせる、そんな一日でありますよう🌈


■ おまけ

今回の画像しりとり列車 (49両目) の前の車両です。タイトル「あっちむいてホイ」と右下のネタ画像で、なにこれ?て引っかかりを覚えた方がおられましたら、時間が許すような時にでも、覗いてみてやってください。
 嬉しさのあまり、『結ンデ開イテ羅刹ト骸』、『むすんでひらいて』、『Rock'n Roll Good-bye』のいずれかをランダムで歌いまくります^m^←迷惑ナリ


こんなダラダラと長ったらしい記事に最後まで目を通していただき、その忍耐強さと博愛の御心にひたすら感謝☆です ありがとうございます ご覧いただけただけで幸甚この上なっしんぐなので サポートは、私なんかではなくぜひぜひ他の優れたnoteクリエイターさんへプリーズ\(^o^)/♪