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「働く」をリセットして、わたしの心地よい「はたらく」を模索した6ヶ月のNZワーホリ。

ニュージーランドでの6ヶ月のワーホリがついに終わりの日を迎えた。

そして、今日、ニュージーランドを離れ、デンマークに向けての旅が始まる。
飛行機を乗り継ぐこと4回、30時間ばかりのロングフライトだ。時間はたっぷりある。
正直、ここを離れる実感がまだ湧いてないけれど、ニュージーランドからヨーロッパに行く飛行機に乗りながら、そのままのきもちをここに残すことにした。


これまでのnoteはこちらから。



南島へ。

10月からは南島のNelsonに引っ越した。

フラットメイトのおすすめで
フェリーで空港まで向かうことに。
オークランド最終日、いいお天気に恵まれてよかった。
大荷物を抱えて
早朝7時の乗り合いタクシーで新しい職場に向かう。
今日はこのあとオールブラックスの試合があるからと
わざわざ早起きして預けてた荷物を出してくれた
レセプションの方に感謝。
乗り合わせたご家族がコーヒーに誘ってくれて
運転手のお兄さんおすすめのパン屋さんで朝コーヒー。
船に乗って
ようやく到着!お迎えを待つ2分は2分ではない。笑


まちから乗合タクシーとフェリーで4時間ほどかけてたどり着いたNational parkにあるLodgeで2ヶ月半働いた。

Housekeeperの仕事

Housekeeperのシフトは9時から始まって、15時に終わる。
部屋数が多い時は少し延長して仕事をすることもあるけれど、基本的には時間きっちりに終わる。(なんなら、14時50分くらいになると倉庫にトローリーを戻して片付けを始めることも。笑)

残業は自分の意思で決める
仕事がまだあったとしても、とりあえず今日の分が終わってれば、明日できることは明日に回す。
他のみんなは働いてても、自分が帰りたかったらその意思を伝えて帰っていい。
周りに合わせる必要はない。自分がどうしたいかを自分で決められる


早朝シフトの時は6時から。(団体さんが来た時は5:45からのときもあった。泣)
仕事を始めた頃の早朝シフトは春がはじまったばかりで、まだ外も暗くて、寒くて、起きるのがしんどかったなぁ。

Housekeeperとして働くのは初めてだったし、お掃除苦手なわたしだったけれど、メンバーがとても良くしてくれて、とても楽しく働けた。

音楽をかけながらチリの子と2人でベットメイキングする作業が好きだった。
お風呂掃除のときはひとり身体を動かし没頭してもくもく掃除する時間。
そんな時間もときに必要。
掃除は苦手だけど、誰かのためならできるみたい。
体力的にはしんどかったけれど、自分たちのペースで働けるのもよかった。


最寄りの街に行くにも干潮のときをねらっていくしかなく、駐車場まで歩いて1時間、そこからさらに車で町にいくのに30分ほどフェリーは一日2便しかないので(夏は4便になる)まちにでかけるとなると2日間のお休みをまるっと使う感じになる。
そのため、わたしもこの2ヶ月半の間にまちに出たのは一回だけ。

早朝から町に向けて出発。
靴を脱いで歩くけど
早朝の海は冷たくて貝殻が
足の裏に刺さってめちゃくちゃ痛い...
わたしの身長では干潮でも時には膝くらいまで
イギリスフランスベルギーの子たちは
身長が高くてうらやましい。
wifiを求めてcafeへ。
Lodgeでは一日1GBしか無料で使えないので
ここぞ!とばかりにみんなで
映画やアニメやドラマをダウンロードしまくる。笑
チリとベルギーの子の影響でアニメにどハマりした。
街の中に突如現れる絶景スポット。
ジブリの世界。



余白

仕事が15時には終わるので時間の余白がたっぷりある。
日本にいた頃も2つ以上の仕事をかけもち、多い時は3つ以上の時も。
オークランドにいた頃は4つの仕事を掛け持ちしていたので、早朝勤務のときは朝4時から間少し休んで、はしごで別の仕事に。
閉店を終えて帰宅は23時。
なんてこともあったから、最初はこのひとつの仕事だけ、たっぷりの余白に慣れるのに時間がかかった。
(どれも楽しかったけれど、さすがに働きすぎだよ、わたし。せっかく働くをリセットしたのにね😂)

ご飯は毎日17時前後なので終わってからも時間がたっぷりある。

なので、しょっちゅう海に散歩しにいっていた。
同じ海だけど、毎日、景色が変わるからあきない。
仕事でいろいろあっても、ここでひとり時を忘れ、ぼーっと海を眺めてその美しさに感動するたびに、ここで暮らして働けることに感謝して、また明日からもがんばろうと思えた。
この海のお散歩タイムにどれだけ救われたか。
美しさは写真や動画では残しきれない。

日本に興味を持ってくれる人が世界にはたくさん。
うれしいことだな。
たまにでるスコーンやブラウニーが
仕事終わりの楽しみ。
わたしたちの友達、どこにでもいるweka
仕事中、よくゴミや布巾達をとられたけど😂
よく一緒に散歩してくれたチリの子。
週に一回のフェリー便
美しすぎるラテアート。
近くに羊さん達がいた
進撃の巨人にどハマりした。
早朝出勤のときは朝ごはんを心の支えにした
ベルギーの子が書いてくれた
安定のSPY×FAMILYも
シーズン2がはじまってうれしい!
フランス語とスペイン語を教えてもらう。
大学生の頃、学びたかったけど
諦めたフランス語をここで
また学べたのもきっとタイミングだったんだろうな。
ある日のお仕事。キャンピングカーを掃除。
仕事終わり、まだ明るい中でヨガするの
最高に気持ちよかったなぁ〜
ささる〜
大好きな人たちと過ごす仕事終わりのビーチ。
シンプルだけどとても楽しくてしあわせにあふれてた。
🇨🇱の子が撮ってくれた📷
ある日のハイキング。
大好きなカップルとお休みかぶるのうれしかったな。


それから卓球やバトミントン、バレーをしたり、ビリヤードしたり、一緒にアニメを観たり。

離れる前日にみんながfarewellパーティーを
開いてくれた。
雨の日を理由に自分をとことん甘やかすおこもり準備。
ヌテラトーストとホット豆乳にピザ、
そして推しのアニメ。
ドクターストーンは人のほしい!の力が
どのように影響し、
文明発展してきたかをすごく考えさせられる、アニメ。とてもおすすめ!
お茶をみんなと楽しめたのもうれしかったなぁ〜
12月からはpizzariaがオープン!
振る舞いをみんなで並んでもぐもぐしたのも
良き思い出。
台湾の子が振る舞ってくれたお休みの日のラーメン。
映画の日。
ポップコーンとヌテラトーストとあったかい飲み物を
用意してソファーにぎゅーぎゅーに座りながら観たのも
いい思い出。

世界各地からワーキングホリデーできたみんなとこれまでのこと、そして今感じていること、これからのことを話す時間もまたかけがえのない時間だった。
自分の感じていること考えていることを伝えたいのに伝えられないもどかしさや悔しさを日々感じながらも、話してみる、聴いてもらえることがうれしかった。
わたしの夢の一つでもあった、「世界中に友達をつくる」を彼らのおかげで叶えられた。
また、世界のどこかで会おう。
そんなふうにまたねの約束ができる友達がいろんな国にできたこと。
わたしが世界を旅する理由がまた増えた


また改めて日本の文化や歴史がいかに海外の人たちにとって魅力的なのかも感じた。
彼らと話す中で、これまでもずっとなんとなくぼんやりと頭の片隅にあったいつかの夢がひとつ、よりリアルになり、大きくふくらんでいった。
日本にいるとき以上に、日本のことを考える機会があり、話す機会もあり、日本人であることを自覚する時間もあるとともに、わたし自身日本人でありながらまだまだ知らないことがたくさんあるなとも思った。(なんなら彼らの方が知っていたり、関心が高いことも多い、あたりまえすぎて気づいていないことも)
あたりまえがいかにあたりまえではないか、違うを知るからこその気づきがある。

Follow your heart

そんなふうに日々いろんな学びと気づきをもらえる素敵なワーホリ仲間たちに出会えたのも束の間、ある事件が起きた。
自分自身が当事者ではなかったけれど、働くにはrespectと信頼が必要だというわたしのきもちの意思表示アクションとして、やめることも考えた。

仕事をする上でどんな人たちと働くかは大事だ。
働く仲間に支えられて、心細く不安も多い島での仕事や暮らしの大変なことも乗り越えられてきた。
でも、残りのワーキングホリデー期間を考えると今から新しい仕事を探して見つかるのか。
お金のことも気になる。
本当に今、辞めるのがいい選択なのか。
いろんなきもちがごちゃまぜになって苦しかった。
そんな時、ワーホリ仲間たちは何度も話を聞いてくれて、
わたしたちがどうするかじゃなくて、ひめのきもちに従って選ぶんだよ、わたしたちはいつだって味方だから。どんな選択をしてもいいんだよ。と何度も言ってくれた。

ハンガリーの子が貸してくれたもこもこパンダ。
海にみんなでお散歩しにいって満点の星空のもとグループハグをした夜のことをわたしは忘れない🌌
ボロボロになった心と身体を整えてもらう。
終わった後は身体も心も軽くなっていた。
わたしのストレスエネルギーは
身体の中心に溜まりやすいらしい。
こんなひとになりたいな、
素敵なパワーを持つセラピストお姉さんと
出会えたことも大きかった。
世界中にまた会おうねといえる友達ができたこと
どこにいても気にかけてくれる友達ができたこと
しあわせだ。
悲しいお別れの日。
こころにぽっかり穴が空いたようなきもちを
シェアできる友達がいて本当に良かった。ありがとう。
かわいいメッセージを残してくれた。
最後の日、彼らの大好きな
お寿司をつくった。
ご飯が硬めでボロボロになっちゃったけど
おいしいおいしいって食べてくれた。涙。
フランスの子たちはクレープをつくってくれた
ベルギーのバーテンダーによる特別カクテル🍸

自分で決める。
周りがどう想い感じるかじゃなく、ちゃんと自分の声を聴く。
わたしはどうしたいのか。
なぜ、ワーホリに来たのか。
わたしのきもちにとことん向き合い、そもそも、に立ち返った時間でもあった。
悩みに悩んだ結果、もう少しここでがんばってみることにした。


バリスタのスキル磨きと葛藤

悲しいお別れのあとの1ヶ月はレストランで働くことが増えた。
最初は週に1.2回とのことだったけど、気づけば5日間ともレストランで働くことに。
バリスタの教室に通ったのをちゃんと自分のスキルにしたくて、できるかぎりコーヒーをつくる練習をした。

はじめてカフェで働いた日。
バリスタ姉さんから教えてもらって
クラスではできなかったけど
初めてハートらしいハートが描けた。
そして、こちらはチューリップらしき。
バリスタお姉さん達がみんな教え上手でありがたい。
一進一退。
いろいろあっても小さめハートが上手に描けたから
おっけー。
コーヒーにその日そのときの自分の心の状態が現れる。
落ち着いて心を込めていれると綺麗につくれる。
フォームを安定させるのが難しい。

でも、忙しい時やすでにコーヒーが上手に作れるひとに遠慮してしまい、練習が自分のしたいようにできなかったりもして、そんな自分にもやもやしたりもした。

お客さんと話すのは楽しい時もあれば、難しいこともたくさんあった。
ことばの壁を日々ひしひしと感じつつ、言いたいことが言いたいように言えないことのもどかしさや怖さ、劣等感を感じ、人と比べたり、自分のできなさを責めて涙したこともたくさんあった。
お客さんやワーホリ仲間のやさしさに癒されたり、心があたたまることもたくさんあった。
これまでやってきたどの仕事以上に、海外で働くということ、その中でぶつかる試練を身をもってひしひしと体感して、メンタルを鍛えるいい経験をさせてもらったなぁーと思う。


つづく。

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