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カルドハイム ドラフトガイドライン まとめ編②赤白アグロ

▼赤白のドラフト

続いて、この環境のビートダウン最右翼として評価されている赤白です。

しつこいようですが、キャントリップ付き3/3が頻繁に3ターン目に出てきて、全体除去が6枚もあるような環境で、ビートダウンが最良の選択肢たれるとは、ぼくは思えません。

それでもなお、《金脈のつるはし》という装備品と、それを担げる飛行持ちコモンの群れが、白の地位を押し上げています。ぼくもミシックに到達するまでの勝ち星の多くを、赤白で稼ぎました。

環境最強コモンと名高い《サルーフの群友》は、ただの4マナでもそれなりに強力なカードですが、予顕によって1ターン早く出せることで、一層強力になっています。さらに《スケムファーのための闘争》が絡むことで、圧倒的なテンポを築くのが、カルドハイムの緑です。

地味ですが《つるはし》も同じことができるカードなのです。クリーチャーのサイズと使用できるマナの数の両方を進めるので、3マナでまるごと1ターン分相手より先行するようなものです。言っていてさすがに大袈裟だなとは自分でも思いますが、だいたいそういうことです。
しかも装備品ですので、単体除去に強い耐性を持ちます。単体除去の優秀さ/豊富さも、カルドハイム環境のアグロ不利を推し進めるものだと思っていましたが、少なくともこれは当てはまらなかったようです。

とどのつまり、カルドハイムは「群友VSつるはし環境」だと言ってよいでしょう。他のコモンで、この2枚の「時間のねじれ」についていくのは、なかなか難しいのです。

白系アグロに関しては、白単の例も決して少なくないようですが、ぼくはチャレンジしたことがありません。まとめ編③に書く、青赤や黒赤の様子も伺えるよう、序盤は赤いカードに重心を置きつつ、白への参入を決められたら赤白アグロへ、というのがぼくの協調セオリーです。
《ドワーフの鎚》《鍛冶場主、コル》はもちろん、《猛り狂い》もかなり使いたいカードですしね。では、ランキングに入っていきましょう。

▼コモン優先度ランキング

【S】(多いほどいい)

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重要な飛行戦力は、全てSにまとめました。
《確固たる戦乙女》…初手でかさばることを敬遠していた時期がぼくにもありました。が、デッキに入るこれより重いカードはかなり少ないので、喜んでの3枚目、強気の4枚目を入れても全体のマナカーブは整えられるでしょう。
《駿馬》…3マナのカードなので運用は難しいですが、並ぶと《つるはし》や《ドワーフの鎚》がさらに強力になるので、欲張ってみましょう。
《猛禽》…ぼく自身はこれを固めどりするようなピックはしませんが、アンコモン評価との兼ね合いで、ここに収めました。実際、4枚、5枚と重ねる白愛好家も多いようです。

【A】(2枚欲しい)

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2マナ域は1種のカードの枚数というより、マナカーブの兼ね合いです。単体では《盾仲間》が一番安定感がありますが、オーラや装備品が多めなら《探究者》、《確固たる戦乙女》や《臆病な大男》が多めなら《騎兵》など、他のカードとのバランスで整えましょう。
《猛り狂い》…環境初期に比べるとかなりケアされると思いますが、相変わらずかなり強力なカード。《ケイヤの猛攻》とのコンボは有名です。

【B】(1枚あるといい)

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【C】(B以上が足りないときの数合わせ)

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▼アンコモン優先度ランキング

【S】(Sコモンより優先)

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《ドワーフの鎚》…赤白ではS+クラスです。その有無で2勝は変わるレベルだと思っています。
《クラリオン》…マナカーブのバランスが重要なカードです。機能すれば非常に強力なカードなので、Cコモンも柔軟に格上げしましょう。

【A】(Aコモンより優先)

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【B】(Bコモンより優先)

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《武器庫》…《金への捕縛》と《ドワーフの鎚》両方が確保できていればA以上の力がありますが、いずれにせよかなり回ってくるのでこの位置です。
誇示関係は厳選しましょう。地上で数を並べて強いわけではないので、トークンを出す誇示はBにしました。
下位のオーラ、装備品も「普通に優秀」な部類ではありますが、「上位のカードで装備品、オーラ、ジャイグロに裂ける5,6枚程度の枠を使い切ってしまって入らない」のが理想です。《ルーンの冠》はコストのわりに修正値が低いので、赤白アグロで使ってただ強いカードではありません。

▼レア優先度ランキング

※一部、使った&使われたことがなく、推測のものもあります…

【S】(Sアンコモンより優先)

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【A】(Aアンコモンより優先)

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一部を除いて、地上生物は評価低めです。

▼デッキサンプルと構築の注意点

スクリーンショット (955)

7-1

スクリーンショット (657)

7-2。いずれも、レアリティ高めの土地17。これだけ《つるはし》を押しておいてなんですが、どちらも入っていません笑 《兜》も十分すぎるほど優秀な装備品です。

スクリーンショット (1150)

6-3。こちらはつるはし入り、土地15。プレイがよくなく完走は逃しましたが、レア無しで組んだ赤白のテンプレという感じで、うまくまとまっていると思います。

クリーチャーのマナカーブに加えて、クリーチャーに依存するジャイグロ&オーラ&装備品が多いので、構築のバランスがなかなか難しいです。
個人的な感覚では、クリーチャー17枚/除去2~3枚/クリーチャー強化5~6枚あたりがしっくりきています。
同サイズの小型クリーチャーは強化で突破できるので、《霜噛み》の評価は他のアーキタイプに比べると低め。迷ったら飛行。誇示はそんなに強くない。カードが余ってしまったときは、このようなところでふるいにかけていきましょう。

まとめ編最後は赤系ミッドレンジ、青赤と黒赤です。





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