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オノオレカンバの頭部管

ケーナ奏者&作曲家で製作者でもある岩川光氏が、以前X(旧Twitter)にオノオレカンバで作ったケーナについてポストしていたので興味を持っていた。
普段木材を入手しているところから販売の知らせが届いたので、早速入手してみた。

緻密で艶があり綺麗な木だ

オノオレカンバ
【学名】Betula schmidtii Regel
【産地】北海道・本州(中部地方以北)
【科名】カバノキ科
【比重】0.9~0.94
【別名】ミネバリ
【特徴】密で硬い材質。磨くと綺麗に仕上がる。
      印鑑・お箸・櫛・しゃもじなど。

オノオレカンバの由来は「斧が折れるほど硬い樺の木→斧折樺」ということで、確かに穴あけやリーマ加工時に硬さが感じられた。
以前製作したB&Wエボニーに似た感触もあり、加工時の匂いは黄楊に近い気がした。


表面を仕上げると緻密で良い感触になった。

成形が終わり漆加工前の状態
マークとナンバーを彫刻して下地漆2回
摺漆を10回繰り返して完成


漆仕上げであれば軽い国産の樹種でも楽器にできると思っていたが、このオノオレカンバは通常楽器に使用する重く黒い木に近い響きに仕上がった。
なかなか魅力的な木だと思う。


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