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ピッコロ頭部管の修理

誰が吹いても高音が非常に当たりにくいツボが狭い気がするといわれます。

ということで、某楽器店より A.R.Hammig アウグスト・リヒャルト・ハンミッヒの頭部管銀製のピッコロが送られてきた。

吹いてみると、それほど吹き難い印象ではなかった。
とりあえず最高音までレガートでオクターヴの跳躍を吹くことはできた。
勿論とても吹きやすいというわけではないので、この楽器に魅力を感じる人は少ないだろう。

一応つくりを見てみると結構ひどい状態ではあった。


管の内側にかなり深い傷
どうすればこんな傷がつくのか?
エッジ側のハンダ層
手前側のハンダ層
後から部分的に盛ったような痕跡がある


これらの不具合が音に大きな影響を及ぼしているとは思えないが、修正することで多少良くなることは期待できる。

かなり深い傷だったが、ほぼ目立たなくなった
ハンダを回し直し表面を整えた
管とライザーに段差があった
形が変わらない程度に削って均した

もともとひどい状態ではなかったので大きな変化はなかったが、より吹きやすくはなったようだ。

今回の楽器の状態がメーカー製作当初からの不具合とは考え難いが、あとからどのような手が加わったのだろうか?


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