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新しいレーザーカッターと排気装置

刻印やマークの彫刻に何かと重宝していたレーザー彫刻機
(下記参照)

このところ電源回りがちょっと不調で時々彫刻がいびつになることもあった。

壊れた場合を考えて次の候補を物色していると、板のカットや金属の彫刻もできるものが手の届く値段で手に入ることがわかった。
購入するのはしばらく躊躇っていたが、タイムセールでかなり安くなっていたのでポチってしまった。


今度の機種はパソコンからのコントロールのみなのでPCのある部屋で使用することになる。
そこで問題になるのが作業中の煙と臭いである。
今までの彫刻機はスマホやタブレットから操作でき、本体も小さく軽いので台所の換気扇の下に持って行って使用していた。

ネットを調べると消臭・排気装置の自作例も幾つかあったが、結構大掛かりでそれなりに費用も嵩みそうだった。
要は本体を箱に入れて活性炭等の消臭フィルターを通して排気すればよいのだが、効果的なものにするにはフィルターを何層か重ねたり強力なファンを必要とする。

強力なフィルターがないか調べているうちにあることに思いついた。
防毒マスクに使うフィルターはどうだろう?
有毒ガスを防ぐことができるなら当然臭いもカットできるはず。
調べてみると種類は色々あるが、割と手頃な価格でフィルターカートリッジを手に入れることができるようだ。

排気ファンについても換気用パイプファンという丁度よいサイズでそのままAC100Vで使えるものがみつかった。

本体が収まる透明プラスチックケースも購入して早速排気システムを作ることにした。


ちょっと窮屈だがほぼぴったり収まるケース
当たる部分は切り抜いて吸気用の穴とする
左が換気用パイプファン(パイプダクトを繋げば屋外排気も可)
右が小型防毒マスク用吸収缶(フィルターカートリッジ)

フィルター用吸収缶はワンタッチでマスクに着脱できるようになっている。
それを活かしてケースとファンを固定するフランジを作ることにした。

新しいレーザーカッターを使って加工できないかと思い試してみたが、使用したベークライトは燃え難いのでカットするには手強かった。(数十回繰り返せばできたのかもしれない)

そこで久々にCNCフライス盤で加工しようと思ったのだが、専用の古いノートPC(XP)が昇天していて動かすことができなかった。
CNC用モーターコントロールドライバーを繋ぐには、プリンターポート(パラレル)とシリアルポートのあるPCが必要なので、今となっては入手できない。
急遽USB用コントロールボードを入手して動かしてみたが、不具合だらけで諦めた。(この辺の顛末もそのうち書いてみるつもりだ)


結局レーザーカッターで材料にプリント(ケガキ)して、あとはバンドソー、ドリル、糸鋸、ヤスリを駆使して成形することとなった。

とりあえずパーツができた

これらを組み合わせてケースに固定する。

内側(下)にフィルター固定用に切り欠きの入ったディスク
外側(上)にファンの内側にピッタリ嵌るリングを重ねた 
内側からケース天井にセット
外側上
ファンを固定して完成

すっきりとコンパクトに仕上がったが、果たして消臭の効果の程は・・・


試したところ・・・

ファンから排出される煙はそれなりにフィルターの効果があるようで、かなり臭いは軽減されているようだ。
ただ、排気の能力が足りないのか、ケース内に充満した煙が吸気用の穴と隙間から外に漏れ出てしまっている。

もうひと回り大きなケースに入れて密閉し、吸気口にも別途フィルターを設ける必要があるかもしれない。

まだまだ改良の余地があるが、当面は新たに部屋用に設置した安い空気清浄器を併用して試運転して行こうと思う。


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