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ピッコロ頭部管 I I

前回に続いて二作目が完成した。
今回は銀管貫通タイプではなく接続部分のみの仕様である。
結局形状は前回同様セパレート型の接続にした。

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接続管の接着にはひと工夫して強度を増したが、交換も可能なようになっている。

今回はヘルムート・ハンミッヒに合う接続のサイズにしたが、後に他のメーカーに合わせることも可能だ。

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ピッコロの低音域(第一オクターヴ)は息漏れの音が目立ち、広がった芯のない音になりやすい(私が吹くと)のだが、この頭部管は輪郭のはっきりしたまとまりのある音がする。
中音域では Es 辺りがちょっと鳴り難い感がある。
高音域 G から上あたりは通常よりも鳴らし辛い。
小さい穴だから高い音が鳴りやすく低い音は鳴りにくいと思いがちだが、正反対の状態である。

最も気になるのは、音程のバランスである。
低音域が高く高音域がかなり低くなる傾向がある。
通常の感覚で吹くと音痴になるが、トラヴェルソのつもりになれば対応はできる。
コルク位置や穴の大きさも含めてもう少し詰めて行けば実用になる気がする。

多少の扱い難さは少々我慢しても余りある音色の魅力を感じるのは私だけだろうか?

これから少しずつ第三者の意見を伺って行こうと思う。



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