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読書

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記事一覧

8月6日に寄せて

今読んでいる『坂口安吾全集』の中で、気になる文章があると書き出して保存してあるのだが、ち…

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ジョージ・オーウェル (1984年)

Facebook 「過去のこの日」にこんな投稿が出てきた。 3年前の投稿には次のような記述があっ…

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不良少年とキリスト~坂口安吾

このところ読書が停滞していて次に読みたいものが見つからなかった。 こういうときに使う手が …

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悲しみのなかの真実

石牟礼道子著「天の魚」(続・苦海浄土)を読み終えてしばらく経った。 読後感想を書くつもり…

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石牟礼道子 「椿の海の記」

この作品を読む前に「苦海浄土」を読み、あらためて水俣病の惨状に深い悲しみと怒りを感じるこ…

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「意識のろくろ首のようになって、わたしはこの世を眺めていた。そのような意識を、もとのように折りたたんでしまうすべが、わたしにはわからない。 彼方の山々は靄をかつぎながら、曇天の奥に定かならぬ鬱金色の陽がかかる。そのような陽の下の~」
『椿の海の記 (河出文庫)』(石牟礼道子 著)

わたしの小さい頃の大人たちが使いわけていた「正気人」と「神経殿」という言葉のニュアンスはおもしろい。気ちがいの方に殿をつけ、自分たちを正気人という。俗世に帰る道をうしなってさまよう者への哀憐から、いたわりをおいてそう云っていた。 『椿の海の記 (河出文庫)』(石牟礼道子 著)より

「山に成るものは、山のあのひとたちのもんじゃけん、もらいにいたても、慾々とこさぎ取ってしもうてはならん。カラス女の、兎女の、狐女のちゅうひとたちのもんじゃるけん、ひかえて、もろうて来」(『椿の海の記 (河出文庫)』(石牟礼道子 著)より)

石牟礼道子「苦海浄土」を読み終えた。
私が生まれる前後のことであるが、深く理解をしていなかった。
著者を通して描かれる患者とその家族の有様を知ると共に、今も変わらぬこの国の体質に滅入るばかりだ。
原発事故の対応もコロナ対策、オリンピックの強硬開催にも同じものを感じられてならない。

坂口恭平「まとまらない人」
を読み終えて
石牟礼道子「苦海浄土 わが水俣病」
を読み始める

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「方丈記」 鴨長明

冒頭の数行は今でも諳んじていたが、全文を読んだことがなかった。 最近立て続けに読んでいる…

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養老孟司からの鴨長明
「方丈記」

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坂口恭平からの養老孟司
このエッセイ面白い