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前田赤也への愛を叫ぶ(新テニミュ感想 その2)

 はろーはろー

 愛というか、もう怨念とか執念とかそっちのものだよね!

 ではいつもの。

 ここに書いてあるものは個人の感想なので、異論・反論は認めるけど、苦情は受け付けません ってことをご理解いただける方のみお読みください。
 なお、原作、未読で挑んでいます(事前情報見ずに舞台見たいタイプなので)。なので、ピントのずれたことを言っても、お許しください。
 あくまでも舞台の感想!
 後、前田パイセンが演じる赤也への愛が重い。めちゃくちゃ重い。というか、もう呪詛なんじゃないかって思うので、その点もご理解の上、お進みください。


1.3rd 赤也に死す

 ちょっと話は遡るけど、3rdの話をさせてくれない?(勝手にする)

 本当は、3rdを赤也を語る記事を書きかけていたんだけど、完成しないままにずるずるとここまできたので、この際だから、語っておくね!

 私が赤也という沼に堕ちたのは、全立前編のことだった……いや、関立の時から「やべえ赤也来たなあ……」って思ってたし、きゃっきゃしてたし。
 関立の大楽でジャージが畳める赤也くんに進化した時には、
「こいつ、今までの50公演以上を前フリとして使いやがった……テニミュ一周目なのに! 一周目なのに!!」
 って驚愕したし。
 基本が「先輩の敵は俺の敵」な役作りは、
「お前解釈一致すぎるだろ最高だ!」ってなってた。
(まぢ、そこに思考の余地がない直結回路なところが本当に好きだった)(デレデレ)

 そして。
 全立前編……

 悪魔がいた。

 私、役者さんって憑依型の人と思考型の人と二種類いると思っているんですけど、前田くんってその間を器用に行き来してるタイプだと思ってて。
 一定ラインまでは、考えて作った役作りなんだけど、あるタイミングでポーンってスイッチが入る感じ。それを、自分の本能でやってしまう天才肌の人が多いと思うんですけど、彼はスイッチを入れる入れないを自分でコントロールしている感じがする……やば。
 そこを人為でもってコントロールできるのって、表現の幅がそれだけ広いってことだから、本当にやばい。

 勝手な好みなんですけど、憑依型の人が思考型の演技を取り込むよりも、思考型の人が憑依型の演技を取り入れる方がやばいことだと思っていて。
 憑依型の人が、演技を志向するのってそれはある意味、コントロールするってことなので、下手するとブレーキになりかねないなと感じていて。
 一方で、思考型の人が憑依型の演技ができるのって、それは解放に他ならないと思っているので。

 私はそれが見たい(ただの趣味)

 だから、それができてる……? って感じる前田パイセンの演技がめちゃくちゃ好きなんですよ(ダンッ

 しかも、その憑依した瞬間に、一瞬、コントロールが効かなくなっているのが見えると、尚好み(ジュル

 一回ね! 一回ね! 全立前編の時に、赤也がこけたことがあったんですよ。ずるって滑った感じ。
 あの時は本当に、体のコントロールを見失ってたんだろうな……って思うような圧がすごくって、あれは本当にマジでマジにやばい赤也だった。
 ただ単純に「圧」だった。
 私は、これが見たくて、全立前編通ってたんだよ! ってなりました。
(その時、赤也担が隣にいて、それまで最高の出来の赤也だったし、それ以降もそれ以上の赤也を見れなかったので、本当に姉さん引きがいいっすね……ってなったのは完全に余談)(もってる人はもっている)

 正直、赤也がいたら、赤也しか見てなかったし。
 試合そっちのけで、ベンチの赤也定点してました。

 そして、知るんだよ……

 あの赤也は、先輩が負けるところを直視できない赤也である、と。

 真田が負ける時は顔をそむけるし。
 幸村部長が負ける時はうつむいてしまう……そんな赤也なんですよ!(そして、赤也に「見ろ」ってするブン太)

 何この地獄……地獄じゃん……。

 赤也にとって先輩は、神にも等しい存在で、その神が負けるところは、絶対に受け入れないマンなんですよね……神かな

 まじで、デビル化したらエグエグのえぐでしかないのに、そういう盲目的なピュアピュアのピュアの塊のところとか、ギャップがエグい。
 しかもそれが、まったく矛盾せずに成立しているところがもう本当に神かな! って思うよね。

 赤也は、弱いんじゃなくて、強くて脆いんだってところが本当によく表現されていて、ただひたすら泣いていた。

 赤也に泣いて、泣いて、泣かされまくったまま、私の3rdは終わった。

(ドリライなんてなかった……真の意味で)


2. そして新テニへ

 ごりっごりにメンタル削られる赤也を見て、まさかのドリライが消滅で、死んだようになっていた私に、とある情報がもたらされる。

「前田赤也続投」

 !!!!!!!!!!!!!!!!!!!????????????

 通わなければ……通わなければ……あの赤也がもう一回見れるのであれば、通わなければ……

 と堅く、拳を握って誓ったのだけれど。

 しかし、時代は567である。
 しかも12月は第3波の波に飲み込まれようとしていた最中であった。
 当然のごとく、仕事に支障は出まくりだし、ちょっといろいろあって、メンタル的にも不安でどん底だったし……でついぞ東京公演には行けなかった。

 そして、きんきゅーじたいせんげんが出た。

 職業的には出してしかるべきだったと思うし、出なかったら別の意味で死んでた気しかしないけど、私の観劇ライフ的には超痛手だった。

 テニミュの王道である当日引換券も当日券もなくなってしまったので、今あるパンを奪い合うしかなくなってしまった……。
 まあ、探さなかったんですけど。

 それでも、優しいお友達のおかげで、大楽含めて2回見れたのはマジ感謝でした。ありがてえ……

 っていうか、今、気が付いたんですけど、話それすぎじゃないですか?

 まあ、そんなこんなで新テニミュになんとかありついたんですけど。

 前田パイセン、まだ赤也でいて……(土下座)

 正直、正直だ!
 あのD2はまだまだ上があったD2だったと思うし。
 白石に引っ張られてて、上まで昇り切れてない感じがすごくあったんですけど……。

 初観劇の日に、何を思ったか、そこにはいない蓮二の感情を思って泣いた

 ちょっとこれ、どういう心理なのか、自分でもよくわからなかったんですけど。

 蓮二のメンタルめちゃくちゃ強くないですか?!

 だって、”勝つためのテニス”を「天衣無縫の極み」でバチバチに否定されて(しかも幼馴染みを傷つけて(物理)まで得た勝利なのに)

 それでも”勝つために”デビル化する赤也に勝利を譲り

 挙句、「赤也をデビル化させないでくれ」って頼んだ他校生に自分が為しえなかった、赤也の「天使化」を成し遂げられてしまう……

(原作を知っている人は既に通った道だと思いますが、私は初見なのでちょっと語らせてほしい。許して……)

 私が蓮二だったら死ぬね! 心折れて立ち直れないわ!!

 自分が敢えて勝ちを譲るくらいに

 思い入れのある後輩が

 自分ではない他人の手で開花するのを見る

 のはどういう気分なんだろうな!
 地獄じゃん。
 それで発狂しない蓮二、まじで人間出来てるな……余裕か? 余裕か?? あん?

 ってなりながら、泣いた。
 いやだって、蓮二だって中学三年生なんですよ!

 その選択を後悔しなかったのかなあ……
 でも、してたとしても絶対に見せないよねえ……
 だって蓮二だもんねえ……

 ってぐっちゃぐちゃな感情になったんだけど。

 あれ、なんで私、蓮二の話してるの?

 いやでも、本当に感激しながら、なんでこんなに蓮二に感情移入してるんだ???? って休憩中に泣きながら思ってた。

 でもこれってさー、これってさー。

 そんな背景を赤也から感じ取ったってことですよね!?

 やっぱ、前田パイセンごいすー(結局それ)

 いや本当、泣かされっぱなしなんですけど……
 私、前田パイセンの赤也に泣かされなかったことない……

 また、黒ジャージが現れた時に、赤也がウザウザーの陰に隠れて出てこないんですよ!

 かわいいかよ!

 あれはさー、誰から隠れてるんだろう? 真田かな? 蓮二かな……?

 って思いながら見てた。
 いや、蓮二だったら。

 自分に価値を譲ってくれた蓮二に対して拗ねてるのか
 それとも、他人の手で一つ上の階段を上ってしまったことを恥じているのか……

 どっちにしても萌えr(ry

 いや、本当にな! 本当にな!
 私は何回、君に萌え殺されればいいのかな?(瀕死)


 そして、カーテンコール……
 3rd立海で楽しかやらなかった「常勝!」を一人でもやってくれるところに、愛を感じて泣きそうになるし。

 最後、跡部役の子が中学生チームを代表してあいさつしたときにボロボロ泣いてたら隣でケラケラ笑ってて

「いや、お前、一年前ぼろくそに泣いてたやんけ」

 と思いながらも。

ここでケラケラ笑うのが、まじ赤也。他人の心が読めない赤也。

 って思いながら、一種感動してたんだけど。
 そこから先がひどい。

 最後のアンコール曲で、楽しそうに笑ってたんだけど。

急に

突然

なんの前触れもなく

 号泣してた。

 あー……なんか、もう無理だわ……無理無理。ぜってー無理。

 最後の挨拶、涙一つ流さずに、ケラケラ笑ってる前田赤也見て、

「もしかしたら最後じゃないのかもしれない」

 って爪の先ほどの希望を抱いていたんですけど……
 あんだけ、泣かれたらないじゃん

 いやもう、仕方ないんだよ。そもそもにして、新テニがボーナスステージのようなもんだったんだから、これ以上、縛り付けるのもよくないし、もっといろんな経験を積んだ方が、絶対いいと思うんだよ。わかる。

 でも、わかるのと、いいのとは違うんだよおおおおおお。
 ああああああ! このカテコが終わったら、また前田赤也のいない世界が始まる……! 始まってしまう……!!!!

 という気持ちで泣いた。

 本当にテニミュは罪深いな……


 後に彼は語る。

大千穐楽で最後のサービスナンバーの最後のフレーズを歌おうとして客席を見た時、僕が今まで出演してきたテニミュの記憶が一気にフラッシュバックしたんです!
(引用元:https://ameblo.jp/maeda-ryutaro/entry-12657113033.html)

 もおおおおおおおおおおやめてようううううううううう

 神か! お前は神なのか!! いや、デビルだった! 違う、今は天使だ!(錯乱)

 というか、いなくならないでくれよおおおおおお。
 別にハイタッチしたいなんて、わがままなこと言わないから!

 ありがとうってお礼を言わせてほしい。
 泣きながら手を振らせてほしい。
 黄色いペンラを振らせてほしい。

(なくなってしまったドリライを忘れられない亡霊)

 あー……新テニでドリライやってくれてもいいよ!



 そんなわけで、私の新テニは終わり、前田赤也のいない世界が再び始まった。
 いや、まだいるかもしれない。
 ばっちパイセンが言っていた「帰れる場所があるのはいい」と。

 であるのならば、何年後か先に、新テニミュに赤也の出番が出てきたときに。

 帰ってきてもいいんだよ!

 ごめんな……そのころには、未来の赤也がいるかもしれないし、私はその赤也にもきゃっきゃしてるかもしれないけど……
 今はそんな気分じゃねえんだ。

 そんなわけで、本当に本当にありがとうございました。

 私の3rdの半分は推しで。
 残りの半分は、前田赤也でした。

 本当にいいものを、いい夢を、見させてもらった。


 本当に、ありがとうございました!
 憎たらしいほど、大好きだったよ!


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