なかよしなふたり
すごく好きな人がいるんです。
すごくすごく優しい人なんです。
彼とは付き合って半年が経ちました。
思えば怒涛の日々だった。
某出会い系アプリで出会った私達は、付き合えるまでの時間をお互いのことをじっくり知りながら、必死に繋ぎとめながら過ごしてきた。
距離を取ろうとしたくせに会いたがる彼に振り回された日々。付き合ってないのに付き合ってるような距離感にもどかしさを感じた日々。彼への恋心に蓋をして気付かないふりを続けた日々。彼に気持ちがバレてから止まらなくなった感情。そんな私に振り向いてくれた彼がくれたたくさんの幸せ。
「本当にすごいことだよね」
と、運転をする彼に話しかけると、「そうだね」と彼もしみじみと口にした。
私と彼は本当に奇跡と偶然の連続で出会えた2人。あれがなければ、これがなければが多すぎる2人。
『出会えてよかった』
なんて言葉が薄っぺらく感じてしまうほど、私は彼との出会いに感謝している。
これまでの恋愛が嘘のように思える。
同棲の言葉だって彼は当たり前に口にする。夢のまた夢だと思っていたことさえ、もうすぐそこまで来ている。
人は無い物ねだりをする生き物だって言うでしょ。
きっと私たち同棲して結婚したら一人の時間が欲しいだなんて贅沢なこと言うのよ。
そうだなぁ。それは多分きっと貴方から言うんだろうな。
それに私が拗ねて少し怒って、少しの喧嘩になって、少しさびしくなって、きっと私折れちゃうな。
目の前の生活が充実して楽しめてるから、一人の時間が欲しくなってそっちも充実させたくなる。そんなもんだよね。
今のところ私たちは会えるなら会うし、抱きしめられるなら何度だって抱きしめるし、キスをねだればどちらともなく顔を近づける。
そんなことがこの先もずっと当たり前だったらいいなと思うよ。
彼が私といる未来を当たり前に想像してくれているように、私も彼としわしわになった頃も手を繋いでいたいと思う。そしてそれを想像して幸せを噛み締めてる。
永遠なんてないよ
でも、私は貴方とずっと一緒がいいよ
この先もずっと貴方と一緒がいい
結婚したいなんて言わないよ
したいけどしなくていい
貴方が隣にいてくれるならなんだっていいの
ずっと大好きだよ
いつも隣で笑ってくれてありがとう
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