弦を擦る(お稽古3回目)

体験では楽器に触り、初回は唄まで出て来てあわあわしてるうちに終わり、2回目では三本ある弦のうち真ん中の弦に触り、一番上の弦もちょろっと出てきて棹を押さえて音を変えることがいかに難しいかを知り、そして3回目。これまで目にしたことのない記号が突然現われる。弦を擦って一音上げ下げする指示の記号らしい。弦を弾いて音を出し、そのまま弦の上を指が移動して隣の音まで行く。この間の音を擦って出す…って、音、する⁉︎

見本をやってくれると、確かに音がある。自分でトライ…先に鳴らしたはずの音も消えちゃうんですが。単に物理的に擦れてる音しかしない。これは難しい。しかも三本目の弦が突如として何度も出現し、撥が三本の弦の位置を探してうろうろうろうろ。いや、確かに前回その弦も使いましたが、こんなに何度もはなかった。焦ってるうちに棹は下がるし本体も下にずれてくし脇も閉まるしいいことない。泣きそう。初めはそんなものよと言われましても。

悪戦苦闘してる間に、なんか音が出てるような気もして来た?ものすごく微かにだけど、たまに出てるみたい?それ以外でも、譜面で指示された音になんとなく指が着地できるようになってきた。しかし手のひらを丸めるようにしたまま指を伸ばすとか他の弦に触れないように一本の弦だけ触るとか、当たり前にできるようになるにはどれだけお稽古いるのか。月2回では気が遠くなりそう。やはりお家稽古用三味線は欲しい。八月は前半と後半に1回ずつなので次回までに感覚をすっかり忘れる自信がある。復習できるの大事。なんとかせねば。

本日のポイント:
・雲龍みたいなのは「擦り」の記号
・擦り、が出てきたら必ず一音隣まで移動(半音ではなく一音)
・擦る時はしっかり指で押さえたままにしないと音は出ない
・一の弦と二の弦を同時に出す時は弾こうとしない、撥を滑らせる意識で
・とにかく左手の親指はしっかり外向き、他の指は軽く握る形で押さえる時以外は開かない


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?