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疲れたなあ
暗い路を眺めて
無気力に言う

誰に言うでもなく
何かを望むわけでもなく

疲れたなあ
やめたいなあ

…あ
前にもこんなことあったなあ

夏だった
蝉の泣き声
煤けた畳
その上で 泣いていた
幼い私

脚に血が伝って

もうやめたいなあ
疲れたなあ

暗い部屋の隅を見てそう思った

少し
疲れてるんだな

ここでちょっとだけ泣いていこう

ううん
ちゃんと生きるよ

ちゃんと
涙が乾いたら

また歩き出すよ

疲れただけ
きっとそう

まだやめない

わたしの路


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詩
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