2019.11.18 書き留め
11.18 書き留め 1
音楽が愛されるのはきっと、相対的だからだろう。
全ての音は、歩み寄ればハーモーニーになる。
正しさが一方通行でないということが、人の心にやさしい。
歩み寄れる、強さと優しさを持てるまで、音は孤独だ。
孤独だが、音を生めば、響きが生まれる。
響きのハーモニーを感じる時、孤独な音など無いのだと知る。
一つの音さえ、ハーモニーで構成されていることを感じれたら、
音に歩み寄れる。
そう思うと、一見、一つの正しさを追っているような歌声紀行であるが、そうではないということがわかる。
11.18 書き留め 2
一流の演奏家が、いい楽器を求める理由。それは、個体の持つ音楽的な響きに他ならないだろう。
演奏技術ではどうにもならない壁が確かにある。
弦楽器は特に。
その点、管楽器なんかはもう少し演奏者が響きを操れそうだ。
しかし歌は、演奏者が楽器であり、その開発は自由。
初期設定が優れている者も、楽器としてのメンテナンスや使い方を誤ってしまえば、性能は落ちてゆくだろう。
開発が効く喜びを知るほどに、初期設定が優れた者の稀有さをまざまざと感じる。
響きを見よ、操れ!
自分自信に言い聞かせる。
言い聞かせても、音の中で、まだまだ、見失う。
11.18 書き留め 3
音楽に奇跡などなく、絶対的な数学で成り立っている。
しかし、その絶対を往来するところに美しさがあり、奇跡のようなものが宿る。
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