2019.8.3 水と響
水の流れを見ていて、これは音と同じだと思った。
チョロチョロと流れる水に指先で触れると、その流れは瞬間で変わる。
音、声、も同じだ。
体の中のさじ加減で、音の流れ、つまり響の流れが全然変わってしまう。
もしも、音の流れが見えたなら。。
見たい。。
とても、見たい。
世界中のボーカリストの体の響きの道を可視化したい。
サーモグラフィーみたいに響きを可視化できないだろうか。。
でも、そもそも、、
僕が考えている、いい声とは?
前提として、歌というのは誰が歌っても、時と場合によって人の心に響く素晴らしいものだから、それは置いておこう。
「いい声」は感覚で聞き分けている。としか言いようがない。
それを体現しようと思っているけれど、改めて、いい声ってなんだろう?と考えたとき、その感覚を伝えることは難しい。
あえて言うと「楽器として優れている」ということだと思うが、
では楽器的に優れているって? となる。
で、これから先は、感覚で捉えているその「いい声」が何なのかを、特定したいと思っている。
仮説としては、いい声には響きの条件がある。
例えばスタインウェイのピアノは倍音成分がとても豊かだという。それを理解しているかどうかは、楽器作りに大きな差が生まれる。
きっとそれと同じ理屈が声にも当てはまるだろう。
どんな響きの成分、倍音などを持っているのか?
呼吸機能はどんな風に働いているか?
声帯の状態は?
その時の筋肉の働きは?
響がどんな風に体を駆け巡っているのか?
仮定としている「いい声」の世界中のボーカルをその見地で解読したい。
きっとそこには、ある法則が宿っているだろう。でもそれは実際に会って、サームグラフィーのように体をスキャンする必要がある。
もうこれは物理、科学になって来ている。
声への哲学は、万有引力を仮定したニュートンや地動説のガリレオの理屈と同じで、イメージがどうしたら証明できるか?それに尽きる。
水の流れを見ていて、響が見たいと思った。
ここから先、どうすればいい??
頭を抱えている。
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