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2019.7.8 優しい声と声門下圧

本来、息が吐かれる時というのは横隔膜は上がる。
しかし吐きながら横隔膜を下げることで、釣り合いの効果が生まれ息をコントロールできる。それはこれまでにも自然に体感して技術として使っていた。
ただ、その圧力が強すぎると音が抜けずらかったりするから、ここ最近はあまり重要視していなかった。

頭部の副鼻腔に関する考察を始めてから、響の感覚が変わってきており、その響きを維持する為にはどうすればいいのかをずっと考えていた。

今現在の実感としては、ここ最近慊焉していた横隔膜を下げる力がやはり不可欠なのではと言うこと。そこでもう一度その圧力のかけ方について見直してみたところ、、肺を膨らませたまま吐くということが重要だということにたどり着いた。

肺を膨らませたまま吐くという概念にたどり着いた経緯を説明すると。

1、横隔膜をさげるために、下腹部を膨らませて物質的に臓器を下に追いやる方法を試す(これまでやっていた方法)
→2、それでもまだ、何か抜けの良さが理想的では無いから、歌いながらどこが一番よく声の抜ける圧力がかかる部分か探す
→3、みぞおちが膨らむ状態がなかなかいい(知っていたけど軽視していたところ)
→4、録音してみても、そこが一番いい
→5、息を吐く時、みぞおちが膨らむ、すなわち肺がふくらんだま(肺が膨らんだままというのは、横隔膜を下げる理由と同じ)

という経緯だ。
横隔膜を下げることよりも、直接肺を膨らませる方が理にかなうのだが、問題はその筋肉が未発達ということだろう。
事実、みぞおちの中のインナー、実際どの筋肉が使われているのかがわからないのだが、、すごくブルブルしてしまう。
腹筋が足りないと言えばそれでおしまいなのだが、筋力の不均衡も感じる。

実はこの筋肉、昔から僕の中では謎の部位だった。
でも一番声がいい感じで出る。しかし持続性がないから使わなかった。
当時(もう数年前)ちゃんと録音しながら歌のトレーニングをしていれば、あからさまなその違いに気づけたのにと思うと、無念。

ということで、これからはその筋肉の謎の追求と、そこを鍛えることを始めてみようと思う。あと、もしかしたら肺をふくらますためにはもっと違う効率的な方法があるかもしれないから、それも同時進行で探していく方がいい!!

肺を膨らませたまま。横隔膜も下げたまま。

この二段構えがあることで、効率的な空気を作り出し、頭部の共鳴の源になる。

そしていい呼吸には、心が乗る。
呼吸をコントロールすることで、僕の目指す自然で優しい自分の声になるはず。

息の圧力について調べていたら、声門下圧という言葉が出てきて、論文なんかも出てきた。

たぶん、理屈から知ることは必要だけど、体験がないと実感できないだろう。
そして、理屈を知ったからといって、すぐに実感できる分野ではないということに、奥深さがあるなと思った。

最後に、圧だけでも決して良いものにはならないということは肝に銘じ、あくまでも総合的な物の一つとしてと思わなくては行けない。

僕はいつも偏りすぎて、他を全て忘れる傾向がある。


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