2019.8.3 倍音の可視化
倍音測定できるアプリがあったので購入してみた。
Aの声を出すと2倍音Aオクターブ、3倍音のE、と5倍音C#、6倍音E、8倍音Aの2オクターブ、主にメジャーコードの並びがフューチャーされる。
他の基本音にしても同様。
やっぱ出てるんだな、、倍音。
これまで疑問に思っていたことを、順番に解読して行こうと思う。
疑問1)シャープしてるんじゃないかと思うくらい、声が抜ける時がある。
答え)シャープじゃなくて、実際に高い倍音が鳴っている。
疑問2)自分の出している音がわからない、音程の迷子になる。
答え)倍音のバランスが取れていない、または倍音の方を聞きすぎてしまい音がわからなくなる。
疑問3)高い声のボーカルよりも低い声のボーカルの方が豊かに聞こえる
答え)高い声になればなるほど倍音成分が聞き取りづらい周波数になっていく
疑問4)いい歌は、そもそもが全然違う、単音なのに深みがある
答え)基音と倍音が、そもそもハーモニーになっている
随分、納得がいく。
今日も歌っていて、基音とは違う音が聞こえる。
基音は胸のあたりで鳴っていて、倍音成分が頭で鳴っているイメージ。
基音と倍音のバランスを調節して、伴奏のメロディーに当てて行く。バッチリ行くと、ほんとうに最高だ。
ジェイム・ステイラーを8年くらいずっと聴き込んでいて、CDの彼と殆ど毎日一緒に歌っていた。はじめの方は全然声がリンクしてくれなかったし、そもそもが決定的に違う。去年くらいから、響きがぴったりと会う時があって、その秘密をずっと考えていた。シャープ気味に歌うと近づくんだけど、シャープはシャープだから、ちょっと違う。
この頃はバッチリ合うんだけど、その決定的な理由を探していた。
今回のことで、その謎がとけた。基音と倍音のハーモニーが、そもそもの音のあり方に違いをもたらしている。
他の僕が好きな洋楽のアーティストの歌は殆どその類だと思う。
また、カレン・カーペンターの倍音が豊かなのは、余裕のあるキー設定にほかならないだろう。
しかし残念なのは、日本語は本当に倍音を作りづらい。
日本語が世界に通用しない根本的な原因はそこにあると思う。
そこを解消できたら、この国の歌い手も世界で通用すると思う。音楽性が素晴らしければ日本語で大丈夫だろう。サイン波に近い発声がコントロールできるようになると、一変する気がする。
この国にも素晴らしい音楽がたくさんあるけれど、歌が始まった瞬間に、音楽の魅力が半減してしまうのは、そもそもの楽器としての声が劣っていると僕は思う。
そしてこの国のほとんどの歌声を否定することになるけれど、僕はそれを少しでも好転させたい。
なぜなら、みんな素晴らしい作品を作っているのだから、もっとそれを良い状態で届けられたら、音楽の魅力に気づく人も増えるだろうし、僕もそんな歌をもっと聞きたい。
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