2019.10.15 子離れはつらいよ
歌は僕の子供のようなものだ。
17の時から21年。歌い続けた声は、いわばようやく成人したわけだ。
そして僕は、この頃、やっと我が子を少しだけ認めて、送り出せる気がしている。
これまでにも作品を送り出してはいるが、録音物というのは、、この時代、もはやどうにでもなる。。それは良い部分もあるが、技術屋の甘えにもつながる。
録音して作品になった声というのは、修正して、着飾った、、いわば七五三の参拝や、入学式や卒業式のようなものだろう。これまでの僕はそれを見守っていた。
これから、ありのままの子供が、目の届かないところへ行く。
振り返らない子供を見送って、その後の検討を祈るばかり。
そんな心境で、YouTubeの生配信が始まった。
是非チャンネルを登録おねがいします!
さっそく我が子は4小節目で、大きくキーを外した。
息の吸い方も、舌の使い方も、真っ白になって、命綱のない綱渡りをしているような。
成人は、始まりに過ぎない。
僕にとって、それは確かなこと。
もう、昨日の子供は旅立ってしまった。
今日も、明日も、、僕は子離れする心地。
僕にとって生き甲斐だったその子供たちが、誰かの生きがいになってくれたら、育てた甲斐があったというものだ。
でも、子離れというのはつらいんだな。
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